前回のKhlong Ong Ang Walking Street(オンアーン運河ウォーキング・ストリート)に続いて、コロナ渦中に開業したバンコクの新名所をご紹介。今回の舞台はJodd Fairs(ジョッド・フェアーズ)です。
Jodd Fairsって何?
Jodd Fairsとは、フォトジェニックな夜景スポットとしてバズりにバズったTalat Rotfai Ratchada(ラチャダー鉄道市場/※写真下)と同じ企画会社が運営するナイト・マーケット。
Talat Rotfai Ratchada自体は2020年3月のロックダウンを経て、しばらく時短営業を続けるも、2021年11月末にJodd Fairsとバトンタッチするカタチで約6年の歴史に幕を閉じました。過去の探訪記はこちらから閲覧できます。
なお、Talat Rotfai Ratchadaの跡地では現在The One Ratchada(ザ・ワン・ラチャダー)が開催中。本稿の主役はあくまでもJodd Fairsなので、一旦そっちはスルーします(いつか別の機会に取り上げる予定)。
Jodd Fairsのレトロ感溢れるオブジェは、Talat Rotfai Ratchadaの世界観を踏襲したもの。映えを意識した設計がいかにも現代的で、オープン当初より若者たちの心を鷲掴みにしているのも納得です。
また、隣接する商業施設セントラルプラザ・グランド・ラマ9の駐車場5階へ行くと、上から見たテント写真を撮影することが可能。このへんの仕掛けもTalat Rotfai Ratchadaとよく似ています(※私とツレは億劫になってしまい、駐車場へは寄りませんでした。肝心の写真をアップできずにゴメンナサイ)。
規模に関してはJodd Fairsのほうがかなり小さめ。とはいえ、Talat Rotfai Ratchadaの人気店がそのまま移転してきたケースも多く、良い意味でコンパクトにまとまっている印象を受けました。
飲食系の屋台はもちろん、古着も、ハンドメイド雑貨も、ちょっとしたインテリア・グッズも、ひと通り揃っていて、物足りないどころか、むしろ軽くブラブラするにはジャストサイズかと思います。
軽くつまむ? ガッツリ食べる?
場内でひときわ賑わっているのはやっぱり飲食エリア。とりわけ盛況していたのがレンセープのお店です。ご参考までに私たちが訪れた金曜日は日没前の17時台から満席でした。
ゆでた肉付き豚骨にトムヤムスープをかけてかぶりつく豪快な料理、レンセープは山盛り具合がハンパないです。言わずもがな、これもSNS映え必至。
ついでに、「何やら小エビの踊り食いが有名らしい」と後日知ったものの、そんな名物フードがあるとは露知らず……。
で、とりあえず小腹満たしにイカの串焼き(1本15THB)を注文。この時、店員さんに「スパイシーにする?」と訊かれ、反射的に頷いていました。
辛いもの好きには程良い味加減。ビールが進みます。しかし、ツレはめちゃくちゃむせていました。辛さに弱い方はご注意を。
もう1つオススメはパイナップル専門のスムージー屋です。周りのスムージーorシェイク屋台が1杯50~60THBだったのに対し、ここは25THB。パイナップル以外にメニューの選択肢がないぶん、価格を抑えられているのでしょうか。
最初のうちは吸い込むのに苦労するほど凍っています。でも、そのガリガリ具合に私はどハマリしました。値段も味も大満足です。
他にも、定番の屋台メシから食べ歩きにピッタリな一口サイズのスウィーツ、さらにはタピオカ・ドリンクを自分好みにカスタマイズできるマシーン(※写真下)など、よりどりみどり。
ツレも少し目を離した隙に串揚げ/串焼き系をいくつか買い込んでいて、彼が食べている様子を横目で確認した限り、フードのクォリティーは軒並み高かったです。
どの店も客回転が良く、ガッツリ繁盛し、常に出来立てを提供してくれるのだから、そりゃ、美味くて当然(アツアツな時点でそうとうポイントアップ!)。ついつい手が伸びちゃいますよね。
となれば、Jodd Fairsで夕飯を食べようかとも思いつつ、なかなか空席を見つけられなかったため、潔く退散。隣駅のチムチュム屋へ移動しました(※その様子は次回アップします)。
Jodd Fairsへのアクセス方法
テーブル探しにもひと苦労するくらい活気のあるJodd Fairsへのアクセス方法は、MRTラマ9世駅の2番出口からセントラルプラザに入り、あとは館内を通り抜けるのみ。この立地の良さも人気の秘訣です。
ちなみに、セントラルプラザの中には、先月ブログで取り上げたリヴァプールFCの公式ショップも入っています(※詳しくはこちら)。サッカー好きは併せてぜひ。
公式Facebookによると営業時間は毎日16時から24時まで。昨年は昼も営業していたみたいですが、時間を夜に絞ったのが功を奏したか、来場者数はここへきて右肩上がり。会場を拡張する計画まで持ち上がっているんですって。
コロナウイルスの感染拡大に伴い、観光業への依存が高かった東南アジア諸国では景気が悪化。タイも2020~2021年にかけてバーツ安が加速し、一時は1THB=3.3円を切る事態に陥りました。
そうしたなかでもコロナ収束を見据え、インバウンド復活へ向けて着々と準備を進めていたこの国は本当に逞しい限り。
ことJodd Fairsにおいては、もともと外国人観光客だけじゃなく地元客もターゲットに取り込んでいた点が一にも二にもまず素晴らしく、そのうえで、コロナ期間にローカルで足場を固め、話題を振り撒いておいてから、インバウンド狙いでドーンッと拡張するタイミングを見計らっている余裕っぷりが見事だな~と感じました。
転んでもただでは起きないヴァイタリティーの高さというか、結果的にコロナ程度じゃ止められなかった経済成長の真っ只中にいるこの街のイケイケぶりを、図らずもナイト・マーケットの一例から垣間見てしまった次第。
旅行支援を筆頭に新型コロナ観光需要喚起策をあれこれ打ち出しながらも、継続的な盛り上がりにイマイチ結びつけられていない日本としては、バンコクから見倣うべきことも案外多いんじゃないかしら……なんて思わなくもないです。
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