FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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カンチャナブリーへの行き方や各移動方法の長所と短所

しばらくの間、ブログの舞台をタイのカンチャナブリーに移します。ミャンマーと国境を接するカンチャナブリー県は、複数の国立公園を擁し、山と渓谷に囲まれた風光明美な場所。

……なんて書くと、バンコクから遠そうなイメージを持たれるかもしれませんが、実際は日帰りだって容易にでできてしまう距離。

バンコク発の1日ツアーもたくさん組まれていますし、外国人観光客のみならず、首都圏で暮らす方々にも人気の高い週末旅行先です。

そんなわけで、本腰を入れてカンチャナブリーの見どころやグルメ情報の紹介を始める前に、まずはアクセス方法について。

 

バスでの行き方

カンチャナブリーへの主な移動手段はタクシーか、バスか、電車になります。各々のメリットとデメリットは本稿の後半で触れるとして、私とツレは完全にバス派

バスの場合は、最初に南バス・ターミナル(サイマイタイ ※上掲のマップ)へ向かいましょう。南バス・ターミナルの近くには電車が通っていません。

よって、私たちはここへも路線バスでアクセスしているものの、それほど節約する必要がなければタクシーでも全然OKです。

南バス・ターミナルにもっとも近い駅はたぶんBTSバンワー駅。数年前にバンワーと南バス・ターミナルを結ぶ無料シャトルが運行される話もありましたっけ(※その後、どうなったかは不明)。

ツーリスト的に使い勝手が良いであろうバスの路線をいくつかピックアップしてみました。511番はバンナー/ウドムスック/オンヌット/トンロー/プロンポン/チットロムといったスクンビット通り沿いのBTS駅前を通過し、カオサン近くの民主記念塔の前を通って終点の南バス・ターミナルへ。

507番シーロム/フアランポーン/ヤワラーを、28番はヴィクトリー・モニュメントを、40番スクンビット経由でサイアムを、60番はタオプーンを通ります。

他にもいろいろな路線があるため、詳しく知りたい方はViaBusアプリをぜひダウンロードしてみてください。この無料アプリのおかげで、私は劇的にバンコク都内の移動が楽になりました。

朝夕のラッシュ時を除き、バンコク中心部から南バス・ターミナルへの所要時間は60~80分※カオサンやフアランポーン発だと40~30分程度)。そこそこ遠いです。

ただし、南バス・ターミナルに着いてしまえば、もうゴールしたも同然。通常はターミナルに併設されたSCプラザの1階(※日本的にはGフロアの1つ上の2階)のカウンターでチケットを購入します。

しかし、直近の訪問では窓口に行くや、「乗降所で直接チケットを買ってくれ」と言われました。そういうパターンもあるようです。

指定されたプラットフォームに降りても誰ひとりスタッフはいないし、そのへんのおじさんに「ロットゥー(乗り合いバス)のほうが早い」と声をかけられるし、不安になって再度カウンターへ確認に戻ると、なぜかキレられる始末。

とはいえ、15分待つか待たないかの間のバスが現れ、無事に乗車完了。運賃は110THBに荷物代の5THBをプラスして115THB(約460円)でした。

バスは14時ピッタリに出発し、16時15分にはカンチャナブリーのターミナルに到着。ここから宿泊施設が密集するクウェー川通りまで、トゥクトゥクの相場は50~60THB(約200~240円)です。

ちなみに、ロットゥーはモチット北バス・ターミナル向かいのミニバス・ステーション(※上掲のマップ)から多く運行していて、運賃は120THB(約480円)。

通りすがりのおじさん曰く、南バス・ターミナル発のロットゥーもあるとか。まあ、わざわざここまで来てロットゥーに乗る必要はないと思います。

 

電車での行き方

私は電車で向かった経験がないので以下は調べた情報。カンチャナブリー方面の電車は国鉄トンブリー駅※下掲のマップ)から出ています。このトンブリー駅へのアクセスがなかなか面倒。

水上ボートのチャオプラヤ・エクスプレスでThonburi Railway(N11)へ向かい、ボートを降りて500~600m歩きます。カオサンリバーサイド周辺に宿泊していたら、この行き方が良いのかな?

路線バスだと南バス・ターミナル行きの40番に乗ってプランノック市場近くで下車し、徒歩で約700m。国鉄の駅なのに駅前にジャストで停まるバスはありません。タクシーはウォンウェンヤイ駅サイアム駅で拾うのがオススメみたいです。

カンチャナブリー方面に向かう電車は①7時45分発と②13時55分発の1日2便カンチャナブリー駅には①が10時35分/②が16時24分、サイヨークノイ滝のある終着駅のナムトックには①が12時35分/②が18時30分に到着します。

帰路も1日2便。たまに減便されて下り路線が1便になるらしく、最新情報はタイ国有鉄道(Railway of Thailand)の公式ホームページでご確認ください。

 

それぞれのメリットとデメリット

タクシーに向いているのはどんな人?

それぞれの交通手段には長所と短所があります。わかりやすいものだと、お金に余裕のある方はタクシー(もしくは車のチャーター)がベスト。現地まで早く、かつ快適に辿り着けます。

12GOでざっと調べてみたところ、片道料金は1万5000円前後。何せドアtoドアで送迎してくれるのがいいじゃないですか。

 

バスに向いているのはどんな人?

バスのメリットは安さ本数の多さ。5時から20時まで、20~60分に1本間隔で運行されています。予約は不要。1本乗り過ごしても大した痛手になりません。

デメリットに挙げられがちな時間が読みづらい問題も、ラッシュ時を外せば、途中で工事や事故渋滞でもない限り、大幅に遅れることは稀。むしろ予定より早く着くケースが多いくらいです。

時間厳守で集合場所へ向かうのにプレッシャーを感じてしまう人は絶対にバス向き。私たちはこれが理由でバスをチョイスしています。

なお、ロットゥーは乗客が集まるまで出発せず、途中でちょこちょこ停車。大型バスに比べて時間が読みづらいです。

さらに座席も狭く、ギュウギュウに詰め込まれた日には地獄。隣の人の太ももや腕が振れた状態を数時間も耐えなければいけません。

「小回りが利くぶん大型バスより速い」という見解もありつつ、諸々を踏まえた結果、私とツレは選択肢から除外しています。

 

電車に向いているのはどんな人?

電車のメリットは車窓の眺め。聞いた話だと、カンチャナブリー行きの電車は大きなマリファナの横を通るんですって。こんな光景は日本じゃ見られません。

一方のデメリットは圧倒的な運行本数の少なさ。1本乗り過ごしたら、その日の予定は丸潰れです。また、バス以上に時間もかかります。

したがって、電車に向いているのは「移動時間ものんびりエンジョイしたい」といった風情のある人。

映画『戦場に架ける橋』でお馴染みのクウェー川鉄橋を渡れるのもこの路線の魅力で、移動する行為自体が立派なアクティヴィティーになると思われます。

あとは、カンチャナブリー駅がゲストハウスの密集するクウェー川通りの近くに位置し、泊まる場所によっては徒歩で宿に向かえる点や、着いたその足で原付バイクをレンタルできる点も便利(※カンチャナブリーのバス・ターミナル付近にはレンタル・バイク屋がありません)。

 

ツアーに申し込んで効率的に観光スポットを巡るのも、もちろん楽しいです。だけど、自分でルートを調べ、「これで合っているのかしら?」などとちょっぴりハラハラしながら、時には地元の人に尋ねて目的地をめざすのも旅の醍醐味

意外と簡単に自力で行けちゃうカンチャナブリー。ご自身に合った移動手段で、ふらっとバンコクから出掛けてみてはいかがでしょうか。

 

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