今回のお題はいつにも増してベタ。鉄道市場の愛称でお馴染み、バンコクのTalat Rotfai Ratchada(タラート・ロットファイ・ラチャダー)についてです。
ベタとか書いておきながら、私たちが過去にラチャダー鉄道市場を訪れたのは昨年2月のたった1回のみ。2015年のオープン以来、タイでもっとも勢いがあると言われてきたナイトマーケットですが、私もツレもそれまで足を踏み入れたことがありませんでした。
別にあえて避けていたわけではなく、バンコクに泊まる際はBTS沿いかカオサンを拠点としているため、MRT沿線エリアに縁遠いという、ただそれだけの理由。メトロカードも所持していません。
そんなこんなで、初めての場所に浮かれまくり。完全にビギナー目線でこの夜市での思い出を振り返りたいと思います。
【追記】Talat Rotfai Ratchadaは閉業しました。現在はその跡地に新たなナイトマーケット、The One Ratchada(ザ・ワン・ラチャダー)がオープンしています。
ラチャダー鉄道市場って何?
行き方はMRTタイカルチャーセンター駅の3番出口を降り、ショッピングセンターのEsplanade(エスプラネード)を通り抜ければOK。位置的にはEsplanadeの裏側がマーケット会場となります。
ラチャダー鉄道市場を有名にしたのは、何と言ってもEsplanadeの駐車場4階から望める景色。「まるで宝石箱みたい!」と評され、SNSで一気に拡散したことはよく知られている話です。
本来はもっと綺麗な写真が撮れるはずなんですよ。というのも、この撮影時期はコロナウイルスが徐々に感染拡大していった頃。タイでは中国・韓国からの団体旅行客を入国拒否していました。
つまりバンコクの観光地から一斉に太客が消えた状態。日本人はあまりお金を落としませんからね。したがって、金曜の夜なのに営業していない屋台が3~4割程度を占め、ネット上でよく見る写真と比べたらキラキラ感がだいぶ抑えめ。
なお、毎日17~25時までオープンしていたところを、コロナ禍の現在は木曜から日曜日の16~21時と時短営業を続けているそうです(*ロックダウン並びに夜間外出禁止期間を除く)。
そもそもなぜ鉄道なのでしょうか。上から見渡しても鉄道感は皆無。ざっと調べてみました。要約すると、もともとチャトゥチャックにある国鉄の倉庫で行われていた夜市を母体にしているからなんですって。
その倉庫の取り壊しを受けてTalat Rotfai Shinakarin(タラート・ロットファイ・シーナカリン)と枝分かれし、現在の場所に移転してきたのだとか。シーナカリンとラチャダー鉄道市場は兄弟関係にあるんですね。知りませんでした。
市場の中はこんな感じ
さてさて、いい加減マーケットの中を歩いてみましょう。言われてみれば、所々にアンティーク調のオブジェやお店があり、シーナカリン市場との共通点を薄っすら確認できました。
規模では負けても、スワンナプーム国際空港方面にあるシーナカリン市場はソンテウやタクシーに乗らないと辿り着けず、アクセスは圧倒的にラチャダー市場の方が楽。ツーリスト人気が抜群に高い所以はたぶんこれに尽きます。
場内はEsplanade手前から奥に向かって、飲食エリア、衣類/雑貨エリア、バー・エリアの3つに分かれていました。
加えて、敷地を囲うように常設のショップが並んでいます。Tシャツ専門店や床屋、ネイルサロンにタトゥー・ショップなど常設ゾーンの業態はさまざま。
せっかくですし、ラチャダー市場の飲食エリアで食事をしようと思っていた私とツレ。しかし羽振りの良い中国人観光客がほぼいない上に時間帯が早かったせいで、どの店もお客さんが少なく、どうにもこうにも気まずい感じです。
結局、食事は他へ移動しようと早々に決めつつ、一応ぐるりと1周回ってみました。値段は平均してやや高め。わかりやすい例を挙げるとブタ串が15~25THB(約52~70円)で売られていました。相場は10THB(約35円)です。
画像上のココナッツ・ジュースは20THB(約70円)。場所によって30~40THB(約105~140円)取る店もありますし、これは安いと思います。
写真映えを考えて「ココナッツの実にストローを挿したヤツの方が良い」という人も中にはいらっしゃるでしょう。そういうお客さん向けに50THB(約175円)で丸ごとヴァージョンも用意されていました。
ただし、氷でキンキンに冷やされたカップ入りの方が断然美味しいです。
衣類/雑貨エリアにはそれほど目ぼしい物がありませんでした。タイパンツやら何やら、お馴染みのラインナップ。
地元の若者向けなプチプラ服に関しても、Chatuchak Weekend Market(チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット *詳しくはこちら)やPratunam Market(プラトゥーナム・マーケット *詳しくはこちら)の方がリーズナブルです。
一律200THBの古着店
……といった具合で、「中身自体は外国人相手のよくある夜市だな~」と思ったのも束の間、見つけましたよ、イイ感じのお店を。バー・エリアと衣類/雑貨エリアの境目の角に建っている常設の古着屋です。
お値段すべて1つ200THB(約750円)。とりわけ総柄のジャケットやシャツが豊富で品物の状態も良し。もっとも、古着のTシャツで200THBだと割高でも、ワンピース/ブルゾンを選べばかなりお得。
それこそChatuchak Marketよりお安くショッピングできると感じました。実際に買い物する気ゼロだった私も、ついあれこれ手を出してしまう始末。
で、結論。ありきたりと言えばそれまでですけど、雰囲気も良いし、アクセスも良好だし、何よりお気に入りの古着屋を発見してしまったので、次のバンコク旅行でもラチャダー鉄道市場には必ず立ち寄ると思われます。
その時までどうか営業を続け、ゆくゆくは黄金期の活気を取り戻してほしい限り。1日も早くコロナに打ち勝った世界で遊び倒したい! タイはもちろん、それ以外にも行きたい国が多すぎて悩ましいです。
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