FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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悲運のナイト・マーケット、The One Ratchadaの楽しみ方

前回ピックアップしたJodd Fairs DanNeramit(ジョッド・フェアー・デーンネラミット)に引き続き、バンコクのナイト・マーケットの話題を。

今回はThe One Ratchadaザ・ワン・ラチャダー)にお邪魔しました。The One Ratchadaが誕生したのは2022年9月。オープンからまだ1年足らずです。

 

伸び悩むThe One Ratchada

もともとここはTalat Rotfai Ratchada(ラチャダー鉄道市場)があった場所。色とりどりの屋台を上から見下ろせるフォトジェニックなスポットとして、一世を風靡したあの夜市です。

MRTタイカルチャーセンター駅の3番出口を降り、ショッピングセンターのEsplanade(エスプラネード)を通り抜ければ即会場と、立地は申し分ありません。けれども、The One Ratchadaの客足はイマイチ伸び悩んでいます。

私とツレが最後にThe One Ratchadaを訪れたのは2023年4月半ば、ソンクラーン(タイの旧正月)の期間中でした。ガラガラだったのは少なからずソンクラーンも影響しているとは思いつつ、それにしたってなかなか悲惨な状況です。

とりわけ衣料/雑貨ゾーンは空きテナントだらけ。普通に歩くのすらままならなかったTalat Rotfai Ratchadaの盛況ぶりを知る方は、おそらく愕然とするでしょう。

The One Ratchadaが伸び悩んでいる最大の要因は、The One Ratchadaに先駆けること2021年11月末に、Talat Rotfai Ratchadaの運営会社が隣のMRTラマ9世駅で始めたJodd Fairs

こちらはタイ政府が入国制限を撤廃する前から地元客で大混雑。参考までに、同じソンクラーンのタイミングでも人はそこそこ入っていました。

Jodd Fairsの運営会社は今年4月にパホンヨーティン通り沿いに新たなナイト・マーケットをグランド・オープン(※詳しくはこちら)。

加えて、翌5月にはMRTラマ9世最寄りのほうもエリアを拡張。追加された6400㎡の敷地に400店以上の屋台が新しく出店し、よりいっそう盛り上がりを見せている模様です。

さらにさらに、ラマ9世駅のJodd Fairsは2023年末にリース契約が切れるらしく、ラチャダーピセーク通りのJuscoジャスコ)跡地にお引っ越しする旨を発表。

移転先はThe One Ratchadaの目と鼻の先です。The One Ratchadaは今後どうなってしまうのでしょうか。

 

人ごみが苦手な人にはむしろオススメ?

ここまで読むと、「The One Ratchadaへは行く価値ないかな~」と思われてしまうかもしれませんが、あながちそうとも言い切れません。

白で統一したテントは、カラフルだったTalat Rotfai Ratchadaとは異なり、これはこれで趣がありますし、電飾だってけっこうがんばっています。

人の少なさも相俟って、イイ具合に素敵な写真が撮れるはず(※撮影するなら日没前の微妙に明るい時間帯が最適)。また、Talat Rotfai Ratchadaと同様にEsplanadeの駐車場4階から夜市のテント群を俯瞰して見ることも可能です。

何よりシーティング・スペースがゆったりと配置され、落ち着いた環境で屋台グルメを堪能できるのが大きな魅力。

総じて、人ゴミが苦手な方にはThe One Ratchadaも大アリな選択肢だと思います。ぶっちゃけ、Jodd Fairsは混みすぎていて疲れます。

 

The One Ratchadaと合わせて行きたいチムチュム屋

……と、このへんで記事のまとめに入ろうと思ったものの、これじゃあ流石に内容も文字量も足りません。せっかくですし、The One Ratchadaから徒歩で行けるチュムセープLA(จุ่มแซ่บ LA)について改めてもう一度。

以前に投稿した際は、看板メニューのチムチュムではなく、ムーカタ(ムーガタ)を食べた私とツレ(※詳しくはこちら)。しかし、直近の訪店では四の五の言わずにチムチュムを選んでおきました。

〈ちょっと浸す〉の意味を持つチムチュムは、小ぶりの素焼きポットで豚肉や魚介や野菜を煮立て、タレにちょっと浸して食べるイサーン地方発祥の鍋料理。

ショウガレモングラスを加えたクリアな出汁には辛みが一切なく、さっぱりとした味わいです。刺激的なタイ料理の数々に胃が疲れてしまった時でもモリモリ食べられ、これまで旅行中に何度お世話になったことか。

チムチュムの肉にはたいてい生卵が添えられています。焼く前に生卵を混ぜると、肉が柔らかくなるんですって。

でも、私たちは生卵を肉には混ぜません。別途カオニャオ(もち米)をオーダーし、最後に雑炊で楽しむのが私とツレの流儀。

タイでは鍋のシメに雑炊をする文化がなく(※カオトムと呼ばれるスープライスはあります)、高確率で店員さんに驚かれるor笑われます。お行儀も悪いです。だけど、これがどうにもこうにもやめられなくって……。

チュムセープLAの豚肉は生卵を混ぜずとも十分に柔らかく、流石は人気店といったところ。チムチュムの価格は200THB(約800円)。

瓶ビール2本に、写真上のトウモロコシと塩卵のソムタムをオーダーして、料金は2人で465THB(約1860円)でした。

 

チュムセープLAからのThe One Ratchada

そんなこんなで無理矢理The One Ratchadaに話を戻すと、チュムセープLAでチムチュムかムーカタを食べ、ナイト・マーケットで食後のデザートをゆっくり物色するのが、私のオススメ・プラン。

The One Ratchadaにはココナッツを使ったパフェやらアイスクリーム入りの巨大焼きマシュマロやら、韓国トーストやらトゥンカロンやら、進化形のたい焼きやら、Jodd Fairsにも見劣りしない映えスウィーツの屋台がガッツリ出ていますよ。

 

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