今回はカンチャナブリーでツレが溺愛しているクイッティアオ屋をピックアップ。店の名前はSudjai Nuatun & Muutun(スジャイ・ヌアトゥン&ムートゥン/สุดใจเนื้อตุ๋นหมูตุ๋น)です。
ヌアトゥン? ムートゥン?
まず店名にもなっているヌアトゥンとムートゥンとは何なのか。ヌアは牛肉でムーは豚肉、トゥンはとろ火で煮込むみたいな意味です。
2つの言葉を合せればほぼ答えに辿り着きますが、より具体的なイメージをお伝えすると、ヌアトゥンは牛すじ煮込み、ムートゥンは豚すじ煮込みといったところ。
巨大鍋に骨やらホルモンやらも豪快に入れ、八角やシナモンなどの香辛料を加えた醤油ベースのスープで長時間グツグツ煮込んでいきます。
これがもう、肉の甘味がスープに溶け込んで絶品なんですよ。もともと華人がタイに広めた料理で、辛さが苦手な方でも全然イケます。
ちなみに、鶏肉は〈ガイ〉、鴨肉は〈ペッ〉。そこにトゥンを付けたものは、だいたいこんな感じ。ただし、卵を意味する〈カイ〉にトゥンを付けたら、いきなり茶碗蒸しに化けます。くれぐれもご注意を(※煮卵は出てきません)。
栄養+コラーゲンたっぷりなヌアトゥンやムートゥンは、おかずスープとして白米と一緒に食べるパターンも多い一方、麺料理のトッピングにもよく使われます。というわけで、そろそろ本題へ。
Sudjai Nuatun & Muutunのメニュー
店の看板メニューであるヌアトゥン・クイッティアオとムートゥン・クイッティアオは、通常サイズが50THB(約200円)、大盛りサイズが60THB(約240THB)。
麺は白い米粉麺か黄色い中華麺からチョイスします。ツレ曰く、この店のコクのあるスープにはセンヤイ(太めの米粉麺)が一番合うんだとか。
もっとも、私は助言を無視していつもバミーと呼ばれる中華麺にしていますけどね(※バミーは麺の太さが選べません)。
上の写真はたぶんムートゥン・クイッティアオなはず。いや、ヌアトゥンだったかな? 何にせよ牛も豚もどっちも美味。ネギとパクチーがイイ仕事しています。お好みで投入する粉唐辛子との相性も抜群。
なお、ガオラオ(麺なし)だとヌアトゥンが60THBでムートゥンが50THB。これに白米じゃなくガパオライス(※通常サイズは50THB/約200円)を合わせている食欲旺盛な若者もけっこう目にしました。
また、メニュー表には店自慢の煮込み肉に野菜をどっさり加えたモーファイ鍋(※牛肉は200THB/約800円、豚肉は180THB/720円)や、豚肉のサテ盛り合わせ(※Sサイズ80THB/約320円、Mサイズ120THB/約480円、Lサイズ150THB/600円)なんてものも!
お店の基本情報
私たちがモーファイ鍋やサテを泣く泣くスルーしたのは、ひとえに営業時間のせいです。お店が開いているのは9~17時。晩御飯にはちょっと早い。
やっぱりモーファイ鍋もサテもビールと一緒にいきたいじゃないですか。強いてSudjai Nuatun & Muutunに苦言を呈するなら閉店時間が早いこと。その他は、値段・味・店の雰囲気・スタッフの応対、どこを取っても素晴らしいです。
お店の場所はクウェー川通りと並行に走る大きな幹線道路のセーンチュート通り沿い。カンチャナブリー駅から1km弱と立地も良いです。駐車/駐車スペースがないかと思いきや、店の前に停め放題(※店員さんが言っていたので間違いありません)。
そうそう、営業時間以外にもう1つマイナス・ポイントを思い出しました。それは定休日がよくわからない点。
基本は毎日営業となっているものの、とある火曜は休みだったのに翌週の火曜は営業していたり、別の週は木曜や土曜も休業していたりしました。
Sudjai Nuatun & Muutunをえらく気に入っていたツレは、シャッターの下りた店の前を通るたびに、ちょっぴり落ち込んでいましたっけ。
近くへ行かれた際にはぜひ立ち寄っていただきたいと思いつつ、せっかく訪店したのに不定期の休業日とぶつかってしまった場合は申し訳なさすぎる……。
で、そんな時の代替案も兼ね、次回はSudjai Nuatun & Muutunのすぐ近くにあるムーヤーン(焼き豚)の隠れ名店を紹介したいと思います。こちらもめちゃ旨です。
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