バンコク近郊でもっとも有名な地獄寺と言えば、やはりWat Phai Rong Wua(ワット・パイロンウア/วัดไผ่โรงวัว)になるかと思いますが、公共の交通機関を使った場合は若干行きづらいのがネック。
一方、Wat Phut Udom(ワット・プートウドム/วัดพืชอุดม)は、知名度の高さこそWat Phai Rong Wuaにやや劣るものの、バンコク中心部から容易にアクセスできる地獄寺。
交通費と時間と手間をあまりかけずに地獄寺へ行きたい方には圧倒的にこちらがオススメです(※規模も大きいです)。そこで今回はWat Phut Udomへのアクセス方法をご紹介。
お寺の様子は前回の投稿でレポートしています。事前情報をできる限り排除してフレッシュな気持ちで参拝したい方もいらっしゃるだろうと考え、意図的に記事を切り離しました。
【往路1】クーコット駅に向かう
Wat Phut UdomがWat Phai Rong Wuaより自力でアクセスしやすい理由は、最寄りの停留所を通る路線バスにBTSの駅前から乗車できるため。
Wat Phai Rong Wuaは、一旦、南バスターミナルへ出て、さらにまた別の路線バスに乗り換える必要があり、難易度も上がって時間もかかります。
そんなこんなで、まずはBTSスクンビット線の終点=クーコット駅を目指しましょう。ちなみに、スクンビット線は延伸工事の真っ只中です。
竣工してもWat Phai Rong Wuaへ向かうバスの路線はいまと同じ。新たな終着駅となるイースタンアウターリングロード駅か、1つ手前のクロン5駅で乗り換えると、移動時間がいくらか短縮できるはずです。
【往路2】6250番のバスに乗る
クーコット駅に着いたら3番出口を降り、目の前の停留所(※写真上)で6250番のバスを待ちます。ここで1つ目の注意点。
6250番バスの大多数がWat Phut Udomまで行きません。Via BusアプリにもWat Phut Udomへ向かうのは「6250(Extra)」と表示されました。
どうやら6250番のうちLamlukka Klong 16行きのバスだけがWat Phut Udomの近くを通る模様です。見分け方は行き先が書かれたフロントガラス上部に「16」の数字があるか否か。
なお、心配性な私は6250番のバスの運転手さんに片っ端から「Wat Phut Udomへ行きますか?」と尋ねました。
その際、Wat Phut Udomのタイ語表記=วัดพืชอุดมをスマホで拡大表示。これをやると運転手さんが瞬時に理解してくれて、ご迷惑も最小限で済みます。
幸い20分も待たずにLamlukka Klong 16行きのバスが到着。9時45分に乗車して、下車したのは10時40分。Wat Phut Udom付近になったら車掌さんが合図を送ってくれました。運賃は28THBです。
【往路3】Soi 222を歩く
降車スポットは停留所ではなく、ただの道路脇。幹線道路を渡ってSoi 222(※写真下の矢印の先)を直進し、道なりに600m進むと、もうそこがWat Phut Udomです。
ここで2つ目の注意点。Soi 222には車も人もほとんど通りません。路地を牛耳るのは野良犬。道の真ん中で堂々と寝転がっています。
彼らを刺激しないよう端っこを歩くも、いきなり起き上がって吠えはじめ、そのなかの1匹が私に数歩近付いてくるじゃないですか。
でも、怯んだら相手の思うツボ。意に介していない素振りで(※内心は心臓バクバク)、そのままゆっくり進行方向へ進みました。
言わずもがな、威嚇にビビッて走り去ろうものなら高確率で追いかけられます。犬や猫が大好きな私でも、東南アジアの野犬にみずから触れ合おうとはしません。タイでの狂犬病の発生数は減っているとはいえ、皆様もご用心を!
【帰路】クーコット駅行きのバスに乗る
往路で降りた大通りには停留所が見当たりません。Soi 222の角に出ていた屋台のマダムにバス停の場所を訊いても、「道路沿いで待つのよ」みたいな感じ。バスが来たら手を上げ、タクシーに乗る時の要領で停めるらしいです。
私はバイク修理店の前で待機(※写真上の矢印の先あたり)。バイク屋のおじさんが「日差しが強いから屋根の下にいなさい」とか、「この椅子に座って待ちなさい」とか、物凄く気遣ってくれました。
おじさん曰くバスは50分に1本間隔。しかも夕方を過ぎると来ないそうです。公共交通機関を使ってWat Phut Udomへ向かう方は、午前中に参拝し、昼過ぎ(遅くとも15時前)には帰りはじめるのがベター。
約40分待った末、バスが見えた時にはほっとしました。復路は途中でガソリンスタンドへ寄ったり、バスの営業所に寄ったりして、1時間10分後にクーコット駅に到着。降車場所(※写真上)の先にはジューススタンドやタピオカ屋もあります。
【おまけ】タクシーを利用する
タクシーで向かう場合もクーコット駅の3番出口で捕まえます。私がバスを待っている間は常に数台待機していました。所要時間は30分強で、料金はおそらく片道500THB弱。
問題は帰路です。お寺の周辺には流しのタクシーが走っていません。GrabやBoltもなかなかマッチングできない可能性大。したがって、行きのタクシー運転手さんと交渉し、運賃を上乗せして参拝が終わるまで待っていてもらいましょう。
まとめ
以上、Wat Phut Udomへのアクセス方法でした。「6250番のうちLamlukka Klong 16行きのバスしかダメ」だの何だのと、仮に字面から厄介そうな印象を受けたとしても、実際はまったく複雑じゃありません。重度の方向音痴な私ですら難なくクリアできました。
地獄の世界を疑似体験できるWat Phut Udom、ぜひ足を運んでみてください。タイの脱力系仏教美術好きにはたまらない、めちゃくちゃ楽しいお寺ですよ。
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