FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

カオヤイ近郊で黄金に輝く巨大像、その正体は?

2021年最初のブログ更新です。昨年はコロナウイルス感染拡大によって世の中の様子が一変。多少のお金と時間さえあれば自由に海を渡れたコロナ以前の暮らしが恋しいです。いくら日本のパスポートは世界最強と言われていようが、ウイルス相手じゃ何の役にも立ちません。

海外旅行中毒の方々からしたら2020年は地獄の日々。まるで軟禁されているみたいな感覚だったのではないでしょうか。私もまさにそんな感じでした。海外移住計画を進めるどころか、軽い気持ちでふらっと遊びに行くことすらできない――これはかなり危機的な状況です。

同ブログにおいては昨年1月下旬~3月上旬まで周遊したタイカンボジアでの出来事を小出しで記事にし、どうにかこうにかやりくり。「不甲斐ないな~」と思う一方、ブログを通じて行った先々を心の中で再訪し、現実逃避をキメ込んでいます。

何にせよ、まさか1年も前回の旅ネタを引っ張ることになろうとは……。まだしばらくこの状態が続く模様ですが、どうか本年も変わらずお付き合いくださいませ。

さあさあ、前置きが長くなりました。新年一発目は2021年が幸せな年になるよう願いを込めて、縁起良くお寺の話題から始めましょう。

 

タイで愛される伝説の僧侶

お寺の名前はLuang Pu Thuat Temple(ルアン・プー・トゥアット寺)。場所は前回取り上げたBonanza Exotic Zoo(ボンザナ・エキゾチック・ズー)と同じエリアで、カオヤイ国立公園(Khao Yai National Park)の北ゲートからパクチョン方面に30kmほど引き返したところにあります。

お寺の周りにはヒマワリ畑が広がっていました。写真下はそのごく一部。敷地的にはかなりの大きさです。サラブリーロッブリーといった近隣の県に負けず劣らず、ここもヒマワリの産地として有名なんですって。

訪れたのが乾季の終盤だったため空気はカラカラ。どの花も元気なく俯いていたものの、満開を迎える毎年11~12月には素晴らしい景色が広がっているはず。機会があったら超ビッグサイズなヒマワリの絨毯を実際に拝んでみたいものです。

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そんなヒマワリ畑越しに遠くからでも目立ちまくっているLuang Pu Thuat Temple。Luang Pu Thuatとはタイでもっとも名のある僧侶のひとり。

フアヒンのWat Huay Mongkol(ワット・フワイ・モンコン *写真下)について書いた回でも触れた通り、深刻な水不足に見舞われた際、海水を真水に変えて人々の命を救ったというエピソードで知られているお坊さんです(*詳しくはこちら)。

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そう言えばLuang Pu Thuatさんをモチーフにしたお守りは、交通安全の祈願に用いられることが多いと聞きました。

タイでタクシーに乗った時はぜひダッシュボードバックミラーに置いてあるお守りを凝視してみてください。結構な高確率でLuang Pu Thuatさん仕様のお守りと遭遇できるかと思います。

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で、この僧侶に関連したお寺はタイ国内にいくつか存在し、その総本山的なポジションにあるのがWat Huay Mongkol。しかし、仏像の大きさで言うとカオヤイ公園近くのLuang Pu Thuat TempleがダントツNo.1らしいです。

大きさだけじゃなく、眩いばかりの黄金色に度肝を抜かれました。もう嘘みたいにピカピカ光っているんですよ。見ているだけでおめでたい気持ちになれます。

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さらにゴールドに輝くLuang Pu Thuat像の近くには、7つの頭を持つナーガ(蛇神)に囲まれたLuang Pu Thuat像も! 世界観が凄すぎませんか?

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一応補足しておくと、Luang Pu Thuatさんは実存した(とされている)人物。自分の死後、こんな風に祀られるとは想像だにしていなかったでしょうね。

 

タイ仏教とインド神話

Luang Pu Thuat Templeには他にもSNS映え必至のオブジェがいっぱい。例えば写真下。太陽を頬張る悪魔ラーフガルーダが腰を掛け、そのガルーダの肩の上にヴィシュヌが乗っています。

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この3構造の像はバンコク・ヤワラー近くのWat Trimitワット・トライミット)などでも確認可能。何かしらの意味があるのでしょうけど、知識のない私は踏み付けられているラーフに少し同情してしまいました。

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また、札束を手に持ったガネーシャネズミの像もインパクト大。ネズミはガネーシャの乗り物と言われています。ネズミの上にゾウが乗るって発想がヤバイ。

確か、バンコク近郊の大人気パワー・スポットであるWat Saman Rattanaram(ワット・サマーン・ラッタナーラーム)の参拝方法も、ピンクのガネーシャの周りに設置されたネズミの像にお願い事を耳打ちし、そのネズミがガネーシャに私たちの言葉を伝達してくれるシステムだったような……。

Luang Pu Thuat Templeのガネーシャとネズミもそれに似た関係なのでしょうか。

 

なお、ヒンドゥー神話タイ文化との縁は深く、1700年代から現在まで続くタイ王朝の王様を代々ラーマ〇世と呼ぶのは、古代インドの大長編叙事詩ラーマーヤナに由来するとか。

どうせコロナ自粛で時間が余っているんだし、ここらへんの勉強をしておくと次回のタイ滞在がより有意義なものになるだろうな~なんて思いつつ、この記事をアップするやソファーに直行⇒今宵もダラダラ過ごしてしまう予感しかしない私。こんなに暇な正月もなかなかレアです。

 

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