タイでマリファナが解禁されて1年強。国内における大麻産業の盛り上がりを受け、欧米の一流ブランドも続々と首都バンコクに進出しています。
そこで、今回はアメリカ発のCookies(クッキーズ)を、次回はオランダ発のRoyal Queen Seeds(ロイヤル・クイーン・シーズ)を取り上げたいと思います。大麻ネタが続いてゴメンナサイ。
Cookiesとは?
サンフランシスコで産声を上げたCookiesは、いま現在、全米各地はもとより、カナダ、イングランド、イスラエルでも事業を展開。
バンコクへは2023年1月に進出しています。グランド・オープン時の様子はこちらの公式YouTubeにある通り。もうお祭り騒ぎです(※年齢制限がかかっていますが、別に刺激的な場面はありません)。
創業者はラッパーのBernerとグロワーのJai。前者のBerner(※写真上)はこのサイドビジネスを成功させて以降もコンスタントにアルバムを発表し、直近だと昨年末に2枚組の大作『From Seed To Sale』をドロップ。
Wiz Khalifaらガンジャ仲間もチラホラ招いて、相変わらずストーナー感たっぷりの楽曲を届けてくれています。
一方、後者のJai(※写真下)率先して表に出るタイプじゃないようで、あまり情報が出回っていません。何でもOG KushとDurban Poisonを交配させてGirl Scout Cookiesを生み出した物凄い人みたいです。
非喫煙者の私ですら、GSC株がどれだけ普及しているのか、タイのディスペンサリーをあれこれ見学していく過程でフツーに実感できたレヴェル。
ついでに、GSCを親株にしてSherbet系やGelato系を誕生させたのもこの人だとか(※参照元はCookiesのUS版HP。それぞれのプロフィール写真も同HPより拝借)。
交配に交配を重ね、どんどん進化してきたマリファナ現代史を語るうえで、間違いなくJaiは欠かせない存在だと思われます。
意外とバッズは良心価格
Cookiesバンコク支店の最寄り駅はBTSのプルンチット。駅を降りてルアムルディー通りを10分くらい歩くと目的地に到着します。
また、MRTのルンピニ公園駅からも日本大使館の前を通って1.5kmの距離。ルンピニ公園でミズオオトカゲを観察しつつ(※詳しくはこちら)、お散歩がてらショップに向かうのもありでしょう。
店の外観はこんな感じです。ラグジュアリーかつスタイリッシュ。同じ敷地内には高級フレンチ・レストランや、コヒーバ(※キューバの高級葉巻ブランド)専門店などもありました。
やや尻込みしながら2階の店舗スペースへ。バッズ自体の価格は思ったほど高くなく、2023年5月時点で1グラム400~900THB(約1600~3600円)の値幅。
Girl Scout Cookiesが700THB(約2800円)で、Snoop DoggとCookiesの共同開発によるDoggy Bagが900THB(約3600円/※写真上)です。
バンコクにプチ移住しているヘヴィー・スモーカーのDさん曰く、一番お得感があるのは400THB(約1600円)のLondon Pound Cake。これもCookiesが交配に成功した人気の品種らしく、近隣のディスペンサリーでは倍の値段が付くこともザラ。
Cookiesが他より安く販売できているのは、仲介業者を挿まずにアメリカからタネを直輸入し、タイで現地栽培しているためです。
しかも、「Cookiesがこれまでに培ったノウハウや技術を活かし、品質はUS産と比べても遜色なし」と店員さんが教えてくれました(※生産しているのが契約農場だったか、自社農場だったかは聞き洩らしました)。
何にせよ、オリジナルのCookies印が押されたGirl Scout CookiesやLondon Pound Cakeを吸えるのは、ガンジャ好きにとってある種のロマンを感じるポイントなのかもしれません。
アパレル商品は強気の値段設定
意外にも良心価格だったバッズに対し、アパレル関連グッズは強気な値段設定でした。ダントツで売れ筋No.1は2390THB(約9560円)のTシャツ。他のお客さんがいて写真が撮れずにゴメンナサイ。
定番のロゴTに加え、タイ限定デザインもあって、かなりカワイイです。カワイイけど、それにしたってタイの物価で考えたら高すぎます。
このTシャツを着るのが富裕層の若者の間でちょっとしたステータスになっており、私たちが来店している間にも何組か地元っ子がTシャツのみを購入していましたっけ。
Tシャツ以外にもキャップ(2290~2490THB)やニット帽(1790THB)、折り畳み傘(2590THB)、サンダル(2890THB)、ウォーター・ボトル(2390THB)、クッション(3790THB)、男性用のボクサー・パンツ(1190THB)をはじめ、ラインナップは実に多彩。
というか、男性下着が日本円で1枚約4760円ってとんでもない世界ですよね。もはやCookiesを大麻屋じゃなく、それこそSupremeと同括りのストリート系ファッション・ブランドとして捉えている人も少なくなさそう。
有名企業とのコラボだって多いですし、マリファナ非合法の日本だと、なおさらそう思われがちなんじゃないでしょうか(……とBUYMAやメルカリを見て感じた次第)。
店内のところどころにウォール・ペインティングが描かれ、フォトブースの役割を担っています。このへんもヤリ手だな~と感じました。そりゃ、訪れた人が次々とSNSにアップしたくなりますって。
総じてバンコクのCookiesは観光スポットに行くテンションでふらっと寄れてしまう場所。ガンジャを買わなくても、ミーハーなノリを歓迎してくれるムードがあります。気になった方はぜひ遊びに行ってみてください。
※このページは、タイでの大麻喫煙を推奨しているわけではありません。いくらタイでは合法だといっても、日本人が大麻を吸うことは日本の法律で禁じられています(詳しくはこちら)。
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