FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

バンコクのAll Day Tattooはスキルも清潔感も申し分なし!

直近2回のタイ旅行で、帰国前日にタトゥーを入れるようになったツレ。もともと彼の身体にはちょこちょこタトゥーが入っていて、旅先でも通りすがりの人から「そのタトゥー、カッコイイね」とよく褒められています。

一方の私は痛みに弱く、若かりし頃には「素敵だな~」と憧れつつも、結局チキッて入れずじまいのまま歳を重ねてしまいました。

そんな私からしたら「もうそれくらいでいいんじゃない?」とツレに対して思うのですが、間違いなく次の訪タイでもこの男は何かしら彫るはず。というわけで、今回はツレのタトゥー体験 in バンコクです。

 

タイのタトゥー事情

本題へ入る前にまずはタイのタトゥー事情について。日本に比べるとこの国はタトゥーにとても寛容です。

タトゥーによって職業の選択肢が狭まるケースも稀で、銀行員だろうが、郵便局員だろうが、大企業に勤める人だろうが、軍人だろうが、警察官だろうが基本的には問題なし。というのも、古くから宗教儀式の一環でタトゥーを入れる風習が根付いているからなんですよね。

www.youtube.com

お坊さんアーチャンと呼ばれる技師が長い棒を使って施術していく映像を、TV番組YouTubeでご覧になった方もいらっしゃるでしょうか(上にリンクを張ったVICE Asiaの動画オススメです)。

それこそが刺青(Sak)として魔除け/お守り(Yant)を身体に刻む、その名もサクヤンアユタヤ王朝期には100%近い男性がサクヤンを入れていたとか。また、この時代には刺青の図柄で身分を誇示する権力者も多かったらしいです。

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そうしたバッググラウンドもあって、ファッションでタトゥーを入れることも普通に受け入れられている現在のタイ。

実際にタトゥー・スタジオの数はめちゃくちゃ多く、金額も日本に比べてだいぶリーズナブル。安いところだと、3分の1から4分の1程度で済みます。そりゃツレもタイで入れたがるわけだ。

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もっとも、日本と違って彫り師は特別な免許を必要とせず、針の使い回しなどに不安が残る点も否めません(実際はほぼないみたいですけどね)。タイで入れたくても衛生面が懸念材料となり、一歩を踏み出せない方だって少なくないのでは?

そこで、これより先はツレが利用しているショップをご紹介したいと思います。バンコクでの施術をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

 

予約までの流れ

ツレは2回ともプロンポンにあるAll Day Tattoo(オール・デイ・タトゥー)へ行っていました。初回にここで彫ろうと思った決め手はGoogleマップ口コミです。

700件以上の投稿で星4.9――仮に何%かステマレヴューが混ざっていたとしても驚異的な評価の高さ(※2021年5月時点)。

営業時間は12時~20時まで。料金はデザインによって異なるものの、大よそ1時間で3000THB(約10500円)です。

かなりの人気店につき、コロナ前は飛び込みでの施術を原則受け付けていませんでした。で、オンライン予約が一般的なようです。

しかし、隣駅トンローを滞在拠点にしていたこともあり、ツレは店頭でブッキング。せっかくですし、その予約時に私も興味本位で同行した次第です。

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最初に行うのはデザインサイズ選び。デザインについてはサンプルからチョイスするもよし、希望の図柄をデータで渡すもよし。ツレは後者にしていました。

ファイルの形式はJPEGでもPDFでもPNGでもGIFでもひと通り対応可。指定されたアドレスに送ればミッション・クリアです。

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デザインとサイズが決まればだいたいの所要時間がわかるため、それを踏まえて施術日が確定。デポジットを支払って予約完了という流れになります。

ちなみに、デポジットは最低2000THB(約7000円)。なのに、ツレは持ち合わが足らず、1500THB(約5250円)にしてもらっていました。

なぜ私が貸さなかったのか、もしくは近くのATMへ行かなかったのか、そのへんの記憶は曖昧。まあ、無事に予約できてよかったね的な(他人事)。

 

All Day Tattooの印象は?

店員さんとの一連のやりとりは英語ベース。ただし、受付スタッフは翻訳アプリを介して日本語も交えてくれるので、ツレや私のような英語弱者の方もご心配なく。

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私が感じたAll Day Tattooの印象は、とにかく店内が清潔なことと、彫り師がオシャレなこと。揃いも揃って不良丸出しなんですけどね、「こういう人に彫ってもらいたいな~」と思わせる妙な説得力がありました。イメージ作りって大事です。

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ショップ自体はとても入りやすく、開放的な雰囲気。オリジナルのキャップ(350THB/約1225円)やTシャツ(400THB/約1400円)が売られていたり、アーケイド版のストリートファイターがあったり。

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付き添いで待たなきゃいけない状況になっても、ここならわりとくつろげそう。コーラが20THB(約70円)、ドクターペッパーやジンジャービアが60THB(約210円)、レッドブルが80THB(約280円)と飲み物も用意されていました。

 

肝心の仕上がりはどうなの?

さて、施術日に私は同行せず(待つのは怠いですからね……)。建物の2~4階部分にあたる施術スペースは、ほぼ満席だったそうです。

ツレは過去2回ともアイヌ文様風のモチーフをオーダー。細かい線を均等に同じ太さで入れていくのはなかなか難易度の高い技術みたいです。

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ツレのOKが出ず、タトゥーの画像を載せられなくてごめんなさい。でも、仕上がりは素晴らしく、ツレ曰く「完成後、他のスタッフや周りにいたお客さんも覗きに来て拍手喝采だった」ほど。

All Day Tattooの料金は、それこそカオサンとかそのへんの店に比べると2~3倍します。タイ人に値段を言ったら「高すぎるよ」と驚かれました。

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とはいえ、確かな技術力に加えてアフターケアの説明も懇切丁寧。別売りで専用のボディーソープ保湿剤もラインナップしています。

タトゥーを入れるのは消耗品を買うのとわけが違いますから、ちょっとくらい高くてもしっかりと店を吟味したいものですよね。

 

Stroker Tattooも良さそう

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ここでどうでもいい小話を1つ。友達の弟がカオサンで踝に日本地図のタトゥーを彫ってもらった際、四国が忘れられてしまったという信じがたいエピソードがあります。「宿に戻るまで気付かなかった」と本人は言っていました。

しかも色ムラが激しくて、素人目に見てもヘタさが丸わかり。こういうトホホな失敗をしないためにも、お店選びは超重要。

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そうそう、バンコクで2回目のタトゥーを彫る時に、前回お世話になったAll Day Tatooするか、はたまた別のスタジオにするか、ツレは結構ガッツリ悩んでいました。その最終候補に残った店がエカマイにあるStroker Tattoo(ストローカー・タトゥー)です。

Stroker Tattoo日本人の方が経営されていて(*写真上は公式HPより拝借)、散歩がてら夜にチェックしに行ったんですよ。店先に置かれた見本もイイ感じだし、案の定、直接見たらますます悩むという……。

結果的にAll Day Tatooをリピートしようと決めたのは、以前の出来に満足していたからという単純な理由。

でも日本語が通じる安心感ってやっぱりあるじゃないですか。そういった点も含めてStroker Tattooがギリギリまで候補に残ったのは納得です。

 

以上、バンコクでのタトゥー話でした。この記事にどこまで需要があるか、正直わからないながら、私と同様タトゥーと縁のない人にも「へ~、そうなんだ」と暇潰しに読んでもらえたなら、もうそれだけで満足です。

 

【追記】入国制限が解除され、2022年11月に改めてAll Day Tattooへ行った際のことを下記のリンク先ににアップしました。併せてご覧いただけると嬉しいです。

emi13-farout.hatenablog.com

 

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