2019年10月から景観改善を目的とした大規模工事が始まっているカオサン周辺。何と費用は1.7億円ですって! バンコクでは数年前より屋台の強制撤去が進んでいますが、カオサン(とヤワラー)は例外でした。
しかし、再開発をきっかけにこの街でも屋台営業のルールが変わるようで、「何だかな~」といった気持ちです。
ぶっちゃけバンコクにおける近年の急速な都市化には懐疑的な私。屋台文化はタイの宝ですからね。ということで、存続の願いも込めて今回はカオサンで人気の老舗屋台を2軒ご紹介します。
①Tom Yum Goong Banglamphu
カオサン通りを背に、ランブトリ通りとタニ通りを越えてクライシー通り沿い。衣料品を中心としたローカル色全開なバンランプー市場の屋内駐車場出入り口付近にあるのが、1軒目のTom Yum Goong Banglamphu(トムヤムクン・バンランプー)です。
店のイチオシは名前の通りトムヤムクン(150~200THB/約540~720円)。「お客さんの9割は注文するよ」って店員さんが教えてくれました。
とにかく海老が大きく、海老の味噌をスープに溶かしているのが特徴。この濃厚さは他ではちょっと味わえません。見た目もドロドロ。
ココナッツ・ミルク味がかなり控えめなので、「トムヤムクンはあんまり好きじゃない」って人もこれならグイグイいけるんじゃないかと思います。きっとトムヤムクンの概念を覆されるはず。
すでにいろいろなブログやメディアで取り上げられている一品ではありますが、あまり言われてないポイントを挙げると、タケノコの柔らかさが個人的には気に入っています。主役の海老だけじゃなく、脇役たちの食材選びにも強いこだわりがありそう。
トムヤムクンの他にもメニューは豊富で、ひと通りのタイ料理が揃っています。他のお客さんが食べていたプーパッポン・カレーも美味しそうでした。魚介系に強いのかしら?
私たちはトムヤムクンに加えてケールの炒め物(80THB/約290円)とスチームライス、LEOビール大瓶を頼み、お会計が340THB(約1220円)。
ひとつ残念だったのはスチームライスが激マズだったこと。時期的なものなのか、時間帯によるのか(私たちは17時頃に来店しました)、物凄く臭かったんですよね。これを食べてからの数日間、タイの白米が食べられなくなりました。
営業時間は9時~22時。定休日はバンランプー市場と同じ月曜日。日本語の達者なスタッフもいます。
②名も無きカオマンガイ屋台
2軒目は「カオサン カオマンガイ」とGoogle検索したら「カオサンの名も無きカオマンガイ屋台」と一発で出てくるカオマンガイ屋さん。正式名称は不明。
場所は地元っ子がよくデートで利用しているサンティチャイプラカーン公園の近くで、チャオプラヤー・エクスプレスの乗り場もあるプラスメン通り沿いです。
フツーのカオマンガイ(蒸し鶏)も、カオマンガイトード(フライドチキン)も、蒸し鶏とフライドチキンのミックスも、すべて40THB(約144円)。大盛りだと5THB(約18円)アップ。
お値段からして最高です。メニューには英語/日本語が添えられていて、スムースに注文できるのも◎!
写真上の左側に映り込んでいるレバーなのか、血を固めたものなのか、よくわからない物体が少々エグかったものの、めちゃくちゃ旨い。
このブログでも2回登場しているサイアムの有名店「ピンクのカオマンガイ」(*詳しくはこちらとこちらから)と比べてタレの味が濃く、ガッツリ食べたい人向けです。ツレは「ピンクのカオマンガイ」よりもこっちの方がダントツ好みだと言っていました。
カオマンガイと一緒に付いてくる鶏がらスープにせよ、ラーメンでもバッチリ合いそうな味付けで、中高生男子が喜びそう(勝手なイメージ)。
「ピンクのカオマンガイ」が値上げしたいま、カオサンの名も無きカオマンガイ屋台を応援したい気持ちは俄然増すばかり。なお、私たちが訪れた時は、私たちを除いたお客さん全員がローカルでした。それだけで何だか信頼できる! 営業時間は7時~15時。ここも月曜が定休日みたいです。
以上、カオサンの人気屋台×2でした。バックパッカーの聖地と言われたのもいまや昔。バンコク屈指の観光スポットへと成長したカオサンだけあって、同エリアのレストラン価格はどこもそれなりに高めです。そのくせさほど美味しくない店が多い――これは私の主観ですけどね。
美味しい料理を安価で食べられることもバンコク旅行の大きな魅力。冒頭に書いた再開発だの屋台撤去問題だのを抜きにしても、この2軒は純粋にオススメできるカオサン屈指の名店です。
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