前回の続きで、バガン観光のモデル・コース後編です。40km四方に大小3300もの仏塔や寺院があるこのエリア。正直これ系のものを立て続けに目にすると、だんだんありがたみが薄れてくるというか、いま自分が何を観ているのかわからなくなると思うので、メインどころを効率良く回りたい方に、参考にしていただけたら幸いです。
2-1:アーナンダー寺院
ランチ+小1時間の休憩を挿んで午後の部スタート。まず最初はバガンでもっとも有名な(=絶対にはずしたくない)アーナンダー寺院です。規模も大きくて、人気No.1っていうのは一目瞭然。バガン入域料のチケット提示を求められました(他の寺院では1度もチェックされなかった)。
東西南北にある巨大な黄金の仏像の表情がそれぞれ違うのは、午前中に行ったティーロー・ミィンローと同じ(四仏を表現しているとか)。なかでも創建時のままだという南と北の仏像が、近くで見ると険しい顔、離れてみると微笑んでいる顔をしていて……など言われています。写真がブレブレですが、どうでしょう?
これは、当時、仏像の近くまで行って参拝できる人(=王)には厳しく、逆に遠くから参拝する人(=一般庶民)には優しく、という意味が込められているそうで、1000年近く前にこの仏像を「建てろ!」と指示した王様は立派だなと思いました。いま世界を動かしている人にも見習ってほしいです。
2-2:タビニュ寺院
バガンでもっとも高いところに建っているのが、このタビニュ寺院。訪れた2019年春は修復工事中でした。2016年に起こった地震の爪痕を、観光名所の至るところでまだ確認できます。
ここには他の地方からツアーで参拝に来てたミャンマー人が多かったです(写真右側の帽子を被ってる人が国内ツアーで来た人の目印。この団体とめちゃくちゃ通りすがりました)。
2-3:マヌーハ寺院
マヌーハ寺院 はモン族の王様が囚われていた際に建てたもの。「捕まえたよその民族の王様に寺院の設立を許可するのって凄い話だな」と思いつつ、内部にある座像も寝仏も全部ギュウギュウに収まっていて、創建者のストレスみたいなものを感じずにはいられませんでした。
ちなみに、ここにあるのは涅槃仏。涅槃は亡くなったお釈迦様、寝釈迦は文字通り寝ているだけということを、この旅で知りました(もしかして一般常識?)。
2-4:グービャウッジー寺院
レンガ造りのグービャウッジー寺院。ミャンマー最古とされる壁画が残っていて、それを痛めないためにフラッシュ禁止。スマホやカメラなどはロッカーに預けるシステムです。内部は真っ暗で、ガイドさんがライトで壁画を照らしてくれましたが、フラッと手ぶらで行っても照明器具は借りられるのでご安心を。
2-5:ダマーヤンジー寺院
バガンNo.1の大きさを誇るダマーヤンジー寺院。建設を支持した王様が完成前に暗殺されたことから未完成なままだそうで、ローカルの皆さんの間では夜になると幽霊が出るなんて噂も。コウモリもたくさん住み着いていて、言われてみれば少し不思議な雰囲気(もっとも私は霊感ゼロですが……)。
で、この王様がクセ者で、父と兄を殺した罪滅ぼしでこの寺院を建てたんだとか。2つの仏像がピタッと並んでいる姿も、そういう話を聞くとグッと興味が湧いてきます。
2-6:スラマニ寺院
スラマニ寺院は壁画が凄くキレイで、お釈迦様の話だけじゃなく、当時の一般人の暮らしぶりとかも描かれていて、長い時間観ていられる系の場所です。
あと、他の寺院でも一部そうだったんですが、特にここは窓の設置場所が素晴らしく、外光が寺院内の奥までス~ッと届く感じ。サンセット近くに行くと西陽がとてもキレイなのでオススメです!
この後、小高い丘にある夕焼けスポットへ車をかっ飛ばして行き(場所は不明ですが、スラマニ寺院を出てすぐの場所にも似たような激混みスポットがありました)、バガンの1日観光は終了です。
まとめ
城壁で囲まれたオールド・バガン一体は、考古学保護区に指定されているだけあってしっかり管理され、アンコールワット近辺に似た雰囲気……というのがこの街の感想。ひとつひとつの遺跡よりも、至るところに仏塔がある環境に驚きました。
間違いなく、近いうちの世界遺産へ登録されるでしょうし、そうなったら観光客の数もどっと増えて街の雰囲気も激変するのかな。なので、バガンが気になっている方は、本当にいまのうちに行っておいたほうが良いと思います。
私も、ガイドさん付きじゃなく、今度は原付き借りてのんびり回ってみたいな~と、日本に帰ってきてからしみじみ感じている最中です。
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