旅先ではその土地の料理を食べよう……と基本的には思っているのですが、滞在期間がまあまあ長い場合はたま~に浮気もします。そこで今回はバンコクで食べた南アジア流のカレーをご紹介。インド系の移民も多い街ですしね。期待に胸膨らませながら訪店したわけです。
①Chotivala Pure Vegetarian & Jain Food
1軒目はパタヤやプーケットにも店を構えるChotivala Pure Vegetarian & Jain Food(チョティヴァラ・ピュア・ベジタリアン&ジェイン・フード)。場所はバイヨーク・スカイビルのすぐ近くです。
バイヨーク・スカイビル周辺は南アジア系の移民街みたいになっていて、インドやスリランカ、パキスタンの国旗を掲げた商店が多数。「この一画はこの国から移り住んできた人が多い」みたいな細かい区分まではわからなかったものの、小路によって微妙に様子が変わり、なかなか刺激的です。
少しだけ本題から外れると、タイでのアルコール販売許可時間(*詳しくはこちらから)を過ぎていたにもかかわらず、観光客の私たちにビールを売ってくれたりして、このエリアだけちょっとルールが甘そうな印象を受けました。地元政府や警察があまり介入してこないのでしょうか。
それはさておき、界隈の小さな食堂では「南インド」「北インド」「スリランカ」と国/地域別の郷土料理を提供。猛烈にそそられる雰囲気ながら、部外者からするとこれがちょっと入りづらくて……。
そう、数あるレストランからChotivala Pure Vegetarian & Jain Foodをチョイスした理由は、単純に入りやすさです。店の感じはほぼファミレス。お客さんもそこそこいたので、「ここなら大丈夫だろう」と判断しました。
さまざまな種類のベジタリアン・カレーをラインナップしていて、価格は189~229THB(約685~830円)。ロティやナンが29~39THB(約105~141円)。これにドリンクなどを足したら……タイの物価から考えると結構なお値段ですね。
あまりに種類が多くて注文に迷ってしまい、結局スタッフさんがオススメする239THB(約866円)のプレートをオーダー。北インド・カレーのセットと南インド・カレーのセットです。
浅識な私たちはどちらがノースでどちらがサウスかもよくわかりませんでした。北インドのカレーと言えばドロッとしていて油が多めなイメージ。でも、両プレートのカレーもサラッサラで、たくさん食べても胃もたれしなそう。野菜の味がしっかり楽しめて美味しかったです……ってアホみたいな食レポでスミマセン。
次回バイヨーク・スカイビル周辺へ訪れたら、ビビらずに地元の方々が普段使いしているような家族経営系の小ぢんまりした食事処を狙ってみたいと思います。
②Karim Roti Mataba
2軒目はカオサン・エリアにあるKarim Roti Mataba(カリム・ロティ・マタバ)。カオサン通りの喧騒から少し離れ、スタイリッシュなカフェやバーが並ぶプラアーティット通り沿いです。
ここはバングラディッシュ系の血を引く創業者のカリムさんが、「伝統的なベンガル料理と北インド料理をミックスさせ、タイ料理の要素もそこに足そう」みたいなコンセプトのもと1943年に始めた老舗。この試みっていわゆるフュージョン料理と同じですよね? 第二次世界大戦が終わる2年も前にこんなハイカラなアイデアを思いつくなんて凄い。
ちなみにランチ時には行列も当たり前なんだとか。私たちが行った時は夜も20時を回っていたため、空席の方が目立ちました。
写真上はツレが頼んだチキンのマッサマン・カレー(60THB/約216円)。ここにプレーンのロティ(17THB/約62円)と、レモングラスのお茶(33THB/約120円)を追加していました。
Karim Roti Matabaのマッサマンはパイナップル入り。酸味と甘みが強く、だいぶ好みが分かれそうです。パイナップル炒飯も酢豚に入っているパイナップルも否定的なツレ。残念ながら彼にはハマりませんでした。
そして私が頼んだのはチキン・ビリヤニ(55THB/約200円)と温かいジャスミン茶(17THB/約62円)です。ビリヤニに関しては可もなく不可もなく。ジャスミン茶はやや薬品っぽい味がしてダメでした。水のせいなのか、茶葉のせいなのか。
なお、貧乏舌の私たちにはたまたまヒットしなかっただけ。ごく普通のビリヤニはさておきマッサマンは好きな人ならドンピシャ、他のお店にはない味なので、近くに行ったらぜひトライしてみてほしいです。営業妨害する気は毛頭ございません。
いずれにせよ、「バンコクで食べる移民系カレー(?)は奥が深そうだな~」とこの旅を通じて感じました。せっかくなら私的どストライクな一皿を探しに、次のタイ旅行ではインド人街パフラットのお店でもハシゴしてみようかな。
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