今回はBaiyoke Towerを中心とするバンコク最大の衣料品市場、Pratunam Market(プラトゥーナム市場)のお話です。
横浜ランドマークやあべのハルカスを凌ぐ高さ300m超えのBaiyoke Tower II(バイヨークタワーII)は、バンコク全体を見下ろせるヴュースポットとして、あるいはチチカカやマライカ系バイヤーご用達の仕入れスポットとして人気の高層ビル。
私とツレがやっているオンラインショップ「FAR-OUT」はBaiyoke Towerを含むPratunam Marketで買い付けを行っているわけじゃないので、この一帯にはあまり用事がないものの、調査も兼ねて定期的にパトロールするようにしています。
このPratunam Marketがなかなかおもしろく、実は業者以外でもショッピングを楽しめるエリア。にもかかわらず、「お買い物大好きな日本人観光客が少ないのはなぜ?」といつも不思議でした。
そんなこんなで、コロナが落ち着いた暁にはぜひ気楽に足を運んでいただきたい……との思いから今回の記事を書き出してみることにします。
どうやって行くの?
Pratunam Marketとは、Baiyoke Tower(の地下2~地上4階)と近隣の商業施設――例えばIndra Square(インドラ・スクエア)やPalladium World Shopping mall(パラディウム・ワールド・ショッピングモール)、Platinum Fashion Mall(プラチナム・ファッションモール)などなど――さらにその周りの青空市場を総称したもの。
Platinum Mallまでなら行ったことがあるという方も多いでしょうか。
どこからどこまでがPratunam Marketなのかはイマイチ曖昧。しかも全部を合わせるとかなり広大な面積です。したがって初めての方は一番わかりやすいBaiyoke Towerをまず目指すのがベター。
Baiyoke Towerまではエアポート・レールリンクのラチャプラロップ駅から行くと手っ取り早く、駅から目的地まで5分足らずです。
もしくはBTSパヤータイ駅からタクシーで向かう方も多いようです。確かにエアポート・レールリンクへの乗り換えって地味に面倒臭い……。
ご参考までに私とツレはパヤータイから歩きがち。距離にして1km前後。シー・アユタヤ通りをラチャプラロップ駅まで直進すればもうすぐ目の前です。
そして、もうひとつオススメなのがBTSサイアム駅orラチャダムリ駅を利用する方法。Big C(ビッグC)やCentral World(セントラル・ワールド)、Platinum Fashion Mall、はたまたピンクのカオマンガイ(*写真上)を巡るついでにBaiyoke Towerまで辿り着けるため、旅行者にとってもっとも楽しいルートかと思います。
このルート、具体的にはPlatinum MallのZone1側から大通りを渡ってSoi 21(*写真下)を直進するとビルの真下に出るという位置関係。
BaiyokeやIndra Square、Palladiumあたりは概ね日本人ウケしなさそうなラインナップながら、その周辺の市場は普通に使えそうなプチプラ服の宝庫です。
とりわけヤング向けのアイテムが並ぶSoi 21は、〈バンコクの109〉ことPlatinum Mallよりも輪をかけてリーズナブル。韓国の東大門市場みたいだな~と行くたびに感じています。
お土産探しの穴場スポット!!
東大門市場に似ていると思ったのは、卸売中心なことも無関係ではないでしょう。夜型な東大門に対し、こちらは平日朝~昼過ぎまで業者の方で賑わい、平日夕方/週末は一般のお客さんでゴッタ返しています。
写真に収められなかったのですが、K-Popスターの私服画像が大きく飾られ、お隣にはそのコーデを丸パクリしたマネキンが堂々と置かれているじゃないですか。K-Pop人気の高さを実感すると共に、タイでの偽物ビジネスの根深さも再確認。
写真下のようなキャラクターTシャツも当然アンオフィシャル。よく見ると物凄く顔の崩れたミッキーとかドラちゃんがいます。どうせだったら私は笑えるヤツをゲットするかな。
Soi 21をしばらく進み、Indra Square前まで辿り着いたら、徐々に客層が変わっていることに気付くはず。
ヒジャブ姿の女性がお買い物をしていたり、クルタ・パジャマ(インドの民族衣装)にターバン姿の男性が宝飾品を売り歩いていたり……路地によってヒンドゥー文化とイスラム文化が入り混じっていて多国籍感がハンパないです。
Indra Squareの周りはタイっぽさがほとんどせず、これはこれでとっても新鮮。
商売をしている人はインド系の方が多くを占め、その流れでインド様式のカレー屋さんもチラホラ(*詳しくはこちら)。
パッと見は「このへんで日本人観光客が喜びそうな物は売ってないな」と思ったのも束の間、少し奥まったところにChatuchak Weekend Market(チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット)でも扱っているような民芸品や雑貨、タイパンツの類が破格で並んでいました。
……といった具合で、お土産探しの穴場スポットに推奨したいプラトゥナーム地区。屋台のメニューひとつを取っても日本語はおろか、英語/中国語の表記すら少なく、客引き行為もさほど見当たりません(これは卸売りメインの商売をしているお店が多いから)。
つまりツーリスト・フレンドリーではなく、逆を返せばそのちょっと取っつきにくくディープな雰囲気こそプラトゥナームの大きな魅力。
観光向けの王道マーケットをそれなりにエンジョイされてきた方なら、ぜひ一度こういうタイプのお買い物スポットも体験してみてはいかがでしょうか?
何はともあれ、早くまた海外へ行きたい……。第三波が怨めしい……。そろそろ気持ちが限界です。
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