前回の記事ではホアヒン滞在中にランチ目的でたびたび訪れたMarket Villageのフードコートについて取り上げましたが(*詳しくはこちら)、今回は朝&夜ゴハンを食べにほぼ毎日通った屋外型のBaan Khun Por Food Court(バーン・クン・ポー・フードコート)のお話。

ラグジュアリーなリゾート地であっても結局のところ私たちはガヤガヤした場所で食事しがち。小洒落たレストランはどうも性に合わなくって……。
ツレもウェイターさんから受けるサービス(ビールを注いでくれたり、お皿を変えてくれたり)が好きじゃないって言っていました。「監視されているみたいで居心地が悪い」と。
こういう人と一緒にいるから、私までこんな風になってしまった部分は否めません。以前は高級ヴィラでまったりするタイプの旅行も嫌いじゃなかったんですよ。
朝限定のジョークに惚れた!
それはさておき、Baan Khun Por Food Courtの場所は国道4号線からSoi 88に入り、国鉄の踏切を渡ったあたり。
フードコート自体の営業時間は、基本的に夕方17時から24時までです。が、朝は朝でSoi 88沿いにちょろちょろ屋台が出ていて、敷地内のテーブルで食べることが可能。この時間帯にいるのは私たち以外みんな地元っ子でした。

朝食のオススメはジョーク(タイのお粥)です。このブログでジョークを紹介するのは何度目でしょうか。朝はジョーク――これに尽きます。
「昔はヤンチャだったんだろうな~」っていう風貌のご兄弟が営んでいて、値段は1杯20THB。トロットロでかなり美味です。薄味だけどコクがあり、丁寧に仕込んでいることがよくわかります。

ちょっぴりジェイミー・フォックス似のイケメンお兄さんが、「ショウガは入れる? ネギは入れる? 卵は? モツは?」と1つ1つゆっくり訊いてくれてキュンキュンしました。
さらに2回目以降は「ショウガは多めだっけ?」と前日のリクエストを覚えていてくれて、思わず頬が赤らんでしまったこともご報告しておきます。

ツレは日によって豚串(1本10TH)ともち米(5THB)とフライドチキン(30THB)にしたり、フライドライス(25THB)にしたりと朝からオイリーな品々をあれこれ試していたものの、私はジョーク一択。毎日食べても飽きない味、毎日見ても飽きない笑顔……ご馳走様でした。
安心の地元価格

肝心の夜はというと、平日/休日問わず19時から20時にかけてなかなかの盛り上がり。肌感覚的にローカルが60%/ツーリストが40%くらいの割合で、ピーク時ともなればバイクを出し入れするのも困難な状態に。
ドリンクの持ち込みは原則NGっぽいです。とはいえ、55THBの大瓶ビールをはじめ、あまりコンビニと変わらない値段設定。しかも大量の氷が無料で付いてきました。

地元人気No.1メニューはチムチュム(イサーン地方発祥の鍋料理)。屋外で食べる鍋、最高です。
値段は2人前で99~129THB。海鮮をプラスすると199THB。至るところにモーディン(素焼きの鍋)が置かれていました。
タイ人グループはこれに炒め物やら焼き魚やらをテーブルいっぱいに広げていて、その食欲旺盛ぶりにはビックリ。食べきれるのかしら。

一方、外国人観光客に人気だったのが串刺しBBQです。野菜類やチキン、ソーセージは1本10THB。ビーフやシーフードは1本20~30THBでした。私の推しはオクラとトマトとササミ。
タレはスパイシーかnotスパイシーか選べます。ビールに合わせるならスパイシーで決まりでしょう。

その他、Kai Yang Hua Hin(*詳しくはこちら)で食べ損ねたガイヤーンはハーフサイズ(写真上)で60THB。ツレお気に入りのビリヤニ(※写真下)も60THB。どれもリーズナブルです。

Soi 88から市場の中に入って数軒目の右手側にあるビリヤニ屋にはいつも人が並んでいました。ここのタンドリーチキンも絶品。曜日によってビリヤニ屋だけお休みしていた日があったため、行かれる方は一応ご注意ください。

本当はまだまだいろいろな物をBaan Khun Por Food Courtで食べたんですけど、食べ物の写真ばかり載せても仕方ないのでやめておきます。
ひとつ言えるのは、とにかくメニューが豊富ということ。ローカル料理はもちろん、ピザやハンバーガーにお馴染みのカラフルなお寿司もありました。
旅行相手と食べたい物が一致しなかった時はこういうスポットに行くと良いですよね。私とツレがまさにそんな感じです(食の趣味がイマイチ合わず、お互い譲りもしない……)。
地元の有力者が若い音楽家をサポート!?
このBaan Khun Por Food Courtは単なるお食事スポットというだけじゃなく、市民の憩いの場みたいな役割も担っていて、19時くらいから毎晩ライヴもやっていました。
オフィシャルHPによると、ブッキングしているのはオーナーのKhun Porさんご自身。というか、マーケットの名前は経営者の名前そのままだったんですね。流石に市場の端にあった黄金の像(写真下)はご本人じゃないと思いますが……。

なお、Khun Porさんは地元の有力者らしく、いくつもホテルやレストランを展開しているそうです。
もともと大の音楽好きで、年末年始にはバンコクから人気アーティストを招くことも多いんだとか。普段は地元のバンドが日替わりで演奏し、セトリのほとんどはカバー曲。チップを渡せば好きな曲も歌ってくれます。

しかし、そうした状況でも果敢にオリジナル曲を挿んでくるグループがチラホラ存在。ミュージシャン側からすればこの舞台は大きなチャンスの場になっているのかもしれません。「地元の若者をこういう形でサポートするKhun Porさんって何か素敵だな~」と思った次第。
……って何の話でしたっけ? 無理矢理まとめると、Baan Khun Por Food Courtはお腹も心も満たしてくれるイイ感じのフードコートでした。
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