FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

歩いて、歩いて、生肉食べて、また歩いて、モスクで憩う夜

日本全国に住むレバ刺し愛好家の皆さん、いかがお過ごしですか。食品衛生法によってレバ刺しが禁止された悪夢の2012年以来、軽く炙ったものを提供してくれる焼肉屋に足を運んだり、こんにゃくやアボカドを使った代替品で気を紛らわせたり、日々あの味を求めて苦労を重ねていらっしゃるかと思います。

……って何この始まり方? 書きにくいので、いつものトーンに戻します。日本からレバ刺しが消えて早9年、私の知り合いにはレバ刺し目的でわざわざ訪タイしている猛者までいました。

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「レバ刺し有り〼」と書かれたPOPが眩しいトンロー周辺の日本式焼肉屋群を一例に、バンコクでは比較的容易にレバ刺しと再会できます。もちろん合法です。

ローカルが率先してレバ刺しを食べているかどうかは不明ながら、もともとタイにはゴイ・ヌア(≒生ラープ)など生のまま牛肉を食べる文化があり、生食用のレバーもそれほど苦労せずに入手できるのでしょう。

というわけで、今回はレバ刺しのお話。日本人観光客の知名度が異様に高い、通称Yodさんのレバ刺し屋について書きます。

 

何時頃を狙うべき?

お店の正式名称はLaap Lap Lap(ラープ・ラップ・ラップ)。場所は最寄りのBTSプラカノン駅からスクンビットSoi71をひたすら北上した、プリディー43通りの角にある屋台スタイルのフードコート。その最奥部を陣取っているのがYodさんのレバ刺し屋です。

Google Mapによると駅から目的地まで2.8kmあり、たぶんタクシーバイタクを利用するのが一般的なはず。しかし、街歩きが大好きな私とツレは徒歩でブラブラ向かうことにしました。30~40分は歩いたかな。

空腹に耐えきれず、途中で「なぜタクシーに乗らなかったのか……」と後悔したのはここだけの話。でもまあ、歩けなくはない距離です。

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前評判に違わず、お客さんの7~8割日本人でした。Laap Lap Lapはバンコクをお題にした日本向けブログ/YouTube定番ネタ。どこかで関連コンテンツを目にした方もいらっしゃるかもしれません。

そりゃ、バンコクにまで来て日本人経営の焼肉屋でレバ刺しを食べるよりは、屋台で食べる方が画的に映えますよね。実際、私たちの隣に座っていた2人組も駆け出しのYouTuberでした。

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そんなこんなで、「いまさらこの店をブログで紹介しても仕方ないよな」と当初は思っていたものの、コロナ禍でネタのストックがなくなってきた私。とうとう手を出すハメになってしまいました(苦笑)。

さてさて、しょうもない裏話はほどほどに、さっそくレバ刺しを注文したところ……まさかの品切れ。マジかよ。

私とツレが来店したのは20時過ぎ16時開店で、コロナ前の状況で言うと19時前後には売り切れてしまう日が多いとか。この情報を載せるだけでも、ブログをアップした意味はあるかな?

 

生肉のお味は?

気を取り直して、ユッケ(*写真下)と牛刺しと牛のたたきをオーダー。値段はどれも各70THB(約245円)です。レバ刺しとの再会は果たせませんでしたが、3品の中ではとりわけユッケに大感動。

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ユッケ自体が日本で禁止されているわけじゃないとはいえ、レバ刺しNGになった際に諸々の規定が厳しくなり(生肉専用の調理スペース確保など)、メニューから外したお店も少なくありません。両親とよく行く地元の焼肉屋然り。

なので、私にとっては久々のユッケ。本当に最高でした。Laap Lap Lapは、その日の朝にその日1日で売り切れる量の食材しか仕入れないらしいです。つまり使われているお肉は新鮮そのもの。あまりの美味しさに即追加オーダーしました。

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牛刺し(↑)は、最初ちょっとシャリシャリしたため、少し時間を置くことに。タイは暑いですから、すぐ解凍されます。「あれ、朝〆なのに冷凍?」と思われた方、確かにそう。私も同じ疑問が湧きました。たまたま氷の近くに保管されていたのかもしれませんし、真相は不明。

いずれにせよ、霜降りよりも赤身好きな私としては、ユッケに続いてとても満足いく一品でした。Yodさん、ありがとう。

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あっ、一応は野菜も摂取しております。写真上のコーンのソムタム(60THB/約210円)はLaap Lap Lap隣の屋台でゲッドしました。

フードコートはこうやっていろいろな味を楽しめる点が大きな魅力。日本人グループ以外はチムチュム率が高かったです。

 

帰路はモスクで小休憩

この先はオマケ。往路で散々歩いたのに、カロリー消費を兼ねて帰路も駅まで歩こうと決意した私たち。すると、スクンビットSoi71添いのMasjid Hidayatul Islam Sam Inというモスクに人が集まっていました。

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しばらく柵の外でエキゾな音楽に耳を傾けていたその時、モスクの中からご老人たちが「座って聴いていきなさい」と私とツレを手招き。脚も腕も丸出しの超ラフな服装だったにもかかわらず、「格好なんて気にするな」と皆さん寛容です。

オーディエンスは踊るわけでもなく、拍手するわけでもなく、いったい何の催しなのか。それでも、モスクにお邪魔する機会のない私には貴重な体験でした。

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プラカノンの近くにはモスクが多く、「タイ人の9割以上が仏教徒って本当なの?」と感じてしまうほどです。

ツレの大好きなカオソーイカオモッカイイスラム教徒の方々が生み出したお料理。「タイに住むムスリムについても知りたいな~」「仲良くなってみたいな~」なんてしみじみ思いつつ、プラカノンの夜は更けていきましたとさ。

 

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