引き続き舞台はプロンポン。この街にバンコクNo.1クイッティアオ屋との呼び声も高いルンルアン(รุ่งเรืองตั๋ง)という名店があります。創業は60年超え。いまさら取り上げるまでもないくらい、よく知られたグルメ・スポットです。
なぜいまルンルアンなのか
お店はBTSプロンポン駅から徒歩3~4分。4番出口を降りてトンロー側に200m進み、Soi 26を右折してさらに200m弱進んだ場所にあります。
駅近でアクセス良好、しかもその駅がバンコク随一の日本人居住エリアであるプロンポンとくれば、旅行系ブログや駐在系ブログの常套ネタ。気になっていた人はもうとっくに来店しているはずです。
では、なぜあえてこのタイミングに記事化したかと言うと、まだ観光客が完全に戻りきっていないいまこそチャンスだと考えたから。
もともとお店は繁盛していて、各種ガイドブックの常連だったのに加え、2018年にビブグルマンへ掲載されるや、以前にも増してお客さんが殺到。昼時には行列ができていました(※ビブグルマンには初掲載から5年連続で選出されています)。
しかし、入国規制を撤廃した昨年10月に行ってみたところ、地元客でそこそこ店内は賑わっていたものの、待たずに着席できるじゃないですか。
コロナ前は行列に怖気づいて「またの機会に食べようか……」みたいな状態が何回も続いていたため、私的には超ラッキーでした。
奥深いクイッティアオの世界
ルンルアンのメニューは下の画像の通りです。まず①汁なし(クイッティアオ・ヘン)、②汁なしのトムヤム味(クイッティアオ・ヘン・トムヤム)、③クリアスープ(クイッティアオ・ナムサイ)、④トムヤム味のスープ(クイッティアオ・トムヤム)から、好みのフレイヴァーを選択。
続いて中段のトッピングをチョイスし、最後に麺のタイプを指定します。
日本語でタイ・ラーメンと意訳されるクイッティアオの麺は、センミー(極細麺)、センレック(中太麺)、センヤイ(平打ち太麺)といった米粉を使ったタイプと、小麦粉を使ったバミー(中華麺)がオーソドックスです。
ルンルアンでは上記の4種にプラスして、ウンセン(春雨)とキアムイー(センヤイより若干細くて短く、厚みのある米粉麺)をラインナップ。ちなみに、屋台ではママー(インスタント麺)を出す店もあります。
こうしたカスタマイズ性の高さもクイッティアオの魅力。私はだいたいバミーかセンレックを、ツレはセンヤイを選んでいます。ここに行き着くまでに2人ともいろいろ試しました。意外と奥が深いです。
この日、私がオーダーしたクイッティアオはこちら。クリアスープのバミーで、トッピングはミックス(豚肉のスライス+豚挽肉+豚レバー+魚のつみれ)です。
豚骨から出汁を取ったスープは程良くコクがあって満足感十分。あっさりしすぎず、しつこすぎずのバランスが絶妙で、雑炊にしても美味しそう。
具材のレバーは臭みなしだし、本当に手の込んだ逸品。店主の絶対的な自信が感じられ、これは並んでまで食べたくなる気持ちも理解できます。
ちょっぴり値上げ
確かコロナ前はSサイズで50THBだったのですが、昨今の物価上昇に伴って若干値上げ。Sサイズが60THB、Mサイズが70THB、Lサイズが80THB。ついでに菊花茶は20THBでした。
ルンルアンだけでなく、メニューの上からシールを貼って価格を訂正しているお店はバンコク都内に数知れず。まあ、世の中の流れ的に仕方ないですけどね。
とにもかくにも、名声の上にあぐらをかいて衰退してしまうなんてヘマはせず、現在も真摯に高品質のクイッティアオを作り続けているルンルアン。
待ち時間が惜しくてお店から足が遠のいていた方は、この機会にぜひ再訪してみてください。日本/韓国/中国人の旅行者が急増すると、ほぼ間違いなく往時の混雑が戻ってくるはずなので、タイムリミットは迫っています。
ついでに、お店は前回ご紹介したAll Day Tattoo(※詳しくはこちら)や圧倒的な品揃えを誇るWeedman BKK(※詳しくはこちら)のすぐそば。タトゥーを入れに、もしくはガンジャを買いに行かれた方も、立ち寄らない手はないと思いますよ。
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