FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

ヤワラーからパーククローン市場まで、異国情緒と下町風情が感じられるバンコクの私的定番お散歩コース

エリアによってまったく違う表情を見せてくれる巨大都市バンコク。私はバンコクの場所ごとに異なる空気を、散歩しながらゆっくり味わうのが好きです。

で、今回は数あるお気に入りの散歩コースより、観光的な見どころも多いヤワラーからパーククローン花市場までのモデルプランを紹介したいと思います。

 

こんなルートを辿ります

まずはGoogleマップ大まかなルートを入れてみました。さくさく歩けば約30分で最終目的地のパーククローン花市場に辿り着く距離です。

けれども、途中であれこれ立ち寄る私とツレは、このコースを3~4時間かけて巡ります。半日トリップにピッタリ。疲労具合も含め、いろいろ程良いです。

 

バンコク最大の中華街を堪能

スタート地点はわかりやすくMRTのワットマンコン駅にセットしました。とりあえず3番出口を降りて、中国茶葉やスパイスが山積みされたイサラナパープ市場をサクッと見学。

市場を抜けたところにスウィーツやホットスナック系の屋台がチラホラあります。せっかくですし、いつも人だかりのできているムーピン(豚串)かガイヤーン(焼鳥)を軽くつまんでおきましょう。

この場所を左側に進むと、伝説のヤク中宿ジュライ・ホテルがあった7月22日ロータリーに出ます。今回はスルーして右側へ。

1つ目の角を右折したら、ヤワラー界隈のランドマークとも言えるWat Mangkon(マンコン寺 ※写真上)の裏口が見えてきます。この中国寺で厄除け参りするのが私の通例(※詳しくはこちら)。

参拝を済ませ、お次はジャルンクルン通りを渡って、大餃子の看板が目印のTim Dumpling(ティム・ダンプリング)でランチ。

近隣にはボロうま系の食堂や、フカヒレがウリの高級レストランがたくさんあるものの、そこはかとない入りづらさが漂っています。

一方、手頃な値段適度な清潔感を湛えたTim Dumplingは、わりと誰でも躊躇なく入店できるはず。

頼んだのはローストポーク入りのワンタン麺(65THB/約260円 ※上掲の写真右上)と、ツレとシェアした看板メニューの茹でワンタン(60THB/約240円 ※同左下)。ツレはトムヤム麺(70THB/約280円 ※同右下)を注文していました。

なお、マンコン通りを挿んでTim Dumplingの斜め前に、持ち帰り専用の美味しい中華まん屋があります。手作りのゆで卵入り肉まんが1個25THB(約100円)。

食の細い方はTim Dumplingでのオーダーをほどほどに留め、胃袋に肉まん分のスペースを空けておいてください。

大手スーパーのLotus2階のトイレで用を足しつつ、そのままマンコン通りを直進。徐々に中華風情は薄れ、オモチャ屋文房具店が増えていきます。

 

②サンペンレーンでショッピング

サンペンレーン市場(Sampheng Lane Market)に続く小路を右に曲がると、問屋街へ突入。サンペンレーンが近付くにつれて、グンと人通りが多くなります。

地元のギャルにダントツ人気なのはプチプラのヘアアクセ類。流行りのバンズクリップバレッタなんかも破格でゲットできます。

サンペンレーンでは日本人女性もちょくちょく見かけ、特にチロリアンテープレースブレードといった手芸用品を目当てに訪れる方が多い印象。

あとは何と言ってもカゴバッグジュートバッグでしょうか。チャトゥチャック市場(Chatuchak Weekend Market)やラチナム市場(Platinum Market)と比べて圧倒的に安いです。

上掲の写真にはデコレーション過多なアイテムが並んでいますが、普通に日本人好みのシンプルなデザインもあるのでご安心を。

私は180THB(約720円)でA4サイズ大のこのバッグを購入しました。裏地内ポケットも付いていて使い勝手が良く、そのうえ、けっこう丈夫です。

ちなみに、サンペンレーンはほとんどの店が卸売メイン。仮に少量であっても友達とまとめて複数購入すれば、値引きしてくれるケースが少なくありません。

 

③運河沿いで小休憩

サンペンレーンを突き当たり、今度はオンアーン運河へ出てきました。週末の夜には運河沿いがウォーキング・ストリートと化します(※詳しくはこちら)。

フォトスポットとしてバズったAlex Faceさんのウォール・アートも、夜に見るより色が鮮明。意外と昼間に来たほうがいいかもしれません。

ウォーキング・ストリートが開催されていない平日の真っ昼間でも、一部のお店は営業しています。

ロゴに惹かれ、Buchi Neko(ぶち猫)なる名前のカフェでドリンク片手に小休憩。アップル・ソーダとライチ・ソーダが各35THB(約140円)でした。

このあたりはインド人街パフラットの端っこ。オンアーン運河沿いが再開発される前は、お茶休憩によくチャイを飲んでいました。

ヤワラーとは別種のスパイス臭が漂う移民街を覗き見したい方や、手芸好きの方は、パフラット市場(Phahurat Market)をブラブラするのもオススメ。インド雑貨布地を扱う専門店がわんさかあります(※詳しくはこちらこちら)。

 

④花市場で癒しのひととき

いよいよ散歩も終盤戦。チャオプラヤー川を横目にラーマ1世(The King Rama I Bridge/通称メモリアル・ブリッジ)を経由してパーククローン花市場(Talat Pak Khlong)に到着です。

パーククローンはタイ国内で一番大きな生花市場。お供え用の花飾り(プアンマーライ)をはじめ、蓮の花ジャスミンなどタイっぽい花が店先いっぱいに並び、匂いを嗅いでいるだけで癒されます。

青果店も点在していて、新鮮なフルーツを買って帰ることも可能。本当は滞在先のアパートメントに、さらっと花を飾れるタイプの女性になりたいんですけどね。パーククローンではまだ果物しか買ったためしがありません。

パーククローン花市場からの帰り方は、MRTが延伸されたおかげでサナームチャイ駅まで徒歩5分で行けるようになりました。

散歩後にカオサンへ行きがちな私たちは、チャクラパット通りに出て路線バスに乗車。王宮広場を通ってカオサンの近くに出る3番、9番、60番、82番のバスは、観光客に凄く便利な路線かと思います。

また、MRTのフアランポーン駅→BTSのナショナルスタジアム駅→サイアム・スクエアを通る73番や、BTSのヴィクトリー・モニュメント駅→チャトゥチャック公園を通る8番もこのバス停から乗れます。

最後に、停留所の斜め前には有名なフローリストがオーナーを務める超絶オシャレなカフェ、Floral Cafe at Napasorn(フローラルカフェ@ナパソーン)がある旨も付記しておきます。

 

以上がヤワラーからパーククローン花市場までの散歩コースでした。この記事が誰かの旅のヒントになれたら、もしくは、なかなか遠出できない方もこれを読んで束の間の旅気分に浸っていただけたら、めちゃくちゃ嬉しいです。

 

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