FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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壮大なスケールに圧倒されっぱなしのカオヤイ国立公園

直近3回のブログではバンコクから北東160kmに位置するパクチョン中心部の様子を朝昼晩に分けて取り上げましたが、ここを訪れた目的は街ブラではなく、カオヤイ国立公園(Khao Yai National Park)観光です。

「一度行ってみたいな」ってずっと頭の片隅にあったんですよね。ということで、ようやく訪れることができたカオヤイ。今回はこの名所の概要注意事項について書こうと思います。

 

カオヤイ国立公園って何?

1962年にタイで初めて国立公園に指定され、1984年にASEAN遺産公園に、そして2005年にUNESCO世界遺産に登録されたカオヤイ公園。

入場料は外国人が大人400THB(約1400円)で子ども200THB(約700円)、タイ国民だと大人40THB(約140円)で子ども20THB(約70円)です。

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観光庁のHPによると、この公園の総面積は2,168 km²に及び、何と4つの県に跨っているとか。東京都(2,194 km²)とほぼほぼ同じ広さだなんて想像できますか?

しかも敷地の85%が森林タイ語でカオヤイ=大きな山という名前に相応しく、超巨大スケールな自然遺産なのであります。

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トレッキングラフティングが行える他、園内には共有のシャワールームを完備したキャンプ場も数か所存在します。agodaやBooloking.com経由で予約でき、高いところでも大体2000円前後でテントや寝袋など一式のレンタルが可能。

手軽に本格的なキャンプを楽しめることから、アンテナ感度の高いバンコクっ子にも大人気だと聞きました。

世界遺産に指定された自然保護区となるとガチガチに管理され、ルールが厳しそうなイメージながら、カオヤイ公園での遊び方はいろいろ。極上のネイチャー・リゾートとして注目を集めているのも頷けます。

 

珍しい植物や野生動物の数々

園内を散策していたら日本では見慣れない植物を発見しました。例えば下の写真。パッと見て「うわ、ヤバイやつじゃん!!」と思った方、残念ながら不正解です。

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試しに画像検索してみると、案の定マリファナ畑がズラリ。しかし実際のサイズ感は葉っぱ1枚が約70~80cmと大きめで、皆さんが想像されていたブツの4~8倍

人物と一緒に撮るとなかなかユニークな写真が出来上がり、インスタ映えスポットとして流行りそうな予感がします(いや、流行らないか……)。

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珍しい植物だけじゃなく、野生動物ともたくさん出会えるのがカオヤイの魅力。もっとも有名なのは何と言ってもでしょう。

↑の看板に加え、道のあちらこちらに象のウンチが落ちていたり、川沿いに大量の足跡が残っていたりしました。

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が、悔しいかな、私たちは象とご対面ならず。めちゃくちゃ会いたかった。というのも、そもそもカオヤイに行ってみたいと思ったきっかけは、象の群れが道路を占拠し、車が立ち往生している動画だったんです。

基本的には自由気ままな個人旅行を愛する私も、この時ばかりはガイドを付けるべきだったとプチ後悔

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正規ガイドさんは動物たちの行動パターンを把握し、象に関しては100%に限りなく近い確率で遭わせてくれると広告に書かれていました。本当かしら?

ご参考までに1日ツアーは1人1600~5400THB(約5600~18900円)、ナイトサファリが1900~6400THB(約6650~22400円)、バードウォッチングに特化したプランだと2000~7200THB(約7000~25200円)。

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お目当ての象こそ見られなかったものの、シカサル野鳥はそれなりに観察できました。ことシカに関しては管理事務所キャンプ・サイトの真横で普通に寝ている始末。警戒心ゼロすぎて可愛かったです。

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とはいえ、↑のような注意を促す看板も出ていたため、撫でてみたいという欲望をグッとこらえてあまり近寄らないようにしました。

あくまでもAnimals First――野生動物たちの住空間によそ者としてお邪魔させていただいている、といった心構えです。

 

園内をバイクで回る際の注意点

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そんなカオヤイ国立公園へのアクセス方法は、パクチョンのナイトマーケット会場(*詳しくはこちら)付近から出ているソンテウに乗るか、タクシーを利用するか、もしくはバイクをレンタルするのが一般的。

所要時間はいずれも1時間前後です。例の如く私たちはバイクを選択しました。

カオヤイ国立公園をバイクで回る際に注意しておきたいことがあります。まずはガソリン。ここにはいわゆるガソリンスタンドが存在しません。守衛室で瓶に入ったガソリンを買うスタイルです。

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ガソリンを売っている守衛室の数がそこまで多くなく、瓶入りガソリンの純度の問題に加えて道のアップダウンが激しいことから消耗がやたらと早いので、カオヤイ公園に入る前に満タンにしておくのはもちろん、園内でも瓶入りのガソリンを発見したらこまめに補充しましょう。

私とツレはうっかりガス欠寸前になり、めちゃくちゃハラハラしました。こんな山の中でエンジンがストップしたら……想像しただけで震えます。

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そしてもうひとつ。バイクや車の減速を促すよう、ちょくちょくスピードバンプが置かれています。

この設置場所の一部がかなり危険。例えば北ゲートをくぐってしばらく山を登り、そして急な坂道を下り切った先に突如として段差が!

帰り際に前方からやって来た白人の青年2名が、このトラップで思いっきり転倒していました。1~2mくらい身体が飛んでいたかな。

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「大丈夫?」との呼びかけに対し、笑顔で「OK! OK!」と応えてくれつつも、突然の出来事に気が動転していた様子。どう見てもOKな状況じゃなかったです。

障害物ゼロの平らな場所を超低速で走って地味にコケた私ですら、全治3週間の打撲を負ったことを考えれば(*詳しくはこちら)、この青年コンビの場合骨折は免れないでしょう。ちなみに私とツレも彼らと同じ場所でバランスを崩しかけました。

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バイクはちょっとした事故でも大怪我に繋がりますし、タイの医療費はバカ高いですし、何よりせっかくの旅行を台無しにしたくない!

コロナ明けの旅行プランとしてカオヤイでのツーリングをご検討されている方はくれぐれもお気をつけくださいませ。

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さてさて、カオヤイ国立公園の概要と注意事項をお伝えしたところで、次回から2回に渡って園内の人気スポットをご紹介したいと思います。

コロナ禍における我慢の日々がまだまだ続くなか、だからこそ自然豊かなカオヤイの写真を通じてほっと一息ついていただけたら嬉しいです。

 

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