FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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アユタヤ銀行(クルンシー)の非居住者向け口座は1年間放置すると凍結されるって本当? 嘘?

SEO対策はまるで行っていない私も(※必要性を感じつつ、単にやり方がわからない)、月1程度はGoogle Search Consoleでどんな記事が検索流入されているのかチェックするようにしています。

すると、タイの渡航制限が解除されたあたりから、アユタヤ銀行(現地呼称は“クルンシー/Krungsri”)の非居住口座=NRBA(Non-Resident Bath Account)のページが、地味に見られ続けていることに気付きました。

ブログを始めて間もない頃に書いた記事なのにありがたい限り。そこで今回は、NRBAの続報について触れたいと思います。

 

NRBAとは?

現在、外国人がタイで銀行口座を開設するのは、ちょっとハードルが高いです。銀行によっては3か月以上の賃貸借契約書が必要とか、配偶者ビザを受けつけてくれないとか。

まあ、マネーロンダリング防止を目的に外国人の口座開設の条件が厳しくなっているのは、何もタイに限った話じゃありませんけどね。

とはいえ、旅行出張でちょくちょくタイへ行かれる方は現地の銀行口座を持ちたいでしょう。そうしたユーザーのニーズに応えてくれるのがNRBAです。

開設方法に関しては下掲のリンク先よりご確認ください。持参するのはパスポートのみ。私の時は約20分で手続きが完了しました。

emi13-farout.hatenablog.com

 

もしかして凍結されてる?

利息がつかなかったり、ATMでの預け入れができなかったり、ネットバンキングがNGだったり(これはかなり痛い)、NRBAにはいろいろと厄介な制限があります。詳しくはこちらのファクトシートにて。

その制限のうちの1つが、過去1年間で1度も口座に動きがなければ凍結されるというもの。コロナ禍で入国規制が強化されていた時期、私はタイ通いをお休みしていました。おのずと銀行口座も止まったままです。

気付くと最後の取引から1年以上が経過していたため、日本語専用コールセンターに電話してみました。

なお、アユタヤ銀行は三菱東京UFJ銀行連結子会社。すべてのATMが日本語表示に切り替えられるなど、邦人向けのサービスが充実していて助かります。

オペレーターの方に調べてもらったところ、やはり私の口座は絶賛凍結中。「凍結を解くにはパスポート通帳の原本を持参し、現地の支店で手続きしてください」と言われました(※この話には別のオチがあります。もうしばらく読み進めてください)。

 

いざ手続きへ!

そんなこんなで、コロナ明け初めての訪タイでは、口座の凍結を解除する重大ミッションが私に課されたわけです。

アユタヤ銀行の日本語デスク設置店は全部で4つ。アカウントの開設はトンロー支店で行いましたが、いまはプロンポンのエムクオーティエ(EmQuartier)3階にある店舗を贔屓にしています。

駅から徒歩20分のトンロー支店と比べ、駅直結のエムクオーティエ支店は、その便利なロケーションも相俟って、毎回わりと待たされます。この日も30分くらい待った末、やっと自分の番が回ってきました。

「凍結を解きたいです」と伝えたら、「ATMカードの年間費300THBが毎年引き落とされているので、お客様の口座は凍結されていません」ですって。え?

ちなみに、手元のATMカードにはデビットカード機能が付随しています。そのデビットカードを一切使っていなかった私は、これを機にカードを変更したいとお願いしてみるも、キャッシュカードのみのタイプは存在しないみたい(本当に?)。

タイではアプリ上のワンタイムパスでATMから現金を引き出すのが一般化してきたものの、NRBA口座はアプリに対応していません。

つまり、窓口の係員さん曰くNRBAのATMカードはデビットカード機能付き一択。年間300THBの年間費が引き落とされるぶん、預金残高がある以上、口座は凍結し得ないそうです。コールセンターでのやりとりは何だったんだ……。

 

まとめ

NRBA口座は仮に現金の引き出しや預け入れが1年間なかったとしても、ATMカードの年間費300THBのおかげで(せいで?)凍結されません。

預金額が2000THBを下回る場合は、月々50THBの手数料が差し引かれ、残高が底を突いた時点で初めて凍結となります。

年間300THB(約1200円)を高いと見るか否かは人それぞれ。貧乏性な私は「カオマンガイ6皿相当か……」なんて考えちゃいます。しかも、NRBAは制約だらけで使い勝手があまりよろしくないときた。

けれども、LCC深夜便バンコク入りするケースが多い私は、これまで何だかんだこの口座に救われてきましたし、加えて昨今は泣けてくるほどの円安続き。

ふとしたきっかけで円高に触れたタイミングに、すぐバーツを送金できる受け皿があったほうがいいかな~とぼんやり考え、いまはまだ解約に至っていません。

 

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