アランヤプラテートの滞在も終盤戦に突入。当初の予定だとこの頃は買い付け業務の追い込みをしているはずでしたが、思いのほかスムースに事が運んで時間に余裕が。その流れで原付の練習をしたところ、見事に転倒→利き腕を負傷したんですけどね(*詳しくはこちら)。
とにもかくにも、せっかく空き時間ができたのだから、アランヤプラテートをサクッと探検してみました。
改めてアランヤプラテートってどんな場所?
カンボジアとの国境にあるアランヤプラテートは、「巨大市場ロンクルアを軸にいろいろな物事が動いている」といった印象の街です。
ロンクルアに集められた古着のクリーニングを生業にしている家庭が目立ち、市場の営業時間に合わせて朝は早く、夜も早め。
市場から離れれば離れるほど外国人の数は減り、街にタトゥー屋は1軒だけ、女の子とお酒やら何やらを楽しむ店も中心街の一画に4軒ほど固まっているのみです。市場の周りにいわゆるカラオケもありましたが、すでに潰れていそうな気配。健全なマッサージ屋すら見つけられませんでした。
はい、ロンクルア市場を除けば何もない土地です。物凄く緑が豊かな場所かと言えばそうでもなく、都会的に洗練されているわけでもなく、観光部族もいなければ有名な遺跡も名物料理もなし。
でも、その何もない普通の田舎感がアランヤプラテートの魅力なんですよね。飾り気や商売っ気はゼロで、ロンクルア市場の中ですらさほど客引き的な声をかけられません。メインが業者向け卸売りのだと、きっと接客に力を入れなくても商売が成り立つのでしょう。
そうそう、道路の穴を衣類で埋めるのがアランヤプラテート流儀らしく、記念に写真をパチリ。なお、道路には至るところにスニーカーや衣類が落ちています(商品を運搬中に落としたのかな?)。これもまたこの土地ならではの風景。
①Kanchanaphisek Park
さて、ここからは観光スポットになり得そうな場所をいくつか強引にピックアップしていきます。まずはバイクでコケたKanchanaphisek Park(カンチャナピセーク公園)から。
国道33号線スワンナソン通り沿いにあるこの公園の周りは、ゲストハウスがいくつか存在するほか、高級住宅街になっていて、ライヴバーらしきお店も2軒ほど営業していました。
公園自体に観どころがあるわけじゃないです。例えるならば駒沢公園をだたっ広くしたような、人工的に整備された運動場。
平日の昼間に行くと、ここでお昼寝したり、おしゃべりに興じたり、お酒を飲んでいる地元の方をチラホラ見ることができます。
一方で併設されたキャンプ場は閑散とした様子。遠くからわざわざ足を運ぶ場所というよりかは、ごくありふれた市民の憩いの場って感じでしょうか。
そう言えば、原付で転んだ翌日(金曜日)の夜に意味もなくふたたびここを訪れたんです。犯人が事故現場に戻る感覚に近いのかも。
すると、ガラガラだった駐車場に突如チムチュム屋が! 公園で鍋なんて最高すぎる!! こんなことなら夕飯前に寄ればよかったです。いつかトライしてみようと心に誓いました。
②Wat Anu Banpot
お次はお寺へ。アランヤプラテートで一番大きな宿泊施設=Indochina Hotel(インドシナ・ホテル)のそばにあるWat Anu Banpot(ワット・アヌ・バンポット)。創建は1925年だそうです。
ここの注目ポイントは、お釈迦様の足の裏をモチーフにしたオブジェと、大きな岩の上にある仏像(写真下)。
森の中にひっそりと佇んでいるような雰囲気が素敵で、穴場感たっぷり。ゆっくり見学したかったものの、このお寺に住むワンちゃんたちがよそ者の私たちに警戒して吠えはじめ、そそくさと撤退しました。
③Wat Luang Aran
で、続いてもお寺です。Wat Luang Aran(ワット・ルアン・アラン)は街の中心部に建っていることから、日常的に地元の方が参拝へ訪れる場所。
境内ではお祭りなのか、ナイトマーケットなのか、何かしらの催し物の準備をしていました。しかもかなり大掛かり。
本堂の周りには上級警察官や地元の政治家といった有力者のお墓がズラリ。アランヤプラテートにはこれからもたびたびお世話になるはずですし、「今後ともよろしくお願いします」といった気持ちを込めてお寺とお墓にご挨拶。商売繁盛を祈願しておきました。
ちなみに、以前に取り上げたローカルに人気のジョーク屋台(*詳しくはこちら)もこのWat Luang Aran近くです。
その他、カンボジアとの国境付近にクメール様式の小規模な遺跡も存在するようですが、手の負傷によりこの旅では行くのを断念。次回のお楽しみに残しました。
最後に今回巡った3つのスポットを地図上にマークしておきます(↓)。
まあ、この記事だけを読んで「アランヤプラテートに行ってみたい!」と思う人はまずいないでしょう(苦笑)。
だとしても、仕事でロンクルア市場へ行かれるバイヤーさんや、王道のタイ旅行に飽きてきたツーリストの方々のお役に少しでも立てれば、もしくは「よくこの少ない情報量でブログを書こうと思ったな~」と笑っていただければ、これ幸いです。
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