FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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観光案内所にも見放された脱力必至のWat Ampawan ~パンガン島で寺巡り③~

前々回に投稿したWat Khao Tham(カオタム寺)も、前回のWat Ruese Pa Saeng Tham(ルーゼパーセーンタム寺)も、パンガン島にある観光スポットのなかではそれほどメジャーじゃありません。

しかし、その2つの寺院と比較しても、今回ピックアップするWat Ampawan(アンパワン寺)は群を抜いてマイナーです。

 

島で最古の仏教寺院?

以下は島の観光案内サイト『We Love Koh Phangan』に掲載されたWat Ampawanについての説明文。物凄く投げやり(笑)。

Wat Ampawanはそれほど目立たず、この島で見られる他の寺院に比べるとカラフルではありません。(中略)必ず訪れるべき場所とは言えませんが、トンサラへ向かう際にざっとWat Ampawanを見てみませんか。

もちろん、おもしろがって大袈裟に意訳したわけではなく、Inconspicuous(=目立たない)だの、Take a quick look(=ざっと見る/ちょっと見る)だの、原文を直訳しました。

そんなこんなで、不憫になってしまうくらい言われたい放題なWat Ampawan。アクセス方法はヒンコン通りを北上し、Amsterdam Barアムステルダム・バー)を通過してファミマのある三叉路を右折。約500m進んだところに建っています。

Wat Ampawanから程近い丘の上にはWat Phu Khao Noi(プーカオノイ寺)という有名な寺院があるのですが、このお寺は1400年初頭に修道僧として初めて島へ訪れた一団が建立したと言い伝えられています。

ゆえに、Wat Phu Khao Noiパンガン最古の仏教寺院とする説が有力視されている一方、実はWat Ampawanのほうが先に作られたとの説もあり。

何でも〈修道僧として初めて島へ訪れた一団〉のリーダーであるルアン・ポー・ペット僧侶が、Wat Ampawanで修行している際に「もっと瞑想に適した場所に寺院を建てたい」と思い立ち、丘の上に目をつけたらしいです。

境内の目立つポジションにルアン・ポー・ペットの像がしっかり配置されているのも、Wat Ampawan最古説の裏付け?

島でもっとも古い寺院である可能性がわずかでも残されているのなら、もう少し観光協会はWat Ampawanを重宝してあげてもいい気がします。

 

脱力感がたまらない!

……と、Wat Ampawanを擁護しつつ、『We Love Koh Phangan』の言わんとすることも理解できます。確かにツーリスト視点での見どころは少なめ。

歴史的価値があると聞かされても、本堂も仏塔も展示物もすべて真新しく、あまり威厳が感じられません(失礼!)。無理な建て替えが仇となったのかも。

参拝者が喜ぶと思って設置したであろうポップなフォト・ブースも、これじゃない感が拭えず、訪れた人々にモヤモヤした気持ちを与えてしまいそうです。

ただし、私個人はどうだったかと言うと、このお寺の絶妙なトホホ加減に大興奮。私がタイで寺院巡りするのは、ご利益だったり、建築様式だったりは二の次。脱力感満点のオブジェを眺めては、キャーキャー言っているタイプの浅識な人間です。

真顔で凄いポーズを取らされているダンサーのセメント像がズラリと並んだ一角とか、本当にたまりません。関心ゼロのツレとは対照的に、無我夢中でシャッターを押している自分がいました。

全然テイストの違う像が1体混ざっている上掲画像の様子もツボでしたし、下掲画像の像も写真でひとこと的な大喜利などを思わず開催したくなっちゃう感じです。

Wat Ampawanをお参りしたのは、泊まっていたコテージの近所だったから。ちょっとした暇潰しにお邪魔しただけで、それ以上の理由はありません。同エリアに宿泊しなければ寺の存在すら知らなかったはずです。

『We Love Koh Phangan』の解説通り、Must-Visit(必ず訪れるべき場所)でない点に異論はなし。

それでもWat Ampawanにはスキモノの心をピンポイントでブッ刺してくる不思議な魅力があって、私としては満足のいくスポットでした。ご興味のある方はぜひ!

 

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