BOOK
98回目の読書旅は前回に引き続き吉田友和さんの作品。奥様の松岡絵里さんとの共著となるデビュー作『世界一周デート 魅惑のヨーロッパ・北中南米編』(幻冬舎文庫)をピックアップしました。 『世界一周デート』とは? 『世界一周デート』とは、結婚を機に会…
今回選んだのは吉田友和さんの『旅はタイにはじまり、タイに終わる――東南アジアぐるっと5ヶ国』(幻冬舎文庫/2014年)。前回の『タイからはじめるバックパッカー入門』を読了後に、ふと読み返したくなりました。 吉田さんの作品をブログで取り上げるのはこ…
前回の投稿に書いた通り、家庭の事情でしばらく旅行はお休み。旅へ行けない期間は読書ブログを復活させます。 今回選んだのは藤井伸二さんの『タイからはじめるバックパッカー入門』(2021年/光文社知恵の森文庫)。私にとってこれが藤井さんに触れる初めて…
『さわやかタイ読本』『バンコクジャパニーズ列伝』『トロピカル性転換ツアー』に続き、またまた舞台はタイです。どうしてタイにまつわる本の感想文を連投しているかと言うと、10月末より約1か月タイへ行っていたから。 2020年3月ぶりとなる訪タイが楽しみす…
男性から女性に、女性から男性になった方の談話も載っている『バンコクジャパニーズ列伝 いろいろあってバンコクにいます』を再読し(※詳しくはこちら)、ふとプーケット島を舞台にした能町みね子さんの実録エッセイ『トロピカル性転換ツアー』(文春文庫)…
前回の『さわやかタイ読本』(※詳しくはこちら)の延長線上で、今回はクーロン黒沢さんやエポック伊藤さんと共に同書を執筆された皿井タレーさんの『バンコクジャパニーズ列伝 いろいろあってバンコクにいます』(彩図社)をご紹介します。 何かを極めた在バ…
『東南アジア四次元日記』を再読し(※詳しくはこちら)、東南アジアのおもしろさを改めて確認したところで、今度はバンコクにズームイン。大作『さわやかタイ読本: 国際奇人変人都市・バンコクへようこそ!』(2002年/太田出版)をピックアップしてみました…
2010年発売の『世界一蹴の旅 サッカーワールドカップ出場32カ国周遊記』に感化され(※詳しくはこちら)、私も読書を通じて目前に控えたW杯出場国を疑似旅行しようと、手始めに日本が戦うグループEからドイツとスペインに関する本を直近2回で紹介しました。 …
前回ピックアップした『ドイツの犬はなぜ幸せか: 犬の権利、人の義務』は、サッカー日本代表がカタールW杯の初陣で対戦するドイツを舞台にした作品でした(※表題通り内容はサッカーと何の関係もありません)。 それに続いて紹介するのは、『サンティアゴ巡礼…
「世紀の祭典」と呼ばれる4年に1度のW杯において、日本代表のみを応援し、楽しむだけではもったいない。 上記は、前回ピックアップした『世界一蹴の旅 サッカーワールドカップ出場32カ国周遊記』のプロローグにある一節(※詳しくはこちら)。その通りだと思…
ボケボケしていたらサッカーW杯まで1か月を切っていました。今回のカタール大会は異例の11~12月開催。欧州リーグがシーズン真っ只中で中断を余儀なくされ、強豪国を中心に準備不足も懸念されるなど、つい最近までイマイチ盛り上がりに欠けていた感は否めま…
直近2回の投稿に続いて、またまた食にフォーカスした紀行エッセイを。前々回の『世界ぐるっとほろ酔い紀行』(※詳しくはこちら)と前回の『港町食堂』(※詳しくはこちら)は、読んでいるそばから垂涎モノの飯テロ作品でしたが、さて、今回の『海外ブラックグ…
前回の酒と肴をテーマにした紀行文『世界ぐるっとほろ酔い紀行』に続き、今回ピックアップするのは奥田英朗さんのエッセイ『港町食堂』(2005年/新潮社)です。秋真っ盛り。食欲が止まりません。 直木賞受賞もおかまいなし? この『港町食堂』は雑誌『旅』で…
世界のいたる所に美酒がある。フランスのさまざまな葡萄酒にしても、またスペインのシェリー、ロシアのウォッカ、中国のマオタイ、ペルーのピスコ、ブラジルのピンガ……かつて訪れた土地土地の思い出は、懐かしい酒の味わいと香りをともなってよみがえって来…
1年でもっとも夏が好きな私にとって、残暑の厳しい9月は誰が何と言おうとまだ夏です。数日前まではサンダルも短パンも着用していました。 しかし、カレンダーが10月に切り替わった途端、いろいろと諦めの気持ちも出てきています。やり残したことはたくさんあ…
思いつきで始めた彩図社強化月間(創業30周年おめでとうございます!)。まだまだ好きな作品はたくさんありますが、私のスロウな更新ペースを考えると、これが今月ラストの投稿になる模様です。 トリを飾るのは『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』(2017…
前回ピックアップした『台湾はなぜ親日なのか』を経て、今度は反日国である韓国について改めて考えてみたくなり、崔碩栄さんの『韓国人が書いた 韓国で行われている「反日教育」の実態』(彩図社)を手に取りました。 なお、もともと2014年に刊行されたこの…
前回取り上げた『中国の全省でバカヤローと叫ぶ』は私的に大好物なタイプの作品なのですが、1つ引っ掛かる箇所がありました。それは中国を23省と4直轄市と5自治区と2特別行政区の計34区分としていた点です。 中国側の認識は確かにそうでしょうし、著者も23省…
今回は『中国の全省でバカヤローと叫ぶ』(2011年/彩図社)を選んでみました。2022年は日中国交正常化50周年の節目にあたる年。両国の友好関係をどうにかこうにか保とうとしている時期には、あまり相応しくないチョイスですかね。 でもまあ、何ともそそられ…
今月は彩図社強化月間。嵐よういちさんの『海外ブラックマップ』に続いて取り上げるのは、鹿取茂雄さんの『封印された日本の秘境』(2010年/彩図社)です。 家庭と趣味の両立 2006年作『命がけで行ってきた 知られざる日本の秘境』でデビューした鹿取さんは…
今月は彩図社の読書感想文しかアップしないという縛りを設けました。創業30周年を祝して……というのは後付けで、ただの気分の問題です。まずは、同出版社の旅行書カテゴリーにおける代表作家と言って差し支えない嵐よういちさんから。 なお、当ブログで嵐さん…
先日、ブックオフでユニークな企画のオムニバス本を見つけました。それが今回ご紹介する『旅行エッセイ集 地球あっちこっち―25人の旅人たち』(知恵の森文庫/2000年)です。 教養講座から生まれたオムニバス本 本書は朝日カルチャーセンターの人気講座『辻…
三笘薫選手のプレミアリーグ・デビューを祝して、引き続き舞台はイングランドです。『ロンドン生活はじめ! 50歳からの家づくりと仕事』の次は、『遙かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス』(1991年/新潮文庫)を選んでみました。 ちなみに、三笘選手の移…
今月上旬にプレミアリーグの新シーズンが開幕しました。例年までは注目カードをチェックする程度で、口が裂けても熱心なファンとは言えない私も、地元の英雄である三笘薫選手がブライトンに入団した以上、今シーズンからはちゃんと毎試合の動向を追っていこ…
今回ピックアップしたのは西沢泰生さんの『心がワクワクして元気が出る! 37の旅の物語』(2019年/産業編集センター)。帯文には〈旅でリフレッシュしたいあなたに〉とあります。 折しもいまはお盆期間。連休関係なく働かれている方からしたら〈ケンカ売って…
パラダイス山元さんの『パラダイス山元の飛行機の乗り方』、内田幹樹さんの『機長からアナウンス』と空の旅が続いたところで、お次は海の旅へ。北杜夫さんの『どくとるマンボウ航海記』(1960年/新潮文庫)を選んでみました。 マンボウ先生の処女航海 元精…
ヘビーユーザーならではの視点で飛行機にまつわるあれこれが紹介されていく『パラダイス山元の飛行機の乗り方』を読了し(※詳しくはこちら)、今度は内部から航空業界を覗き見しようと、内田幹樹さんの『機長からのアナウンス』(2001年/新潮文庫)を手に取…
私は飛行機を移動手段の1つとしか考えておらず、そこに浪漫は感じません。ANAの機内で葉加瀬太郎さんの“Another Sky”が聴こえてきた瞬間だけ、ほんの数秒テンションが上がるものの、あとは1分でも早く目的地に着いてほしいと願い、さっさと寝に入るのみ。で…
前回ピックアップした『インド人の頭ん中』の流れで、もういっちょインド本を。今回はさくら剛さんの『インドなんて二度と行くか!ボケ!!...でもまた行きたいかも』(2006年/アルファポリス)を選んでみました。 さくらさんの作品を当ブログで取り上げるのは…
直近で紹介した作品には、たびたびインドの話が登場します。旅人たちを魅了してやまないインド。〈行けば人生観が変わる〉と言われるインド。 マミヤ狂四郎さんはバラナシについて〈さすがに聖地なだけあって、神聖なる動物として崇められている牛は野放しで…