直近のブログではタイコスメの記事を連投しています。今回取り上げるのは9CE。否が応でも韓国の3CEを想起させるブランド名を見て、「またタイがやりやがったな!」と呆れている方もいらっしゃるでしょうか(※3CEと9CEは何の関係もありません。まったくの別物です)。
仕掛け人はDr. CBD
2023年に誕生したばかりの9CE。手掛けるのは、かのDr. CBD社です。「かのDr. CBD」とか言われても、ほとんどの人はピンと来ませんよね。
補足すると、Dr. CBDはマリファナ栽培からCBDの抽出/加工、製品化までを一貫して行い、クリニックも経営している企業。日本ヘンプ協会とも提携しています。
OEM/ODM受注の他、化粧品専門店や大きめのディスペンサリーでよく見かけるEarth Lab(アース・ラボ)もDr. CBDがやっているブランドの1つ。
珍しいところでは、ペット専門ブランドのHappii(ハッピー)もプロデュースしていて、ワンちゃんとネコちゃん用のシャンプー、抗炎症スプレー、口臭ケア用品などを展開しています。
9CEって何? どこで買えるの?
Dr. CBDからスキンケアの新製品を出すのであれば、すでに人気の高いEarth Labの名を冠したほうが手っ取り早い気もしつつ、そのへんはしっかり棲み分けされているようです。
そこそこ高価格のEarth Labに対し、9CEはリーズナブル。9CE最大の特徴は「高品質なCBD化粧品を低価格帯で販売している」ってことだと思うのですが、良かれと思って安く値段設定した商品にEarth Labの刻印を押した場合、ともするとEarth Labのブランド価値を落としかねません。
それに、Earth Labの主力商品はサプリメント。抗がん剤の副作用を軽減するためのもの、睡眠の質改善や免疫力の向上を謳ったものの他、用途に合わせてさまざまなサプリをラインナップしています。
したがって、より専門性の高い(≒医療的な)商品はEarth Lab、気軽に手に取れる商品は9CE……みたいな分け方をしているはず。
実際、もともとEarth Labを扱っていたEVEANDBOY(イヴアンドボーイ ※詳しくはこちら)やBeautrium(ビュートリアム)に加え、9CEはスーパーマーケットやコンビニでも購入可能です。なお、現時点で大手ドラッグストアのWatsons(ワトソンズ)とBoots(ブーツ)での取り扱いはありません。
私はこれを買いました
現在、9CEが出しているのは計4アイテム。すべて5ml入りのパウチ式ミニサイズです。そのうち美容液とスリーピングマスクは買えませんでした。
EVEANDBOYでは謎のルーレット・キャンペーン(※写真上)まで行っていて、品物はすぐ目の前にあったにもかかわらず、店員さんに訊いたら「これは売り物じゃない」との返答(※いまは一般発売されています)。
美容液とスリーピングマスクは次回の訪タイの楽しみに残しておくとして、ひとまずゲットできた2品をレポートします。
CBD Cream
「肌を柔らかくして潤いを保つと同時に小シワを軽減し、老化を遅らせる」との効果を打ち出しているフェイシャル・クリーム。スリーピングマスクと併用すると効き目が劇的にアップするらしいです。
CBDエキスにプラスし、ナイアシンアミドやダマスクローズ精油、トコトリエノール、ヒアルロン酸ナトリウム、ドラゴンズブラッドを配合。保湿のみならず、抗酸化作用にも期待が持てます。
成分的には定価95THBでも十二分に安いのに、39THBに値引きされていました(※だいたいどの小売店も39THBで売っています)。
クリームにしては水分量多めのテクスチャーで、メーカーが推奨している使用方法も塗り込むのではなくパッティングする感じ。
水分量が多いとはいえ、肌に乗せた瞬間にピタッと密着。乾燥肌の私でも大満足な保湿力でした。小シワの軽減に関しては5mlじゃ実感できなかったので、まとめ買いして継続利用してみます。
DD & Sunscreen
SPF30 PA+++のDDクリーム。そもそもDDクリーム自体を初めて使用しました。私のいまのライフスタイルにとても合っています。
というのも、最近は施設で療養する母の見舞いを生活のなかで最優先している毎日。施設内ではマスク着用が義務付けられ、ファンデを塗るまでもありません。
一般的なBBクリームほどベタつかず、肌の負担も抑えめで、ちゃんと保湿してくれるのがありがたいです。メイクの工程が2~3ステップ減りました。
別メーカーのDDクリームを知らない以上、これが優秀か否かの判断はできないながらも、けっこう気に入っています。いままでスルーしていたDDクリームに俄然興味が湧きました。
タイのCBDコスメはいま買わなきゃ!
2022年にタイでマリファナが解禁されて以来、行くたびに店頭で新しいCBDコスメを発見します。しかし、2025年1月より大麻を麻薬に再分類するorしないでタイの議会は大揉め。
世界中で認可されているCBDがふたたび禁止されるとは考え難いものの、仮にTHCが禁止になってしまうと、ついでにCBDを含有したコスメやお茶、サプリまで流通が激減するかも?
現にPanacee(パナシー ※アイクリームが超優秀。詳しくはこちら)の販売をBeautriumとEVEANDBOYの公式サイトがいきなりやめてしまいました……。
タイ人ってめちゃくちゃ流行りに乗りやすいぶん、冷めるのもめちゃくちゃ早いんですよ。法改正に伴うゴタゴタがきっかけで、企業も消費者も「もうカンナビスはいいわ」と一斉に手を引かないとも限りません。
CBDエキスを申し訳程度に入れたブーム便乗系コスメはなくなっても問題なし。だけど、医療機関や大麻専門業者が手掛けるCBD含有率の高いコスメが市場から消えるのは困ります。
何にせよ、世界規模で見てもぶっちぎりでCBDコスメの開発が進んでいた近年のタイ。HempMeds(ヘンプメッズ)やNaturecan(ネイチャーカン)といった欧米のブランドにも品質は見劣りせず、しかも圧倒的に安いです。
特に乾燥肌や肌荒れでお悩みの方は、いまのうちにぜひ一度CBD高配合のタイコスメを試してみてはいかがでしょうか。
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