3月に突入して初のブログ更新。昨年3月のタイと言えば、WHOによるコロナウイルスのパンデミック宣言を受け、まずは首都バンコクと隣接する県で、その数日後には国内全土で飲食店や商業施設の閉鎖命令が発動された月にあたります。
WHOが世界的な感染拡大を認めるわりと直前まで、約2か月間に渡ってタイ&カンボジアを周遊していた私とツレ。
予定していたフライトがいきなり欠航になったり、船便で送った荷物が港で停まってしまったり、小さなトラブルにもいくつか見舞われました。
あれから1年。まさか1年も日本に軟禁されようとは……。何が一番しんどいかって、1年経った現在も出口が見えないところ。案の定、首都圏の非常事態宣言も再延長されましたしね(その判断自体にどうこう言う気はないですよ)。
でもまあ、自分の力じゃどうにもならないことに対してカリカリしても、時間とエネルギーの無駄なので、いまはブログを通じて東南アジア諸国に思いを馳せつつ、再び海を渡れる日を辛抱強く待ちたいと思っています。
というわけで、前回に引き続きオンヌットの話。前置きが長い。今回はオンヌットでの夜の過ごし方です。
オンヌットはマッサージ天国
マッサージの質が高く、なおかつ値段が安いことでも有名なオンヌット。プラカノン運河を隔てたバンコク中心部――具体的にはサイアムからアソーク、パヤータイにかけて――はタイ古式マッサージが1時間250~300THB(約875~1050円)かかるのに対し、オンヌットは1時間200THB(約700円)です。
5~6年前まで大体150THB(約525円)、10年前なら100THB(約350円)が相場だったのに……と思われる方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、急速な近代化に合わせてバンコクの物価はグイグイ上昇。マッサージの値上げも当然の結果でしょう。
オンヌット周辺で特に激戦区なのがSoi79とSoi77/1。これら2つの路地は通称マッサージ通りとも呼ばれています。
駅の1番出口からプラカノン方面に歩いて1本目、入口付近にラーメン屋の七星がある小路がSoi79。そしてその次の小路でBig Cの駐車場へと続くのがSoi77/1です。
私たちは美味しそうな屋台群に惹かれてSoi77/1に足を踏み入れました。いつしかタイではあまり見かけなくなった海賊版DVDを売る露店も発見。
昔はカオサンやサイアムスクエア、MBKなどにうんざりするくらいありましたよね(MBKにはまだ残っているのかな?)。こういう些細なポイントにも、オンヌットののんびりした街柄を感じてしまいました。
話をマッサージ屋に戻しますと、私たちはこのエリアに複数の系列ショップを構えるBaan Sabai(バーン・サバイ)へ入店。
清潔感があって口コミ評価も比較的高く、バンコク初心者の方でも不安ゼロで利用できるお店かと思います。念のため地図も貼っておきますね。
タイ古式とフットが200THB(約700円)、オイルマッサージが300THB(約1050円)、ハーバルボールやスクラブが400THB(約700円)と安心のオンヌット価格。施術のクォリティーも文句なしです。
お仕事帰りのOLさんも数人マッサージを受けていました。ローカルが利用するというのは、プライス面もテクニック面も合格ラインを超えている証。
それこそ外国人観光客が多くを占めるサイアム周辺のマッサージ屋は、昨今のコロナ騒動で存続すら危ぶまれるほど大打撃を受けているのでしょうけど、多少売り上げが落ちようとも、地元の顧客を相当数抱えるオンヌット一帯は何だかんだで逞しく生き残っていくんだろうな~なんてふと思いました。
そうそう、この一帯のマッサージ屋は21~22時にかけてクローズ。閉店時間が近付くにつれてスタッフさんの数が減り、入店を断られてしまうケースも少なくありません。もし行く機会がありましたら、ぜひ夕食前を狙ってみてください。
大人気のガイヤーン屋台
私とツレもマッサージを済ませてお待ちかねの夜ごはんタイム。駅の1番出口まで引き返すとちょっと小洒落たビアガーデンがあります(*写真上)。
定番のタイ料理だけじゃなくケバブ屋や窯焼きピザ屋も軒を連ね、私たちがチラ見した時間帯は客層のほとんどが外国人。
何と言っても超絶駅チカで終電ギリギリまで飲める環境がナイスです。「お目当ての店が満席だった場合はここで食事しようか?」なんてツレとも話していました。
そんなこんなでお目当ての店へ。ロケーションは2番出口に直結しているTesco Lotus(テスコ・ロータス)の前。
もう少し細かく説明するとMK Restaurant(MKレストラン)の前です。この場所に夕方ぐらいから白いテントのガイヤーン屋台が出現します。
かなりの人気店につき、夜ゴハン時は行列も当たり前。飲みながら食べる人が多く、タイミングが悪ければ席を通されるまでに結構待たされるみたいです。
看板メニューのガイヤーン(1人前50THB/約175円)が写真下。イイ照りしてます。肉の焼き具合、下味の染み込み加減が素晴らしいのはもちろん、辛めのつけダレが最高。もち米(10THB/約35円)との相性もバッチリでした。
個人的にはエカマイの名店Sabaijai Keb Tawan(サバイジャイ・ケブタワン)よりも、オンヌットのガイヤーンの方が好み。
ただし、スーツ姿の日本人グループもよく目にするSabaijaiに対し、こちらは店の雰囲気が物凄くカジュアルです。接待には不向きな点も補足しておきましょう。
他にも、トムセップ(50THB/約175円 *写真上)とインゲンのサラダ(40THB/約140円 *写真下)をオーダーしました。
酸っぱ辛いトムセップは豚モツを入れるのが一般的なイサーン地方のスープですが、この屋台では豚リブを使用。
ハーブたっぷりで、めちゃくちゃ元気になる味です。最後の方はスパイスが沈殿し、ツレは尋常じゃない汗を掻いていました。
ソムタムか迷って注文したインゲンのサラダは、下茹でされていなくて特有の青臭さが残っていたものの、味付けは良かったです。
流石はお客さんの6~7割が地元っ子だけあって、何を食べても概ねスパイシーな仕上がり。本格的なイサーン料理を安価で楽しみたい方にオススメです。
以上がオンヌットにおける鉄板の夜の過ごし方でした。あ~、1日も早くまたこの場所で飲み食いしたい(切実)。
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