引き続き舞台はバンコクのホイクワン。今回はコロナ禍中に全面リニューアルし、デリバリーでも売上を伸ばしたクイッティアオの名店をご紹介します。
あの店と間違えないで!

店の名前はLung Luean Chicken Noodle(ลุงเลื่อนก๋วยเตี๋ยวไก่)。Lung Lueanをカタカナ読みするとルンルアンです。
おそらくプロンポンにあるRung Rueang(รุ่งเรือง)と混同してか、Googleマップのクチコミで「ミシュランのビブグルマン掲載店」と書かれている方がチラホラいましたが、こちらはミシュラン未掲載。
ただし、1957年創業と歴史は長く、日本人観光客の認知度が異様に高いRung Rueangにもまったく引けを取らない人気の老舗である点は強調しておきたいところです。
レコメンド・メニューは?

この食堂で不動の売れ筋No.1メニューは、店名にも掲げられているクリア・スープの鶏のクイッティアオ(写真上のミックスが70THBで、むね肉が60THB)。
それに続いて、トムヤム・スープをベースにした豚のクイッティアオ(70THB)と、バミーガイトート(70THB ※フライドチキンが乗った汁なしの中華麺)がレコメンドされていました。
ほかにもカオガイトート(70THB)やカオカームー(70THB)、カオムーグローブ(75THB)、カオパッド(75THB)をはじめ、豚肉や鶏肉を使ったご飯物のラインナップも豊富です。なお、アルコールの提供はしていません。
クイッティアオ・ガイのお味は?
何はともあれ、私は看板メニューであるクイッティアオ・ガイのミックスをオーダー。麺は7種類の中から選べ、店員さんにオススメされるがまま、平打ちの卵麺にしておきました。
Lung Lueanのメニューはタイ語・英語・中国語で表記。しかも、大きな写真が付いているため、たとえ店員さんが忙しくて相手にしてくれなくても、注文に困ることはないでしょう。

鶏ミックスの中身は、むね肉、手羽先、手羽元、鶏団子、もみじ、ルアットガイ(※鶏の血を固めたもの)。モリモリです。
また、パクチーやネギに加え、キャベツやニンジンが入っているのは珍しいかも。あまり得意じゃないルアットガイと、見た目がグロいもみじを見た瞬間、「ミックスじゃなくて、むね肉オンリーにすればよかった……」と実はちょっぴり後悔したんです。
でも、思いのほか野菜たっぷりで、出汁にも野菜の甘みが感じられ、しつこさゼロ。ペロッと平らげてしまいました。
ちなみに、私に先立って別日にLung Lueanを訪れたツレは豚のトムヤム・クイッティアオを注文。そちらにはシイタケも入っていたようです。
アクセス方法と営業時間

ロケーションは、ヤワラーに続くバンコク第2の中華街として注目を集める一帯。地下鉄でアクセスする場合は、まず1番出口に向かいましょう。
1番出口のロータリーは夕方前からに屋台が出ます(※写真上参照)。クイッティアオだけじゃ物足りない人は、帰りにぜひ。大振りのサイウア(※チェンマイ風ソーセージ)が美味でした。
話を戻します。1番出口からホイクワン交差点を背にプラチャーラートバンペン通りを進み、右手側に見える好味点心を通り過ぎ、左手側に中華小吃が出てきたら、その次の路地を左折。50mくらい道なりに歩くと、目的地に到着です。
わざとらしく名前を出した好味点心然り(※ここも評判良いです)、このへんは中華料理の名店が多く、さらには中華系スーパーもたくさん並んでいて、なかなかおもしろい街並みが広がっています。
営業時間は10時から21時まで(※土曜日のみ18時閉店)。クイッティアオ屋にしては比較的遅くまで開いています。
とはいえ、ホイクワンのチャイナタウンは治安の悪さが問題になっているのも事実。土地勘のない方は日没前に利用するのがいいと思います。私もそうしました。
最後に(次回予告)
次回は、またまたホイクワンにフォーカスし、米類と麺類に特化した食堂をピックアップしていきます。
本当はLung Lueanもまとめて取り上げるつもりが、ここのクイッティアオが個性的で美味しかったので特別扱い。ページを切り分けて投稿しました。
間もなく創業70年。移り変わりの激しいバンコクで、これほど長く店を続けるって、けっこうな偉業だと思いませんか? 皆さんも機会があればぜひ老舗の味を堪能してみてください。
ランキング参加中。ぜひ応援クリックお願いします。