FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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人気グラフィティー作家によるウォール・アートも目白押しなオンアーン運河ウォーキング・ストリート!

物凄いスピードで成長を続けるバンコク。コロナ禍を挿んで2年半ぶりに訪れてみても、相変わらず新しいスポットが次々に誕生していて驚かされました。

その新スポットのうち今回のタイ滞在で立ち寄った1つが、インド人街パフラットを流れるオンアーン運河のウォーキング・ストリート(Khlong Ong Ang Walking Street)です。

ご参考までに、コロナ前のパフラット周辺の様子は以下の記事でまとめています。

 

オンアーン運河ウォーキング・ストリートとは?

景観改善プロジェクトの一環として、自治体主導で施工が進められてきたオンアーン運河ウォーキング・ストリート。2020年10月に完成し、同年末にはアジア都市景観賞(Asian Townscape Awards)を受賞しています。

開催は金・土・日の16時から22時。全長約1.5kmに渡ってライトアップされた運河沿いに、フードや雑貨の屋台がお目見えしたり、路上ライヴが行われたり……。

さらに、カヤックパドルボードに乗って運河の下から夜景を楽しめるアクティヴィティーもあり。良く言えば注目の的になれ、悪く言えば見世物感がハンパないです。とりあえず私とツレは遠慮しておきました。

ウォーキング・ストリートの一番のウリはストリート・アート。とりわけ写真下のAlex Faceさん(@alexfacebkk)の作品前には撮影の列ができていました。彼の絵はバンコクの街中で頻繁に見かけます。

我が子の誕生をきっかけにこの世界の未来を憂いたAlexさんは、あえてふてぶてしい表情の子どもを描くことで、街ゆく人々の思考を喚起させんと活動しているグラフィティー作家

落胆だったり、不安だったり、絶望だったりを湛えた作品の世界観が、パンデミック以降の鬱蒼とした社会全体のムードにマッチし、さらなる人気を獲得しているそうです。

他にもOH+Futonさん(@ohfuton)やJuart Worasetさん(@juart_woraset)など、著名なアーティストもチラホラ参加(※写真がまったく撮れておらず、掲載できなくてゴメンナサイ)。

いろいろな作家さんの手掛けた個性豊かなアートが一気にチェックでき、人々の目を飽きさせません。

 

古い街並みを活かした都市開発

全体的にSNS映えを狙って作られている点がイマっぽく、事前情報では流行に敏感な若者がバシャバシャ写真を撮っていると聞いていました。

正直に実態を書くと、私とツレが行った日の盛り上がりはイマイチ。時間帯がやや早かったせいもありますかね。しかし、そのゆったりとした雰囲気がむしろ私にとってはありがたく、ちょうど良い休憩になりました。

写真上の左は私が注文したキウイのソーダ、右はツレが注文したパッションフルーツソーダ。どちらも30THBです。観光地にしては良心価格※他所ではザラに倍以上取られます)。

ゴチャついた部分も含めてバンコクの古い街並みが好きな私は、あまり景観改善系の事業を好意的に受け止めていません。屋台の撤去にも反対です。

ただし、オンアーン運河の場合は、新たに作り変えるのではなく、もともとあった建物を活かしていて、そこが本当に素晴らしいと感じました。よくよく見たら、どこもかしこもマジで生活感が滲み出まくっています(※写真下参照)。

ちょっぴりお洒落にデコレートされる週末以外は、おそらく地元キッズが運河で謎の魚を釣っては大はしゃぎしていたり、髭モジャのおじさんたちが何をするでもなく集まってチャイを啜っていたり、以前と変わらぬ光景が広がっているはず。

しかもリニューアル増設したMama Restaurantをはじめ、ウォーキング・ストリート開催のおかげで明らかに住民が潤っているんですよ。

これは無理なくみんながハッピーになれた事例というか、稀に見る都市開発の成功ケースなんじゃないかと思いました。

 

オンアーン運河までのアクセス方法

そんなオンアーン運河への行き方は、MRTサムヨット駅の1番出口を降りて目の前にあるジャルンクルン通りを渡り、左側へ100~150m直進。

もうそこがウォーキング・ストリートの出発地点です。公共の交通機関を利用する際は、このサムヨット下車が最短ルートになります。

……なのですが、私のオススメはバンコク最大のチャイナタウン=ヤワラーからアクセスする方法。まずはお隣MRTワット・マンコン駅の3番出口を出て、イサラヌパープ通りを真っ直ぐ進みます。

イサラヌパープは香辛料やお茶などの中華食材が並んだ市場街。古いカンフー映画の世界に迷い込んだような趣のある一帯です。

そのイサラヌパープ通りを道なりに歩いて問屋街のサンペンレーンにぶつかったら、あとは流れに従って人通りの多いほうへ500~600mほど直進すると、あっという間にハン橋へ出ます。このハン橋が先述したAlex Faceさんの壁画ポイント。

また、カオサンや王宮方面からチャオプラヤー川のエクスプレスボートで向かうには、メモリアル・ブリッジ船着場で降りるか、ラチャウォン船着場で降りるかの2パターン。近いのは前者で、後者はサンペンレーン経由です。

いずれにせよ、旧市街からも新市街からもアクセスしやすい場所にあるオンアーン運河ウォーキング・ストリート。バンコクを旅行される方は、ぜひ観光プランに組み込んでみてはいかがでしょうか。

 

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