コロナ禍で日本から出られない日々が続き、海外移住計画は一時中断。2020年1~3月にかけて周遊したタイとカンボジア話を1年以上引っ張ってダラダラ綴ってきた同ブログですが、ついにその時の話題も尽きました。
さてさて、どうしたものか。ひとまずいつか蔵出ししようと考えていたタイのプチプラ化粧品ブランド紹介を、何回かに分けてアップする作戦に打って出ます。
何を隠そう、タイのコスメ関連記事は当ブログのエース。2年前に上げたものでもいまだにアクセス数の上位にランクインしてくれています(まあ、他のコンテンツが弱すぎるんですけどね)。もしお時間があれば、ブランドごとにフォーカスした過去回もぜひぜひ。
・Oriental Princess(オリエンタル・プリンセス)はこちらから
・Beauty Cottage(ビューティー・コテージ)はこちらから
・Beauty Buffet(ビューティー・ビュッフェ)はこちらから
・Mistine(ミスティーン)はこちらから
・Karmart(カルマート)はこちらから
・Srichand(シーチャン)はこちらから
・About Herbs(アバウト・ハーブス)はこちらから
で、新ネタを投下する前に、今回は改めてタイのコスメ市場が伸びている背景や、高品質の理由について探りたいと思います。
美容大国化がさらに加速
タイ=美容大国というのを聞いたことがある人は比較的多いはず。加えて近い将来、韓国と肩と並べるほどの整形大国になるんじゃないかとも言われています。
首都バンコクでは女性のみならず、男性でも痩身やアンチエイジングの施術を受ける方が珍しくありません。コロナ前の2010年代後半のデータを見ると、年間の整形件数の伸び率は前年比25%前後でした。
また、外出自粛で美容クリニックやエステへ行きにくくなった結果、2020年下半期はシリコンマスクを筆頭とする自宅エステ商品がバカ売れした現象も、非常に現代のタイらしい限り。
他にもタイの人々の間で美に対する関心が高まってきている例は数知れず。そうした時流を読んで各主要メーカーは技術開発にかなりの力を入れているようです。Mistineが一部の開発拠点を韓国に置きはじめたのもその一環?
そんなあれやこれやのチャレンジが奏功し、タイ国内におけるコスメの年間市場成長率は2020年までの過去5年間で7~10%水準のアップ。
コロナの煽りを受けて今後の見通しが立ち難い状況ではありつつ、2010年代の安定した経済成長を経て、いまやタイの化粧品マーケット規模はASEAN内で最大クラスと書いて差し支えないでしょう。
肌に優しい低刺激コスメ
もっとも、いくら市場が拡大し、商品開発に力を入れはじめたとはいえ、そもそもの品質がどうなのかは気になるところ。
タイは1年通じて高温多湿の国。建物の中や乗物の中は冷房ガンガンで、外気温差が尋常じゃないです。さらに紫外線が強く、近年ではそこにPM2.5問題もプラス。
なおかつ、水道水に目を向けても日本の倍近くは硬度で肌や髪にダメージがかかり、おまけに刺激の強いスパイシーな料理を好むため皮脂分泌が過剰になってしまう心配もあるそうです。
つまり美容の観点からしたらタイの気候/生活習慣はとっても過酷。よって、ニキビや肌荒れで悩む多くの人に向け、タイコスメは肌への負担を抑えた低刺激のものが主流になっています。
実際これまで自分なりに試してみた限り、タイコスメでのトラブルは皆無。同じアジア人ということもあるのでしょうけど、日本人にも合うように感じます。
オーガニックへのこだわり
タイ産コスメの低刺激性を語る上で忘れちゃいけないキーワードがオーガニック。古くからインド文化に強い影響を受けてきたタイだけあって、チェンマイのトークセンをはじめ、伝統療法の起源を遡るとアーユルヴェーダまで辿り着きます。
「ここ数年でタイの化粧品市場は急激に伸びた」的な書き方をしてしまったものの、ルースパウダーの特大ヒットで知られるSrichandは1948年創業。小さな漢方薬局からスタートし、母体にあるものは思いっきり伝統療法の領域です。
「歴史があるから安心してOK」と安易に結論付けるのは危険ながらも、昨今のコスメ・ブームが降って湧いたものではなく、文化的なバックグラウンドに基づいている事実はしっかりと強調しておきたいポイント。
もともとレモングラスやバタフライピー、タマリンドなどなど、お肌に嬉しいハーブがごっそり収穫できるタイ。その数は20万種以上とも言われています。
そんな地の利を活かして、あまりコストをかけずに上質なオーガニック製品を作れる点もタイコスメの大きな魅力なわけです。
最後に韓流コスメの次はタイコスメがくるとか。2019年にはBeauty CottageやCute Pressが、2020年にはSrichandが、そして今年3月にはMistineが日本上陸。まだまだ巷の知名度は低いですが、だからこそ青田買い的にチェックしておけば後々ちょっとした優越感を味わえるかも?
ということで、次回から複数回に分けてご紹介していくブランド別の紹介記事も、引き続き薄っすら気にしてやってくださいませ。
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