東京都とさほど変わらない敷地面積を有する世界遺産のカオヤイ国立公園(Khao Yai National Park)。その概要についてお伝えした前回のブログに続き、今回から2回に跨って園内にある名所をレポートしたいと思います。
Haew Suwat Waterfall
私とツレがまず向かったのはHaew Suwat Waterfall(ヘウスワット・ウォーターフォール)。なぜかGoogle Mapには表示されず、地図を貼り付けたいのに何度試してもバリ島のSuwat Waterfallが出てきてしまいます。
でも地図なんてなかろうが、公園内の道はとてもシンプル。写真下のような道路標識もしっかり出ているため、案内板に従って進めばまず迷うことはないでしょう。
最寄りの駐車場から川べりまでは徒歩5分(距離にして600m)。道も舗装されていて簡単に行けることから、とりわけ山ビギナーに人気が高く、看板にも「One of the famous landmarks at Khao Yai National Park」と説明書きされていました。これは期待が膨らみます。
ワクワクしつつ階段を降りると……あれ、水がない。私たちがカオヤイを訪れたのは昨年2月の後半。乾季の終盤に差し掛かったあたりです。
守衛さんいわく「いつもなら乾季でも1か月に1回は雨が降るけど、今年は3か月連続で雨が降っていないんだよ」とのこと。
申し訳程度にちょろちょろ流れているこの滝が、絶好調の時は3~4本に分かれてドカドカ滝壺めがけて落ちていくらしいです。
さらに天気が良い日は滝の近くで水浴びできると聞きましたが(*水量が増す雨季の時期はNG)、この時は天気が良すぎて川自体が干上がる寸前。天候のことばかりは仕方ないですかね。
なお、Haew Suwat Waterfall最寄りの駐車場から2.3km先に、もうひとつOrchid Waterfall(オーキッド・ウォーターフォール)という滝が存在します。が、獣道丸出しのスタート地点で怖気づき、「どうせ行っても水はないでしょ?」と自分に言い訳をしてこの場を後にしました。
そうそう、園内マップには駐車場にレストランがあると書かれていたものの、観光客の少ないシーズンだったせいか営業していませんでした。
ただでさえ公園の中はお食事スポットがほとんどなし。カオヤイへ入る前に予備でバナナやパンを買い込んでおいて本当に救われました。
Pha Kluai Mai Waterfall
次なる目的地はPha Kluai Mai Waterfall(パクルアイ・ウォーターフォール)。性懲りもなくまた滝です。
Haew Suwat Waterfallからは来た道を5~6km引き返せばOK。トレッキング・ルートでもこの2つの滝は繋がっていて、徒歩で向かうのも気持ち良さそうです。
駐車場付近にはトイレやシャワールーム、売店を備えたオートキャンプ場を併設しており、テントのレンタル料は150~225THB(約525~787円)、テント持ち込みの場合は1人30THB(約105円)でした。
ちなみに、公園内はキャンプ施設であってもアルコール禁止なのでご注意を。この大自然の中でお酒が飲めたら最高なんですけどね。
補足しておくと、タバコは指定された場所のみ喫煙可です。
駐車場から滝まではこんな感じの場所(↑)をグングン進んでいきます。案の定、川の水量はかなり少なめ。それでもめげずに歩き続けました。
というのも、この一帯は中~大型のトカゲが多く生息し、昔はワニが発見された例まであるとか。滝はダメでもせめてトカゲを観察できないかといった魂胆です。
しかし歩けども歩けども、トカゲはおろか滝すら見つかりません。
そうこうしているうちに、物凄い剣幕でこちらを威嚇してくる野犬の声が聞こえ、大人しく引き返しました。
後日ハイシーズン期の画像をチェックしてみたところ、滝の高さは低く、ゴツゴツした石の間を水が勢い良く流れているような写真が多数出てきました。地図と見比べた結果、どうやら写真下がお目当ての滝付近だった模様です。
以上がカオヤイ国立公園の名所紹介その1でした。干上がった滝の話ばかりでゴメンナサイ。この記事を通じて「乾季に行くもんじゃない」的なイメージを植え付けてしまったでしょうか。
けれども、3か月連続で雨が降っていないとは到底信じられないほど緑は青々とし、朝夕はウィンドブレイカーを羽織っても少し肌寒いくらいで、とても過ごしやすい気候だったことを最後に強調させてください。
まとめますと山登りやキャンプが目的ならば、むしろ乾季の方が狙いめなんじゃないかというのが私の感想です。ぜひご参考に。
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