バンコク最大規模となるインド系移民の居住エリア=パフラットの散策シリーズ第2弾。前回のブログに書いた通り、India Emporium(インディア・エンポリアム)にてお目当ての布を無事ゲットしたところで、お次はランチといきましょう。もちろんせっかくパフラットまで来たのですから、狙うはカレー1択です。
良心価格で味もグッド
躍起になって探さずとも、たくさんのインド料理屋に出くわすパフラット地区。高級志向のレストランから手軽な屋台スタイルまで店の種類もさまざまです。
さてさてどの店に入ろうか……。悩んでいても埒が明かないので、新参者の私たちは直感を頼りに川添いのTony’s Restaurant(トニーズ・レストラン)で食事することとしました。
外観はこんな感じ(↑)。開放感たっぷりというか、ほぼ外というか。家族経営の小さなお店で、のんびりした雰囲気が最高です。
写真上はツレの頼んだチキン・マサラ(100THB/約350円)。写真下はオクラ好きの私がチョイスしたアルー・ビンディー(50THB/約175円)。ロティーは1人前10THB(約35円)でした。
どちらも辛さはかなりマイルドで、お子さんでもイケると思います。また、ヴェジタリアン向けのカレーが豊富な点も使い勝手が良さそう。
さらに言うと、バンコクのインドカレー相場に比べて価格がリーズナブルなのも嬉しいポイントです(*下掲のメニュー表参照)。
食後にパフラット市場を見て回った私たちは、そのパトロールを終えてから再びお茶休憩でTony’s Restaurantを訪れることに。ドリンクのみのオーダーでも全然OKで、チャイのお値段は1杯15THB(約52円)です。
店主はビンロウでサイドビジネス?
そのお茶休憩時の光景。ランチタイムも過ぎてお客さんが少なくなった頃合いを見計らい、店主が黙々と何かの作業に打ち込んでいました。
覗き込んでみると、ビンロウ(檳榔)を石灰の粉と混ぜて葉っぱに包んでいるじゃないですか。メニューには記載されておらず、「これは副業だよ」っとニコリ。
唾液との化学反応で口の中が真っ赤になり、ちょっとした高揚感や酩酊感を味わえるビンロウ。アジアや東アフリカの一部では噛みタバコ的なノリで主に殿方から愛されている嗜好品です。
日本で目にする機会はほぼないものの、もしかしたら台湾の街中で見たことのある方もいらっしゃるでしょう。
おじさんたちが路上に血のような液体をペッペと吐き出しているあれですよ。ビンロウ混じりの唾液を飲み込むと胃が荒れるとか。
台北のタクシー運転手さんに愛用者が多いのは、眠気覚ましのためらしいです。運転中おもむろに窓を開けて赤い液体を吐き出す姿に、最初はビビリましたけどね。
で、私はビンロウ未体験ながら、台湾でビンロウ・デビューしているツレ。味の感想を訊いたところ、「渋柿の3倍苦い木の根っこみたいな味」と申しておりました。確かに涙目で嗚咽していた記憶が……。
ちなみに日本では法律的にNGかと思い、悪意たっぷりにモザイクをかけてみましたが、産後うつや更年期障害などに効果があるとされる女神散や、疲労・倦怠感を緩和させる九味檳榔湯といった漢方薬に配合されているそうです。
しかも然るべき手順さえ踏めば、韓国など限られたエリアからビンロウを個人輸入することだって可能(ウィキペディア情報)。
……って何の話でしたっけ? 脱線したままゴールを見失いました。何にせよ、私自身バンコクでお供え用以外のビンロウを目にするのは初めて。
タイの田舎ならともかく、いまやアジア有数の近代都市ですからね(ほんの少し前までバンコクでも普通に嗜まれていたみたいですけど……)。
やはりパフラットはバンコクの他の地区とはひと味もふた味も異なるカルチャーを湛えているな~と実感する一幕でした。
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