お寺巡りはタイ観光のド定番。世界遺産に登録されているアユタヤやスコータイの遺跡群にバンコク3大寺院をはじめ、とんでもないスケールを湛えた有名どころの素晴らしさは言わずもがな、個人的には小ぢんまりした庶民派寺院にも激しくキュンキュンしてしまいます。
そんなわけで、今回から数回に渡り、パンガン島で見つけた小ぢんまりキュンキュン系のお寺を紹介していきます。
山の上に立つお寺
最初に取り上げるWat Khao Tham(カオタム寺)があるのは、大麻ショップとキャンプ場とフットゴルフ場が一帯となったカオティックな娯楽施設=Ganja Gardens(ガンジャ・ガーデンズ)のすぐ近く。
そのGanja Gardensを通りすぎ、急な坂道をグングン登って行き止まりになった場所が目的地周辺です。
写真上のウェルカムボードからしてあまり手入れの行き届いていない気配がプンプン漂いつつ、臆せずに参拝させていただきましょう。
生い茂る木々が良い具合に日光を遮ってくれるこのお寺には、Mountain Cave Monasteryなんてキャッチコピーも付けられているのだとか。
標高自体は高くないのに、境内は下界に比べて空気がひんやりしていて、まるで森を散歩しているみたいな気分になります。
Wat Khao Thamの境内
本堂にはゴールドに輝く涅槃像が。軽装でいきなりお邪魔してしまったため(猛省)、じっくり見学するのは遠慮して、扉の外からちらっと目視。
涅槃像と併せて仏足石もWat Khao Thamの名物らしいのですが、これに関しては発見ならず……。参拝順路の途中にいくつか巨大な岩があり、そのうちの1つだったのかしら?
他にもブッダの生涯を外壁いっぱいに描いた御堂や、ちょっとした仏塔、僧侶の銅像、カラフルなセメント像などが要所に配置されていました。
境内に点在するセメント像が何のエピソードを再現しているのか、私にはほとんどわからなかったものの、もしかして下掲の画像はシッダールタがピッパラ樹の木陰で動物たちに自分の体験談を聞かせているシーンですかね。
この後、シッダールタが深い瞑想に入り、悟りの境地に達してブッダになるという大事な場面です(※私はこのへんの話を手塚治虫先生の『ブッダ』で学びました)。
それにしては圧倒的に動物の数が少ないか。でも、浅知恵の私がこう解釈してしまったのは、Wat Khao Thamが島有数の瞑想スポットだからです。
私も絶景を望みながら瞑想したい!
正直に白状すると、瞑想スポット云々はこの記事を書く過程で知りました。以下、ネットで拾った情報です。
Wat Khao Thamに常駐している住職と修道女の皆さんは、毎日朝晩欠かさずに瞑想と詠唱を行っているほか、毎月1回ツーリスト向けの7日間に渡る瞑想リトリートを開催。参加者の食事や宿泊場所の管理は、ドネーションによって賄われています。
何が凄いって、瞑想する場所ですよ。Wat Khao Thamの最大の魅力はタイ湾を望める大パノラマ。晴れた日にはサムイ島やアーントーン諸島もくっきり見えるんですって(※私たちが訪れた日はあいにくの曇り空)。
こういう環境で7日間みっちり瞑想の指導を受けたら、煩悩まみれな私やツレの心もキレイに洗われるでしょうか。
現実問題、7日間のコースに参加するのはなかなかハードルが高いけど、高台へ立ってゆっくり深呼吸するだけで、頭の中はだいぶスッキリするはず。
ハードリンへと続く幹線道路を1本入ったところに建つWat Khao Tham。アクセス良好につき、パンガン島へ遊びに行った折にはぜひ立ち寄ってみてください。
大パノラマの展望台があるにもかかわらず、意外なほど観光客は少なめ(※訪れた時期が閑散期だったとはいえ、私たち以外に外国人はいませんでした)。自信を持ってオススメしたい穴場スポットです。
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