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バンコクの宿泊拠点にサパンクワイをオススメする3つの理由

バンコクで人気の宿泊エリアと言えば、スクンビット、サイアム、シーロム、サパーンタクシン近くのリバーサイド、カオサンを含む王宮周辺あたりでしょうか。

これらに比べると、サパンクワイマイナー感が拭えません。でもトータルのバランスで見た時に、滞在先として凄く優れた場所なんじゃないかと思っています。

そこで、今回はバンコクの宿泊エリアにサパンクワイをオススメする3つの理由をつらつら書いてみることにしました。

なお、過去にも『バンコクのサパンクワイってどんな街?』というページを投稿しています。読み返すのも嫌になるくらい全然ダメ。リサーチが甘すぎです。

あれ以来、何度かサパンクワイに泊まって少しは詳しくなったつもりなので、同記事は自分的に『バンコクのサパンクワイってどんな街?』のアップデート版、もしくはリヴェンジ版みたいな感じで捉えています。内容が重複している箇所もありつつ、そのへんは大目に見てやってください。

 

理由①公共交通の便が良い

BTSもMRTも使えて電車派にもってこい!

サパンクワイにはBTSスカイトレイン)が通っていて、隣はチャトゥチャック公園最寄りのモーチット駅、逆隣は洒落たカフェやオフィスが並ぶアーリー駅です。

ちなみに、チャトゥチャック公園の南側に隣接するChatuchak Weekend Market(チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット)へは、モーチット駅よりサパンクワイ駅からのほうが混雑ゼロでスムースに辿り着けます。

私が最初にサパンクワイへ泊まった一番の理由も、Chatuchak Weekend Marketに歩いて行けるからでした。

また、MRT(地下鉄)のカムペーンペット駅も徒歩圏内。新鮮な果物を目当てに朝からふらっとOr Tor Kor Market(オートーコー市場)へだって行ける環境です。

 

バスの路線も充実!

電車だけじゃなく、Via Busアプリを駆使して積極的に路線バスを利用するようになった近頃の私は、その使い勝手の良さにも驚いています。サパンクワイからバス1本でアクセスできる主なスポットを、以下にピックアップしてみました。

まずBTS2番出口にある停留所からは、3番・44番・59番・503番・509番でカオサン近くの民衆記念塔へ、44番でワット・ポーへ、8番でパークローン花市場へ(※パーククローンからパフラット市場やヤワラーを散歩するのもオススメ。詳しくはこちら)、28番・524番で南バス・ターミナル(サイマイタイ)へ、77番でプラトゥーナム市場へ行けます。

そして、BTS1番出口にある下り路線の停留所からは、A2番でドンムアン空港へ、26番でルンピニ・ムエタイ・スタジアムへ、26番・34番・39番・59番・503番でJodd Fairs DanNeramit(ジョッド・フェアー・デーンネラミット)で話題のラップラオへ、29番・34番・39番・59番・503番・510番でフューチャー・パーク・ランシットへ、77番・157番・509番で北バス・ターミナルへ行けます。

さらに、BTSのサパンクワイ駅があるパホンヨーティン通りからプラディパット通りまで出たら、117番でノンタブリー船着場へ、74番でクロントゥーイ・バス・ターミナル※クロントゥーイ市場から徒歩10分弱)へ行けるほか、スティサンやホワイクワン経由でサイアムを巡回するバスも通っています。

ただの羅列になってしまってゴメンナサイ。サパンクワイに拠点を置き、電車に加えてバスも併用すると、お金をかけずに行動範囲がグッと広がる……といったメリットがうっすら伝われば幸いです。

 

理由②街の雰囲気が良い

2つ目の理由に関しては、『バンコクのサパンクワイってどんな街?』でも綴っている通り。コロナ禍中に小綺麗なオフィスビルコンドミニアムがチラホラ建設されたものの、1本路地に入ると昔ながらの下町情緒がまだまだ爆発しています。

例えば、パホンヨーティンSoi15の一画に小さな商店があります。パッと見る限り酒しか置いてなさそうなその店では、闘鶏ムエタイの中継をテレビでダラ流し。

そこに地元の男性がゾロゾロ集まり、店先のベンチに座って昼夜/休日平日問わず賭け事に勤しんでいます。たぶん店員さんは賭博にノータッチ。どうも客が勝手にやっている様子です。

上機嫌なおじさん同士が肩を組んで合唱しはじめたかと思えば、取っ組み合いの喧嘩も日常茶飯事。晴天の午前中になぜかズブ濡れでタイ・ウィスキーを瓶のままかっ喰らっている猛者もいました。

……って、賭場の話を持ち出しても、良い印象は受けませんかね(笑)。失礼しました。とにかく緩いというか大らか

Tシャツ+ノーパン(orノーおむつ)の子どもたちが路地を駆け回っていたり、人目も憚らず酔っ払い亭主をホウキで叩くお母さんがいたり……。

私がひとりでバスを待っている間も、「どこへ行くんだ?」とか、「バスの乗り方は知っているのか?」とか、「外国人なのに何でタクシーや電車に乗らないんだ?」とか、いろいろな人に声を掛けられます。昭和感がハンパない。

都会の人間は冷たいだなんて、サパンクワイには該当しません。国際都市バンコクの洗練された雰囲気を求める方にはオススメできませんが、庶民の暮らしを覗き見したい方にはうってつけ。私はこの街の空気が嫌いじゃないです。

 

理由③食べ物が安い

3つ目の理由は、2つ目にも若干リンクするかもしれません。繁華街を中心に撤去が続く屋台も、サパンクワイではバリバリ健在。とりわけプラディパット通りでは夕方になるとさまざまな屋台がぎっしり連なります。

私とツレが夕食後によく購入しているフルーツ・スムージーは25THB(約100円)から。他の地区では倍の値段を取られるケースもザラです。

ご参考までに、屋台だとクイッティアオは35~45THB(140~180円)、カオカームーは50~55THB(約200~220円)、ガイヤーンは40THB(約160円)。

バンコクに足繁く通っている方ならおわかりいただけるはず。物価上昇が続くバンコク(とりわけBTS沿線)においても、なぜかサパンクワイはほぼほぼ5~6年前の相場で止まっているんです。

で、「屋台に客を総取りされてたまるか!」とばかりに、個人経営の食堂も押し並べて価格は低め。サパンクワイに滞在している間は食費がかなり抑えられます。節約派ツーリストな私たちにとってはありがたい限り。

そんなこんなで、次回からしばらくサパンクワイのグルメ・ネタを連投したいと思います。今月はサパンクワイ強化月間にします。いま決めました。

タイに精通された旅行作家の下川裕治さんも、若かりし日はよくサパンクワイに泊まっていたと何かで読みました。現在のサパンクワイはその頃よりもずいぶん洗練されているに違いありません。

それでも、下川さんが惹かれたサパンクワイの下町風情はいまもちゃんと息づいています。交通の便が良くて、安くて美味いローカル飯が楽しめるサパンクワイバンコクを旅行する折には、ぜひ滞在先に選んでみてはいかがでしょうか。

 

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