前回の投稿でパンガン島の朝日スポットを取り上げたついでに、今回は夕日スポットの話題を。Amsterdam Bar(アムステルダム・バー)をはじめ、島にはサンセット鑑賞に適した名所がたくさんあります。
ぶっちゃけ、わざわざ夕日をウリにしている場所まで赴かなくても、島の左半分の海岸沿いをバイクで流していれば、写真下のような景色が普通に見られます。
……なのですが、同ページで紹介するSunset View Point Cafe & Bar(サンセット・ヴュー・ポイント・カフェ&バー)は、こちらの期待を遥かに凌ぐ秘境感。
自分用のメモとしてブログに書き残しておきたかったので、小ネタながらアップした次第です(※この記事のオチは酷いもんです)。
高難易度の場所にあるカフェ
Sunset View Point Cafe & Barのロケーションは、Paradise Waterfall(パラダイス・ウォーターフォール)のすぐ近く。滝の看板を通り過ぎ、1本目の右折できる道を曲がってズンズン進んでいきましょう。
フィットネス・ジムのThe PressやコテージのPeaceful Houseを横目に、バイクで行けるところまでただただ直進。道がどんどん狭くなり、私は不安でいっぱいになりました(※写真下は不安でいっぱいになる手間のマトモな道です)。
「これ以上バイクで行くのは危険だろう」と思われた次の瞬間、絶妙なタイミングで駐輪するのにうってつけの路肩があったため、私とツレはそこにバイクを停め、徒歩で向かうことに。
この時点でかなり上まで登ってきたつもりが、これより先はさらなる悪路&急斜面が待ち構えていました。サンセットを見にカフェへ向かうというよりも、気分はすっかり山登り。
時は閑散期の真っ只中です。途中、誰とも会わず、いま歩いている道が正しいかすらはっきりしません。頼りの綱は要所でお目見えする心もとない案内板のみ。
果たしてこれを案内板と捉えるべきか……。写真上の木の板に書かれたタイプはともかく、写真下のタイプは放置バイクかと勘違いしました(※置かれていた場所や角度からして、おそらく看板の1つです)。
ハードな山道を30分近く歩いた頃、いきなり崖の上にカフェっぽいスペースが出現。長~い階段がラスボスみたいに感じられて恨めしかったです。
めちゃくちゃわかりにくい外観の写真しか撮れていなかったのは、それくらい私が疲労困憊だったのだとお察しください。
WELCOMEと薄く書かれた岩の後ろに見える椰子の葉の裏の遥か後方が目的地。右側に見える小屋は、たぶんもう長いこと使われていません。
まさかの休業?
店内(といっても思いっきりオープンエア)の1等席はこんな雰囲気。チャロクルム湾を一望できる素晴らしい眺めです。苦労して登った甲斐あり。
しかし、私たちはすぐさま異変に気付きました。店員さんがいない。いくら呼んでも来る気配はゼロ。置きっぱなしにされたココナッツジュースも、カピカピ具合から想像するに昨日今日で飲まれたものじゃなさそうです。
どうやらロウシーズンにつき、この店は休業中。山道で誰ともすれ違わなかった謎がここへきて解けました。
メニュー表には、店主の写真と共に「Hello friends. My name is Jah. And I live here with my son, his name is Ten(以下略)」との説明が添えられています。家族経営のお店なんですね。
このメッセージの最後は「Many thanks friends!」で締められていましたっけ。友よ、私は君に会えなくて非常に残念だよ……。
ご参考までに、コーラやスプライトが50THB、コーヒーやお茶も50THB、ビールは80THB。何でもいいから水分を摂りたかったです。
喉がカラカラだった私は、「帰路のぶんも少しは残しておかなきゃ」と持参した生温いミネラルウォーターをチビチビ飲み、その場を凌ぎました。
再訪を誓う
後日、Googleマップでオーナー本人による紹介文を見てみると、「午前中はサルや鳥やリスが店の近くで1日を始める準備に勤しみ、その様子を観察できる」的な文章が書かれているじゃないですか。
これが本当ならステキすぎます。繁忙期に再トライするっきゃないです。また次回パンガンへ行く楽しみが1つ増えました。
なお、バイクを停めた場所から店に辿り着くまで私とツレは無駄に遠回りしてしまったらしいです。
「日が沈んで暗くなったら遭難するかもしれない」とけっこう本気で考え、肝心の夕日を待たずに退散したものの、帰路はだいぶショートカット。
けれども、この記事を書いたおかげで「案内板を信じたら迂回させられる」という大事な教訓を思い出せたわけですから、もう全部よしとしましょう。Sunset View Point Cafe & Barを再訪した暁には、また当ブログでご報告しますね。
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