FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

カンチャナブリーのクウェー川通り界隈にあるジョーク屋台と連合軍共同墓地の話

今回は私とツレがカンチャナブリー滞在時にクウェー川通り界隈で食べている朝ごはんのジョーク(お粥)について。前回の投稿然り、当ブログの朝食ネタはいつもジョークばかりでゴメンナサイ。

タイでの私の朝ごはんは7割方ジョーク。残りの2割がバナナ※主に寝坊した日)、1割がクイッティアオorその他……といった具合で、どうしてもジョークの話題に偏ってしまいます。

 

通勤/通学時に人気の屋台

1軒目はツーリスト・ポリス・ステーションの真向いに出る屋台。基本となるのは1杯25THB(約100円)の豚ミンチ入りジョークです。

そこに半熟状の鶏卵をトッピングすると30THB(約120円)、ピータンをトッピングすると35THB(約140円)。さらにキッズ用サイズもありました(※卵なしが15THB/約60円で、卵ありが20THB/約80円)。

クウェー川通りは外国人向けの宿泊施設や飲食店が並ぶエリア。ただし、たびたび引き合いに出されるカオサン通りのような観光に振り切った場所ではありません。

ここは幹線道路への抜け道になっていて、とりわけ通勤通学時にはたくさんのローカルが通ります(※朝夕の交通量はそれなりに多いです)。

自然と道沿いには地元相手の行商がチラホラ。ツーリスト・ポリス前のジョーク屋台もメインの客層は地元の方で、一応はテーブルに座って食べられるものの、ほとんどがテイクアウトしていきます。

ちなみに、朝の通勤・通学ラッシュがひと段落する8時半過ぎには店じまい。早起きが苦手な私は何度か食べ損ねました。

写真下が卵なしのベーシックなジョーク。タイではたまに薄く緑かかったお粥を目にするのですが、この屋台も緑タイプです。味は一般的な白ジョークとほぼ同じ。緑色の正体は判明していません。

タイにはもち米をパンダンリーフと炊いて緑に着色するスウィーツが存在します。しかし、緑ジョークにはパンダン特有の香りがなく、そもそもあそこまで鮮やかな色じゃありません。ツレ曰く「玄米のまま食べる緑米の仲間じゃないか?」と。

そこで緑米を検索してみたところ、緑米にはお肌に嬉しいクロロフィルがたっぷり含まれているんですって。

もし緑ジョークの正体が緑米なら、ビタミンCの酸化抑制デトックス効果を狙って、今後はもっと積極的に食べていきたい所存です。

 

連合軍共同墓地の裏手にある屋台

続いては連合軍共同墓地の裏手に構える屋台。クウェー川通りからすぐです。せっかくなので、連合軍共同墓地の概要にも触れておきます。

1942年に旧日本軍の指揮のもと、タイとビルマ(現ミャンマー)の間に泰緬鉄道の建設が開始。当初、5~8年かかると言われていた工事はわずか1年で完了します。

働き手となったのは連合国軍の捕虜と東南アジア各国から募集強制連行された人々で、過酷な労働環境や虐待により前者は1万6000人、後者は推定4~7万人が命を落とすことに……。

そのうちの連合軍兵士6982人を埋葬しているのが連合軍共同墓地です。私たちが訪れた時も欧米の方がお墓参りしていました。

日本人である我々がこの墓地とどう対峙するべきなのか、正直、正解はわかりません。でも、せめともと思い、「今後、日本は絶対に戦争しません」との決意を胸に手を合わせておきました。

なお、Death Railwayの異名を取る泰緬鉄道は、反戦の象徴として世界遺産への登録をめざしているのだとか。タイ政府は日本との関係を考慮し、「建設時の残虐性は強調しない」ともコメントしています。

心遣いはありがたいですけど、個人的には建設過程も史実に基づいてしっかり伝えてくれたほうが、戦争の悲惨さを後世に一層強くアピールできるんじゃないのかな~なんて。そして、当然の如くこの連合軍共同墓地も構成資産の1つとして認定されてほしいです。

さて、こんな話を持ち出した後に朝ごはんを紹介するのもどうかしていると思いながら、そろそろ本筋に戻りましょう。

墓地の裏手にある屋台では、ジョークだけでも10種類ほどラインナップ。なかには豆腐入りジョークなどという変わり種もありました。英語メニューが用意されていて注文には困りません。

私がオーダーしたのはスタンダードな豚肉のジョーク。ミンチ+モツ+レバー半熟卵が入って35THB(約140円)です。1軒目と同じくこちらも緑ジョーク。カンチャナブリーでは緑タイプが主流なんですかね?

空き地みたいなスペースにテーブルが置かれ、地元の方観光客で賑わっていました。写真下右側の通り警察官の姿も……。何も悪さはしていないのに、妙に緊張。

この連合軍共同墓地裏にあるジョーク屋の前後左右にはパトンコー(揚げパン)をはじめ、朝の時間帯にいくつかの屋台が出ます。

クウェー川通り沿いは朝食の付かない宿泊施設が多いうえに、観光客向けの食堂は意外と開店時間が遅いため、近辺に泊まる予定の方は参考にしてみてください。決してジョークしか選択肢がないわけじゃないない旨も付記しておきます。

 

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