泰流コスメをブランド別に取り上げた直近のブログ内で、何度も何度も登場しているEVEANDBOY(イヴアンドボーイ *公式HPはこちら)。
注釈も付けずうっかり名前を連呼していたことを反省し、改めてこのショップについて紹介しておきたいと思います。
EVEANDBOYって何?
EVEANDBOYとは化粧品専門のセミセルフ型セレクト・ショップ。SEPHORA(セフォラ)やISETAN MiRROR(伊勢丹ミラー)、FruitGATHERING(フルーツギャザリング)のタイ版と考えていただければわかりやすいですしょうか。
なお、タイにもSEPHORAは進出しているものの、こちらはラグジュアリーなイメージ。お客さんのほとんどが駐在妻か外国人旅行者、もしくは国内の富裕層です。
一方のEVEANDBOYはローカル率が高め。学校帰りのティーンがお買い物している姿もよく見かけます。
置かれている商品の6~7割はタイのご当地ブランドで、残りを韓国と日本をはじめとした国外の製品が分け合っている感じ。
タイは輸入関税がべらぼうに高く、プチプラ化粧品の日本代表CANMAKE(キャンメイク)すらちょっとした高級品扱い。Estee Lauder(エスティ・ローダー)やM・A・C(マック)他、デパコス・ランクのブランドに至っては信じ難い高額設定です(*日本で買ったほうがずっとお得)。
対するタイ国産はよそで買うのがバカらしくなるほど、●%OFFとかBuy 1 Get 1 Freeとか、大量のキャンペーンを常時打っていることも書き加えておきましょう。
*EVEANDBOYで買えるタイコスメの一例:4U2、Baby Bright、Beauty Cottage、Beauti Cute、Cute Press、IN2IT、Mistine、Srichand、TenTen他
セミセルフ型とはいえ、主要ブランドのブースを担当する販売員は結構な確率でガツガツ接客してきます。彼女/彼らを前に「私はタイ語がわかりません」なんてアピールは一切通用しません。
ちょっとでも油断しようものなら、「良い色でしょ。凄く似合ってる!」と断りなくテスターを塗り付けてくるじゃないですか。気付くと私の手の甲から腕にかけては、リップのオイルやら、アイシャドウのラメやらでベタベタです。
イヤホンを装着して臨んだ時も結果は同じ。タイ人パワー恐るべし。このやりすぎな接客を疎ましく思うのではなく、「仕事熱心で凄いな~」と頭を切り替え、いつからか拙い英語でオススメ品や使い方を尋ねるようになっています。
EVEANDBOYの始まりは地方のスーパー!?
それはさておき、この記事を作成するにあたってEVEANDBOYの歴史もざっと調べてみました。創業は2006年。泰流コスメがインドネシアやマレーシアといった東南アジア諸国を皮切りに、世界中でジワジワ評判を集めはじめた時期です。
1号店は意外にもバンコクじゃなく、タイ東北部のマハーサーラカーム県でした。創業者Hiran Tanmitr(ヒラン・タンミトル)氏の親御さんは30年もの間、この地でスーパーマーケットを経営してきましたが、外資系(Tescoかな?)の参入により業績が悪化。
そこで頼もしき2世が一家の生き残りを賭けて大胆に業態を変え、約10年間で店舗数を9つまで拡大しているんですよ。やり手すぎる!
2017年10月には、以後3年の間に2~6億バーツを投資して年間4~5店ペースでショップを増やし、事業規模を2倍にする旨を発表(*英語版Bangkok Postを参照)。
現在タイ全土で14店舗と、当初の計画が順調に進んでいないのは、言わずもがなコロナウイルス感染拡大のせい。
それでも郊外にある大型モールへの出店を少しずつ増やすことで、いつ回復するかわからないインバンド消費には頼らず、ローカルに狙いを定めているあたりにHiranさんの策士ぶりが窺えます。
どこに店舗があるの?
お店のロケーションは、BTSサイアム駅直結のSiam Square One(サイアム・スクエア・ワン)や、アソークのTerminal21(ターミナル21 *写真上)、Siam Premium Outlet Bangkok(サイアム プレミアム アウトレット)、Future Park Rangsit(フューチャーパーク・ランシット)、Mega Bangna(メガ・バンナー)、Big C(ビッグC)のカンナーヤーオ店など、やはり首都圏に集中。
また、地方でもパタヤやコラートのTerminal21(ターミナル21)、チェンマイのMaya(マヤ)にもショップを構えています。
……って固有名詞の羅列でごめんなさい。完全に次の訪タイへ向けた自分用の備忘録です。オススメはEVEANDBOYが旗艦店と位置付けるSiam Square OneのLGフロア。売場面積の広さや商品ラインナップの多さは他店と比べものになりません。
さらに、ECサイトやLINEのチャット機能でも購入可能。まったく仕組みを理解できていないLINE云々はしれっとスルーするとして、公式サイトでは店頭と同様にキャンペーン対象商品の値引きもあり、タイに住んでいたら爆買いしてしまいそう(*海外発送は不可)。
EVEANDBOYの楽しみ方
最後にEVEANDBOYの私的な楽しみ方を。これまでブログで取り上げてきたような、タイでは名のある国内メーカーの新商品をテスティングするのはもちろん、まだあまり認知されていない新鋭ブランドも一堂にチェックできるんです。
美容雑誌の元編集者である友達に「泰流コスメ事情に詳しいね」と言われてドヤ顔をかました過去がありつつ、白状すると私の知識の7~8割はEVEANDBOYで仕入れています。決して詳しくはありません。
訪タイのたびに、圧の強い販売員に付きまとわれながらEVEANDBOY店内をくまなくパトロールするだけで、周りのコスメ好きからも〈それなりに詳しい人〉のレッテルを貼ってもらえるという……。逆に言えばコロナ禍で全然バンコクへ行っていない現在、私の知識はへっぽこです。
もう1つ、EVEANDBOYは人気メーカーとの限定コラボを積極的に行っている他、少しずつ自社プロダクツも増やしています。しかし、EVEANDBOY Beautyと名付けられたプライベート・レーベルのアイテムは未体験な私。
それなりにアイテムの数が充実してきた模様ですし、次回のバンコク訪問ではEVEANDBOY Beautyを試し買いしたいと考えています。てか、次っていつだ?
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