今月の当ブログはサパンクワイ強化月間。締めを飾るのは駅近の屋台です。日本で屋台と言うと、私のなかでは縁日で見かけるような持ち帰り専門店が真っ先に浮かびます。イートイン形式は博多の屋台を筆頭とするごく一部(?)。
一方、タイをはじめ、東南アジア各地にはあちらこちらにイートインできる屋台があり、路上や空き地にテーブルをドーンと広げます。通行人の邪魔になろうがお構いなしで、車道にはみ出している店もチラホラ。
私はテーブルを(たぶん勝手に)広げちゃっているイートイン屋台が大好き。こういう屋台で食事している瞬間に「東南アジアにいるな~」としみじみ実感します。
地元で愛される屋台
本稿の主役であるKhun Cho’s House(クン・チョーズ・ハウス)もイートイン可能な屋台。店名のKhunはタイの敬称。「チョーさんの家(店)」みたいなニュアンスでしょうか。
場所はオーガニック・ショップのSuvarnabhumi Herb Store(スワンナプーム・ハーブ・ストア)手前の路地を入ってすぐ。以前にこちらのページで紹介しているジョーク(タイのお粥)屋台の向かい側です。
Googleマップに登録されていなかったため、上掲の地図はSuvarnabhumi Herb Storeに合わせています。
もともと私は向かいのジョーク屋台をヘビロテしていて、ジョーク屋のテーブルが埋まっている時に何度かKhun Cho’s Houseの席へ通されたんです。互いの混み具合によって、ごく自然にテーブルの貸し借りをしている関係性が素敵。
で、朝食時はジョーク屋が賑わっているのに対し、昼食時はKhun Cho’s Houseが混雑。客入り状況を見て「きっと美味しいんだろうな~」と思いつつ、これまでなかなかKhun Cho’s Houseで食べるチャンスがありませんでした。
豊富な定食メニュー
上の写真はメニューの一部。炒め物を中心に、スープやカレーもラインナップ。トムヤム味のカオパットもそそられます。
悩んだ末、隣のおじさんが食べていた豚ミンチのガパオが美味しそうだったので、ツレと2人揃ってこれに決めました。価格は50THB。
Khun Cho’s Houseのガパオは一切ヒネリのない超王道系。ナンプラーやオイスターソースの匙加減が絶妙で、バジルの爽やかな香りが引き立つ1品です。
脂っぽくもなく、パサついてもなく、予想外にハイレヴェル。ついでに、インゲンが密かにイイ仕事していました。
ツレは辛さ控えめでオーダーしていましたが、唐辛子が苦手でなければノーマルで注文するのがオススメ。辛さの加減も素晴らしいです(※そこまで辛くありません)。
何にせよ、このクオリティーのガパオを出す店なら他の炒め物メニューも失敗しないはず。地元の方でちゃんと賑わっている屋台ってやっぱり信用できますし、こういうGoogleマップやWongnaiにすら載っていない店に出会えると凄く得した気がします。
そして、目立った特徴はなくとも、無難にめちゃくちゃ旨い(しかも安い)個人経営の屋台が普通に点在しているバンコクは本当にハンパないです。なお、土日も開いていて、夕方には閉まります。月曜日はお休み率が高め。
向かいのジョーク屋台
せっかくですし、先述した向かいのジョーク屋台も改めて紹介しておきます。店名はおそらくJeta Jok(ジェタ・ジョーク)。可愛らしいお母さんが1人で切り盛りしています。
サパンクワイで泊まるたびに普段使いしているものだから、当たり前の存在すぎて最新の写真を撮り忘れました。掲載した画像2点は過去のページの使い回しです。
価格は卵をトッピングして1杯35THB。主な具材は豚ミンチとレバーです。Khun Cho’s Houseのガパオと同様、わりとどこにでもあるっちゃあるけど、とにかく安心感/安定感がやばいです。毎朝食べても飽きません。
チャトゥチャック市場へ行くついでに
ちなみに、Khun Cho’s Houseでガパオを食べたのは日曜日。その日はまずJeta Jokでお粥を食べ、午前中にチャトゥチャック市場をブラブラ。
お日様が高くなった頃、Khun Cho’s Houseでランチを済ませ、常宿に戻って空調の効いた部屋で休憩。夕方近くにふたたびチャトゥチャック市場へ行くという最高の1日を過ごしました。
BTSでチャトゥチャック市場にアクセスする際、ガイドブックや旅行サイトでも推奨されているモーチット駅で下車するより、サパンクワイ駅を降りたほうが圧倒的に快適です。
それを踏まえ、チャトゥチャでのお買い物の前後に、Khun Cho’s HouseやJeta Jokで食事するのは大ありだと思います。ぜひお試しあれ!
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