バンコクのマリファナ事情について綴った過去3回の投稿は、合法化を機に同地へプチ移住している知人Dさんの案内をベースに、私が主観を交えて好き勝手まとめたものです。
そのDさんに連れて行ってもらったスポットのなかから、今回はプロンポンのディスペンサリー・ショップを厳選し、3店ほど紹介していきます。
①Buddha's Kush Street
最初のお店は、「いろいろ試した結果、バンコクでトップクラスの美味さ(≒品質の良さ)」とDさんが太鼓判を押すBuddha's Kush Street。
Japanese Townとの別称で知られるSukhumvit Soi 33/1に位置し、フジスーパーの目と鼻の先という好ロケーションも相俟って、ここへ取材に訪れる日系YouTuberは数知れず。
ちなみに、タイで大麻が解禁された約1か月後の今年7月に1号店をオープンし、現在はタニヤの近くにも2号店を展開。日本人街と縁があるんでしょうかね。
営業時間については、看板に12~23時と書いてあったものの、10時には開いていました(※前の晩にクラブ・イヴェントなどが入った場合は15時オープンになるそうです)。
また、上掲の写真にGrabの配達員が映り込んでいる通りデリヴァリーOKで、市内のみならず、地方への配送も行っています。
Dさん曰く「自他共に認める根っからのガンジャ好き」なオーナーは、かねてよりカリフォルニアやアムステルダムへ足を運んでいたとか。
Buddha's Kush Streetのネタが高品質なのは間違いなくその賜物。マリファナ武者修行の経験を武器に、「自分で店をやるからには、中途半端な大麻は出したくない」といった心意気を感じました。
なお、オーナーの恋人はもともと非喫煙者。交際をきっかけに開眼したらしいです。お店のスタッフとしても勤務する彼女(めちゃくちゃ可愛い)が、「どんなのが欲しい?」とか、「サティヴァならこの品種がグッドだよ」とか、直々に接客。
商品のほとんどがアメリカ原産種で、価格は1グラムあたり600~800THB。それらに加え、タイ政府が推奨する酩酊作用のないCBD株も1グラム150THBで売られていました。
店頭に置かれたテスターから好みの品種を選び、お会計が済んだら、店の端で吸うこともできます。一応、この喫煙スペースはタバコ厳禁なのでご注意を。
30近く取り扱っている品種のうち、ほとんどはTHCが20%強。もっと言うと、全体の3分の1は25%以上のストロングなタイプです。
不慣れな方が興味本位で手を出すのは断じてオススメしませんが、どうしても試してみたいとお考えの方は、店員さんに相談しながら商品を選ぶのがベターかな~と思います。
②Weedman BKK
Buddha's Kush Streetのセールスポイントが図抜けた品質の良さだったのに対し、お次のWeedman BKKはラインナップの多さで他店との差別化を図っています。
お昼前後に開店し、閉店は22時30分。この店で買える品種はだいたい60~70前後です。9割を占めるカリフォルニア産が1グラムあたり680~880THB、残り1割のタイ産は1グラムあたり480THBでした。
サンプルの入ったケースごとにサティヴァ/インディカ/ハイブリッドが色別でラベリングされ、それぞれのTHC/CBC含有率も非常にわかりやすく表示。
扱う種類が多くても、ゴチャついた印象は皆無です。これだけの品種を常時キープしていれば、漏れなく自分に合ったお気に入りの1品に出会えるはず!?
明るく広々とした店内では、オリジナル・キャラクターをドーンッと配したTシャツも売られているほか(※写真左上)、パケにもバッチリ趣向を凝らしていて(※写真右上)、全体的にめちゃくちゃポップな雰囲気。
どこか不良っぽい大麻カルチャーのイメージが覆され、「合法化ってこういうことだよな」と何だか妙に納得させられました。
念のため、ソファーのある奥のスペースは喫煙所じゃありません。私が訪店した時は、店員さんが巨大スクリーンでサッカー・ゲーム『FIFA』をやっていました。
店内で喫煙できない代わりに、建物外のテーブル席で吸えるようになっています。が、Weedman BKKがあるのは、小ぢんまりした商業施設WRU Prompongの2階。
このテーブル席もコーヒー・チェーンのInthaninや、ピンクで統一された激キュートなスウィーツ店(←名前を忘れました)との共有エリアになっていて、なかなかカオスな状況です。
しかも、向かい側にそびえるのはヒルトンの経営する高級ホテル。どんなにスタッフの人がOKと言っていても、お客さんは「本当にこんな場所で一服して大丈夫ですか?」と不安になりそう。
③Four Twenty Dispensary
1軒目が品質の高さ、2軒目が種類の多さときて、最後のFour Twenty Dispensaryは居心地の良さで選んでみました。営業時間は同ページでピックアップした3店中もっとも長く、朝10時から深夜25時まで。
場所はSoi Sukhumvit 22沿い。かつてバンコク最大のバービア密集スポットとしてブイブイ言わせるも、近年ではすっかり廃れきっていたQueen's Park Plaza跡地のすぐ近くです。
向かい側ではIKEAの新店舗も入る巨大モールのEmsphereが、2025年12月のオープンに向けて絶賛建設中。Four Twentyの出現は、場末の薄汚れた風俗街から最先端のお洒落エリアへ生まれ変わろうとしているSoi 22の、ある意味、象徴的トピックな感じがしています。
補足として、今年11月時点で同じ建物の1階でも新たな大麻屋さんの工事が行われていました(※Four Twentyの系列店かどうかは不明)。
ここでは20種類くらいの大麻が販売され、価格は1グラムあたり700~900THB。出入口付近に簡易的なロール・スタンド(ジョイントを巻く場所)があり、フロアの奥半分はゆったりとしたソファー・スペースに。
ネタを購入すると、紙+フィルター+クラッシャー+灰皿の一式が手渡され、そこで自由に吸えるシステムです(※持ち帰りもできます)。
さらに、ソフトドリンクやビール、カクテルに加え、軽食も提供。そのフード・メニューがフライドポテト、チキンナゲット、春巻、餃子、オニオンリング……と、マンチー仕様なコッテリ系のオンパレードでちょっと笑ってしまいました。
顧客のニーズをしっかり汲み取った企業努力も奏功し、来店したのがド平日の23時台だったにもかかわらず、店内はそこそこ混雑(※上掲のがらんとしたソファー写真は、団体グループが返った隙に慌てて撮影)。
どうやら人気店っぽいです。ただし、「①と②に比べてクォリティーはやや劣る」とDさんが話していた旨も付記しておきます。
異文化に触れる楽しさ
以上、プロンポンで評判のディスペンサリー3軒でした。おそらくその道に本気な方々はネットでチマチマ検索などせず、己の勘とツテを頼りに良さげなショップを探し当てると思います。
それを承知の上でこの記事をわざわざ書いた理由は、大麻を吸わない私自身がバンコクで数々のスポットを巡り、物凄くカルチャーショックを受けたから。
異文化とのふれあいは旅の醍醐味。1人でも多くの方に、いまの日本ではあり得ないタイの新たな一面を知っていただきたいと考えました。
無論、ご自身で直接確認するのが一番。間違っても「吸いましょう」って意味じゃないですよ。購入の意思がなくても、ウィンドウショッピングは気軽にできます。
プロンポンは安定してツーリスト人気の高い街。マリオットやハイアットを筆頭とするラグジュアリーなホテルから、お手頃価格のゲストハウスまでが数多く並び、この地区を拠点にバンコク観光される日本人も少なくありません。
近くにお立ち寄りの際は、社会勉強もかねて、これらのディスペンサリー・ショップを覗き見してみてはいかがでしょうか。
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