FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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【カンチャナブリー裏観光】観光名所のタムクラセー桟道橋で大麻を叩き売り?

旧泰緬鉄道(現ナムトック線)の3大難所であり、近年は映えスポットとしても注目を集めるTham Krasae Bridge(タムクラセー桟道橋/สะพานรถไฟ)。

日本軍が建設を指揮し、完成までの間に多くの犠牲者を出したこの場所で、私は改めて平和の尊さを考えさせられました。行って良かったです(※詳しくはこちら)。

以上、ここでキレイに話を終わらせればいいのに、どうしても触れておきたい追加トピックがありました。とはいえ、同じページにまとめるのも嫌だったので小ネタながら記事を分けた次第です。

 

店員は子ども?

タムクラセー駅周辺には土産物屋がずらっと並んでいます。そのなかにディスペンサリー大麻売店)を発見しました。

2022年6月にタイでマリファナが解禁されて以来、観光名所のお土産屋ゾーンにディスペンサリーが混ざっていること自体はごくありふれた光景。

何に驚いたって幼い兄弟が楽しそうに店番をしていたんですよ。てっきり少しの時間だけ留守を任されている程度かと思いきや、お客さんにしっかり商品を説明。

誤解なきよう説明しておくと、私たちが訪れたのは週末です。彼らに話を聞いたところ、学校のない日のみ親の手伝いをしているとか(※店のオーナーである2人の両親は数メートル先でもディスペンサリーを出しています)。

「日本だとちょっと考えられないけど、合法の国は大っぴらなんだな~」と妙に感心。酒屋タバコ屋を営む家の子が未成年のうちから銘柄に詳しいみたいなノリと似ているんですかね。

続けて、冗談交じりに「マリファナは好き?」と質問したら「子どもは吸っちゃダメって言われているからわかんない」とはっきり答えてくれました。

 

観光地とは思えない良心価格

そんなこんなで兄弟と雑談中に2人のパパが登場。「うちで売っている商品の多くが自家栽培なんだよ」と誇らしげです。そう言われてショウケースを見てみると、めちゃくちゃ価格が安い!

野菜や果物と同様に、種類出来によって価格が大きく変わる大麻。よって、一概に比較できないのを前提に、わりと人気の品種であっても自家製モノは3グラム100~300THB(約400~1200円)。なかには15グラム300THBで売られていました。

ご参考までに、愛煙家の知人曰くバンコク中心部の平均は1グラム400~1000THB(約1600~4000円)の値幅。いかに破格かおわかりいただけるでしょう。

なお、近年はカンチャナブリーを医療大麻の名産地にする動きが活発化。自治体が積極的に民間企業を誘致した結果、外国資本も参入し、大規模な農場が続々とオープンしているらしいです。

ただし、そのわりにカンチャナブリー市街地大麻価格はそれほど安くありません(※クウェー川通り沿いのディスペンサリーを紹介した記事はこちらこちら)。

加えて、ここは外国人が殺到する観光スポット。普通に考えれば価格を吊り上げがちだと思います。だからこそ、この値段設定は衝撃でした。

 

こだわりのアウトドア栽培

無論、安さの秘訣は自分たちで生産しているため。近所に畑を持っていて、完全アウトドア栽培だと話してくれました。

確かに高級志向の販売店へ行くと、ほとんどが費用のかさむインドア栽培で育てられ、不自然なくらい表面にキラキラしたトライコームが付着しているバッズをよく見かけます。

この手の超ハイグレードに対し、「品質を求めるあまりケミカル寄りになってはいないか?」「大麻本来の味わいが損なわれていないか?」といったネガティヴな声が上がっているのも事実。

タムクラセーで出会ったグロワーのお父さんは、「こういうワイルドな育て方がベストだよ」と、行き過ぎたインドア栽培に苦言を呈していました。

ついでに、奥様もワキ毛を処理しない自然体スタイル。いろいろ一貫していてカッコイイです。

別れ際、あれこれ質問してくる日本人が珍しかったのか、「今度来る時はうちの畑も見て行きなよ」とのお誘いと共に、枝付きの立派な乾燥大麻をなぜか私とツレにプレゼント(しかも剥き出しで!)。

花1輪のブーケならもらった経験のある私も、大麻1枝をもらうのは初めて。扱いに困りつつ、丁重にお礼を言ってその場を離れました。

 

最後に……

以上、日本と異なる文化に触れてワクワクしたり、ビックリしたりした経験を、備忘録的な意味合いも兼ねて投稿させていただきました。

当ブログでは折に触れてタイの大麻ネタをアップしているものの、私自身は一切吸いませんし、記事を読んでくださった皆さんにも喫煙は推奨しません(※日本人の大麻喫煙が国内外問わず禁止されています。詳しくはこちら)。

また、現在のタイ政界では大麻をふたたび薬物リストに戻して娯楽用を規制しようとする議論が交わされ、近い将来、大きな変化が訪れるはずです。

ガンジャ目的で渡タイする方はくれぐれも周りに迷惑をかけず、現地の最新ルールを確認のうえ、あくまでも自己責任でお願いします。

 

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