FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

嵐よういち『おそロシアに行ってきた』|読書旅vol.52

こんなご時世にこんなタイトルの本を取り上げるのはデリカシーに欠けるけど、こんなご時世だからこそ紹介する意味がある気もするし……。 ……って、冒頭から歯切れが悪くてごめんなさい。今回は嵐よういちさんの『おそロシアに行ってきた』(2018年/彩図社)を…

八木澤高明『娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国』|読書旅vol.51

今回取り上げる『娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国』(2016年/KADOKAWA)は、ちょっぴり読む人を選びそうな作品ですが、表題を見て思わず眉間に皺が寄ってしまった方にも、ぜひ手に取っていただきたいと思っています。 デウキとは宗教の名を借…

吉田友和『週末台北のち台湾一周、ときどき小籠包』|読書旅vol.50

東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に続き、2年前の2020年4月16日に1回目の緊急事態宣言が全国で発令されました。 コロナウイルスなんてすぐに落ち着くだろうと思っていたのに、あれからもう2年ですって。パスポートのスタンプは2020年3月…

飛幡祐規『それでも住みたいフランス』|読書旅vol.49

「パリってやさしくないよね。“優しく”ないし、“易しく”ない」。これは前回ご紹介した川内有緒さんの『パリでメシを食う。』に出てくる男性起業家の言葉。 パリで活躍する日本人10組を追った同作では、他にも「最初のうちはパリなんて大嫌いだった」と口にし…

川内有緒『パリでメシを食う。』|読書旅vol.48

今週多くの学校で入学式が行われ、それに先駆けて4月1日にはトヨタやパナソニック、ローソンといった大手企業の入社式の様子もニュースで流れていました。新入生と新社会人やそのご家族の皆様、本当におめでとうございます。 新入生や新社会人でなくとも、学…

高野秀行『ミャンマーの柳生一族』|読書旅vol.47

2021年2月1日にミャンマー国軍がクーデターを起こしてから、1年2か月が経ちました。混乱はなおも続き、収まる気配を見せません。 コロナ禍で海外へ行けず、苦肉の策として旅行ネタからコンセプトを切り替え、旅絡みの本を読んでは、感想文を発表する場として…