前回に引き続き舞台はタオ島のサイリー・ビーチ地区。今回のテーマはジョーク対決です。ジョークと言っても冗談の意味ではなく、タイのお粥のこと。
普段は朝ご飯を摂らない私も、旅先では体力維持のため、毎朝何かしら口に入れるよう心掛けています。とはいえ、いきなり朝からガツガツ食べられません。
そんな時の強い味方がジョーク。タイ旅行の滞在先ではわりと真っ先にジョークの店を探し、見つからないとけっこう不安になります。
日本のお粥とジョークの大きな違いは、お米を原型がなくなるまでドロドロに煮込んでいる点。中華粥に近いんでしょうか。
なお、お米の粒感が欲しい方にはカオトムという選択肢もあります。こちらはいわゆる雑炊風の一品。ジョークが朝食の定番なのに対し、カオトムは夜の小腹満たしみたいなイメージが強いです（※間違った認識だったらゴメンナサイ）。
①Jok Island
タオ島でまず私とツレが入ったのは、セブンイレブンの目の前にあるJok Island（ジョーク・アイランド）。雨季は基本的に7時開店で16時閉店で、それ以外の時期は一応21営業していることになっています（ただし、雨季じゃなくても客入りが悪いと早々に店じまいするケースが……）。
朝食メニューに目を通すとパンケーキやオムレツ（共に50～60THB）、フルーツ・サラダ（50THB）にミューズリー（60THB）などなど、外国人向けのフードもリーズナブルな価格帯で提供。
ほんのちょっぴり他のメニューにも心が揺れつつ、毎度、店名にも掲げられているジョークを無難に選んでおきました。
ジョークはチキンとポークの2種類（共に50THB）。下掲の写真左上が鶏肉、同右上が豚肉です。鶏はむね肉、豚はミンチとレバーで、いずれもフライドガーリックが多め。
お肉がゴロゴロ入っていて食べ応えはしっかりありながらも、変なしつこさや脂っこさは皆無。朝一番のエネルギーを十分にチャージできる優れものです。
圧倒的に野菜が不足しているといったデメリットは、そのへんの屋台でスムージーを飲んだり、日本から持参した青汁を飲んだりして補っていました。
ちなみに、写真右下はツレがある日の朝にオーダーしたトムヤム・クイッティアオ。こちらのほうがいくらか野菜は摂取できます。
ついでに、Jok Islandではタイティー（ホットが25THB／アイスが30THB）や各種フルーツ・シェイク（50THB）をラインナップ。カフェ用途でも使えそうです。
②Bai Toey Chicken Rice
続いては、①のJok Islandと1日おきに交互で訪れていたBai Toey Chicken Rice（バイ・トーイ・チキンライス）。Jok Islandより100m弱メイハード港寄りに位置しています。
どうやらカオマンガイとカオカームーが人気らしく、Googleマップ上では店名がBai Toey Chicken Riceとなっていますが、メニュー表にはMama Kao Khamhoo（ママ・カオカームー）と書かれていました。
Bai Toey Chicken RiceかMama Kao Khamhooか問題はさておき、この店では朝限定でジョークがお目見え。だいたい9時過ぎには売り切れます。
ジョークの種類はチキンのみ。お肉も食べやすくほぐしてあり、Jok Islandに比べて優しい味付けです。
補足として客層はローカル率が高く、彫り師集団がここでジョークを食べ、ワイワイ出勤していく姿もたびたび見かけました……というのは2022年雨季までの話で、2023年5月のタオ再訪時に前を通りかかると、いつも閑古鳥が鳴いていました。
ツレ曰く敗因は価格改正。私は直近の滞在でここには寄らなかったので、値上げ後の価格はわかりません（※値上げ前はジョークが50THBでした）。
営業時間はJok Islandとだいたい同じ。雨季は夕方前に店じまいを始め、雨季を除くと夜営業もしています。
値上げ前にはランチでも数回利用していて、上掲の写真左下に写るガパオや同右下のクイッティアオほか、何を注文してもハズレなし（※なぜ看板メニューのカオマンガイとカオカームーを食べなかったのかは自分でも不明）。
店に立つお母さんたちがすぐに私とツレの顔を覚えてくれ、バイクで前を通るたびにニコニコ手を振ってくれたのも良い思い出です。
ただし、Jok Islandで朝ご飯を食べた直後にこれをやられると、少し罪悪感を覚えたことは言うまでもありません。
ジョークの味自体でジャッジするなら、ツレは①のJok Island推しで、私は僅差で②のBai Toey Chicken Rice推しでした。しかし、冒頭にジョーク対決と自分で謳ったものの、別に甲乙つける必要はまったくないですかね。
てか、先述した通り値上げによる客数の減少で、今年5月のタオ旅行では②に行く気が起きなかった私（ガラガラの店はどうも不味そうに見えてしまって……）。いま改めて②で働くお母さんたちの笑顔を思い出し、少しだけ胸を痛めています。
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