FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

カンチャナブリーのクウェー川通りにあるディスペンサリー①

前回に続いて舞台はクウェー川通りです。カンチャナブリー版カオサンとも表されるクウェー川通り沿いには、ディスペンサリー・ショップ大麻売店)が点在。

その中でも印象に残った店を、国鉄の駅側からクウェー川橋に向かって順番に紹介していきます。今回は前編。

なお、私自身は非喫煙者です。したがって、店をチョイスするにあたりタイと大麻に詳しい知人の意見をかなり参考にさせてもらいました。

 

合言葉はガンジャナブリー?

昨年にタイでマリファナが解禁されて以来、官民一体となってカンチャナブリーを医療大麻の中心地にしていこうとする動きが活発化。

ガンジャナブリー(Ganja-naburi)なるキャッチコピーを掲げ、いまやこの地域は国内有数のマリファナ産地として認知されはじめています。

カンチャナブリー県は面積の60%以上を森林が占める緑豊かな場所でありつつも、首都バンコクのすぐ近く。そんな土地の利を活かし、大麻系の企業誘致にバンバン成功していると噂で聞きました(たぶん外国資本もけっこう入り込んでいるはず)。

もっとも、雨後の筍の如くディスペンサリーがオープンしまくっている状況は、タイ全土の繁華街に共通して言えます。

よって、クウェー川通りにディスペンサリーが多い話と、カンチャナブリーが県を挙げて大麻ビジネスに力を入れている話を結びつけるのはいささか無理があるものの、本題へ入る前に一応このへんの小ネタにも軽く触れておきました。

 

LowLand Dispensary

それでは始めましょう。1軒目にピックアップしたのはLowLand Dispensary(ロウランド・ディスペンサリー)。

タイ国内の大麻カルチャーにおけるシンボリックな存在、Highland Cafe(ハイランド・カフェ)に影響されたと思しきショップ名赤×白のロゴがイイ感じです。

道路に面した店舗スペースには、ビリヤード台があったり、アパレル関連グッズが置いてあったり、なかなかオシャレな雰囲気。

マリファナの値段は1グラムあたり550~750THB(2200~3000円)と、カンチャナブリーの相場に比べたらやや高め。そのぶんクオリティーも上々みたいです。

ローカル・ネットワークを駆使し、ハイグレードを安く提供しているんだよ」と店員さんが誇らしげに話してくれました。

また、バッズの保管にアルミ加工された密閉性の高い瓶を採用している点も特筆すべきトピックです。外から中身が見えず、お客さん的には少々不便な面もある一方で、紫外線照明の光による商品の劣化を防ぐ効果は絶大。このひと手間に大麻への愛を感じました。

ちなみに、LowLandの裏庭では食事やお酒が楽します。フード・メニューは普通のピザやハンバーガーがメイン(大麻は入っていません)。夜にはアコースティック・ライヴを開催し、もちろんスモーキングもOKです。

ただし、「近くにお子さんや妊婦さんがいた場合は、テーブルでの喫煙を断るケースもある」とのことで、非喫煙者への配慮も素晴らしいと思いました。吸うか吸わないかは別にして、のんびりしたい人にオススメの隠れ家的スポットです。

 

Zamzara Kanchanaburi Cannabis Shop

2軒目はセブンイレブン横のZamzara Kanchanaburi Cannabis Shop(ザムザラ・カンチャナブリー・カンナビス・ショップ)。

写真も撮らず、メモも取らず、細かい情報が何もなくて申し訳ないです。LowLandよりは安かったですし、オマケもあります。未購入の私にまでジョイントを手渡してくれました(※いつもオマケがあるかは不明)。

そうしたサービス云々はさておき、Zamzaraを取り上げたのは日本語堪能な若者が働いているから。数年前まで日本で暮らし、いまでも日本人の友達がよく遊びに来るらしいです。

地元のマリファナ事情や扱っている品種の概要について日本語で説明を受けたい人には、もってこいの店なんじゃないでしょうか。

 

Monkey Cannabis

前半戦のラストを飾るのは、もともとバーを営み、法改正後に店先で大麻を売り出したMonkey Cannabis(モンキー・カンナビス)です。

Googleマップ上に表示されるのはバー時代の名前で、現在は看板にもガッツリCannabisの文字が入っています。麗しいレディーボーイが接客してくれました。

いつ前を通り過ぎてもバーの客入りはイマイチ。見るからに主力事業がマリファナ販売へと移行している模様です。

一部のハイグレードを除き、取り扱っているバッズの価格帯は概ね250~400THB(1000~1600円)。参考までに、Monkey Cannabisで最高値をつけていた品種はBlack RuntzMac 1でした(各650THB/2600円)。

Monkey Cannabisではクラッシャーやペーパーをはじめ、喫煙グッズがずば抜けて安く売られています。ペットボトルに取り付けるTOPPUFFの簡易ボングも、バンコクで見る4分の1以下の値段。たぶん正規品です。

たまに見かけるんですよね、近隣の同業者とは足並みをまったく揃えずに謎の安価で売っている店を。利益は出るのか、抜け駆けして周りに怒られないのか、いろいろ心配。

何にせよ、土地勘のある節約派のツーリストはこういう店で一式揃えているのかな~などと考えてしまいました(どうせ帰国時に捨てなきゃいけないものですしね)。

 

自己責任でお願いします

本稿の最後に月並みながら注意喚起を。いくらタイが実質的なマリファナ合法国であっても(※本当は医療大麻のみが認められています)、日本人が大麻を吸うのは日本の法律で禁止されています。詳しくはこちらのページにて。

とはいえ、ディスペンサリーではいちいちIDチェックなんて行わず、未成年妊娠中の女性を除けば普通に売ってくれます。

言わずもがな、吸わないのが一番。これに尽きます。しかし、マリファナ目的で渡タイする日本人が多いのも事実。そういった方々に備えていただきたいのが自己責任の意識です。

どうしても吸いたい場合は、自分の力量を見定めて変に背伸びせず(※初心者は身の丈に合わないハイグレードを避けるとか)、くれぐれも他人様の迷惑にならないよう楽しんでください。

万が一、運悪くトラブルに巻き込まれても、大麻絡みと判明するや日本大使館が見放す可能性だって大いにあるだろうし、極論、ルールを破っている自国民まで大使館らなきゃいけないのか、個人的には疑問に感じているところです。

【追記】私自身、タイでの喫煙を推奨しているわけではありませんが、大麻そのもの存在を否定するつもりもありません。そんな私がブログでタイのガンジャ事情について取り上げているのには2つ理由があります。

1つは、どうせ警告しても吸う人は吸います。その人たちが現地の変な店で不良品を掴まされないよう、自分にできる範囲で情報共有しておこうと考えたから(やっぱり日本人が海外でボッタクリに遭う=ナメられるのは嫌)。

もう1つは、単に日本と異なる文化を観察しておもしろがっているだけというか……。当然、さまざまな意見は上がって然るべき。こういう記事を読んで不快になる方もいらっしゃるでしょう。それを承知のうえ、今後もこの手のテーマをちょいちょい扱っていきたいと思っています。

 

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