パンガン島の寺院訪問レポ第2弾。今回は島の北側へ足を延ばし、Wat Ruese Pa Saeng Tham(ルーゼパーセーンタム寺)にお邪魔してきました。
中国寺院を併設?
トンサラ港から島最北端のチャロクルム・ビーチを目指し、山間の道を進んで行った途中に建っているWat Ruese Pa Saeng Tham。道路脇では5つの頭を持つナーガ神が出迎えてくれます。
方角はParadise Waterfall(パラダイス・ウォーターフォール)やSunset View Point Cafe & Bar(サンセット・ヴュー・ポイント・カフェ&バー)と同じ。
すぐ近くには島で一番の規模を誇る中国寺のKuan Yin Temple(クアンイン寺院)もあります。Kuan Yinを日本語漢字に直すと観音。
名前通り観音様が祀られたこちらは、フォトジェニックで眺めが良く、本稿の主役であるWat Ruese Pa Saeng Thamよりも明らかにツーリスト人気が高いです。
であれば「Kuan Yin Templeを紹介しろよ」って話ですが、そっちは別の機会に譲るとして、天邪鬼な私は先にマイナーなほうを取り上げておこうかなと。
Wat Ruese Pa Saeng Thamの門を潜ってまず見えてくるのは中華様式のオブジェ群。大理石で作られた道教の神々は、タイ様式の像とまったく表情が異なります。
この華流ゾーンが完成したのは2014年。観音様がひときわ目立つポジションに置かれていたものの、Kuan Yin Templeと関係があるのか否かはわかりませんでした。
いずれにせよ、それほど人口の多くないタイの島で、中国系の仏教施設がこんな近くに建っているのはちょっと不思議。
しかも、Wat Ruese Pa Saeng Thamのメインはタイ式のお寺です。中国由来の仏教寺院とタイの仏教寺院が同じ敷地内に並んでいるのって、おそらくあまりメジャーではないはず? いろいろ気になります。
ド派手なタイ様式
さて、中国仏教エリアはぼちぼち切り上げ、いよいよWat Ruese Pa Saeng Thamの中核をなすタイ仏教エリアへ。同じ敷地内にあるとはいえ、各々はくっきりと区切られていました。
土足OKだった中国様式に対し、タイ様式は靴を脱ぎます。写真上の階段をズンズン上っていくため、けっこう足の裏が痛かったです。
「参拝のご利益以前に、足ツボ刺激効果で少なくとも健康にはなれるんじゃ?」なんて思ったり思わなかったり……。
タイ流ゾーンへ入った途端、いきなり色味がド派手に変わります。とりわけゴールド使いがお見事。仏像や仏塔のみならず、岩まで金色に塗っていて流石だな~と感じました。
また、ピー(精霊)を祀っている祠がちょくちょく目に飛び込んでくるのもタイ式ならでは。チラッと調べたところ、Wat Ruese Pa Saeng Thamがあるパンガン島北部の山には、良い精霊がたくさん存在すると信じられてきたらしいです。
パンガンで暮らすすべての生命に幸福を与えるべく、精霊たちは山の上で常に島全体を見渡しているのだとか。確かにこのへん一帯の山へ来ると、神聖な空気が流れている気がしなくもないです。
パンガン島に住む人々や猫や犬や鳥がみんな自由で幸せそうに見えるのは、もしかして精霊のおかげかもしれません。
チョメチョメは厳禁です!
私たちが参拝した日に、大所帯のファミリーが赤ちゃんを連れてお宮参り的な儀式を行っていました。
伝統衣装に身を包んでバッチリおめかししている女性陣が美しかったです。ちなみに、男性陣は例外なく全員ラフな普段着。なぜだ?
何はともあれ、男女で格好の差はあれど、若者もご老人も、その場にいた誰もが僧侶のお説法を真剣な表情で聞き入っていました。この寺院が地元の方々の生活に密着している様子を間近で覗き見られてラッキーです。
そんな地域にとって大切な場所に似つかわしくない看板を発見し(※写真上)、私は一瞬固まってしまいましたよ。
こういう注意書きがあるからには、境内でヤッちゃった不届き者がいたってことですよね。けしからん!
私が言えた義理じゃないですけど、参拝する際は最低限のエチケットを守り、地域の方々が不快に思わないよう心掛けたいものです。
……って、我ながら酷いオチだな。スルーすればいいのに、触れずにはいられませんでした。品のないブログでスミマセン。
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