FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

パンガン島にパスポートを置いたままバンコク入りしてしまった時の話

楽しかったパンガン旅行を終え、以前のブログにも書いた通りフェリーとバスを乗り継ぐこと12時間半、早朝にバンコクへと到着しました。

まずはBTSサパーンタクシンまで行って、そこから水上バスでカオサンへ向ってホテルに荷物を置き……と、寝ぼけまなこで次の予定を整理していたまさにその瞬間、ツレが重大なことを思い出しました。「あれ? パンガンの宿でパスポート返してもらったっけ?」――ヤバイ、置いてきた!

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バイクをレンタルする際に預けたツレのパスポートを受け取り忘れ、そのままバンコク入りしてしまったのです。返却作業を行ったのは私と宿のオーナー。

悪いのはこの2人です。数日後にはチェンマイ行きの飛行機に乗るため、早急にパスポートを取り戻さなければいけません。

 

初めての日本大使館

パンガンに戻ることもうっすら覚悟しつつ、とりあえずカオサンへ向かいながら道中で現地在住っぽい風貌の日本人を見つけては半泣きで相談。あわよくばパンガンの宿に電話してもらおうという作戦です。

声をかけた人全員がツーリストでしたが、皆さんに励ましていただいたおかげで少し冷静さを取り戻せました。

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そうこうしているうちにホテルへ到着。チェックイン時にパスポートの提示を求められるも、事情を説明して大目に見てもらいました。

その時、ちょうど近くに流暢な英語を話す日本人男性を発見! すかさず助けを求め、フロントで日本大使館の連絡先などを聞き出すことに成功です(本当はホテルのフロントから大使館に連絡してほしかったけど、それは求めすぎですかね?)。

しかしゲットした番号に電話してみたところ、なかなか繋がらず……。居ても立っても居られなくなり、大使館へ直接行くことにしました。

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日本大使館の最寄りはMRTのルンピニ駅。カオサンから行くと……なんて考えている余裕はなく、1秒でも早くこの問題を解決したかった私たちはタクシーに飛び乗りました。運賃は300THB(約1080円)で、所要時間が体感的には3時間くらい(実際はたぶん30~40分です)。

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日本大使館は想像以上に立派(写真の右側にも大きな建物が!)。一般人はどこから入っていいのやらです。中から出てきた職員の方を捕まえて守衛室まで案内してもらい、そこで「パスポート・センターに行くように」と教えてもらいました。

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X線の荷物検査を通過後、いざパスポート・センターへ。最初に「邦人援護」と書かれた4番窓口のインターホンで用件を言い、続いて奥の取調室(または刑務所の面会室)みたいな部屋まで通されます。防犯カメラが回りまくりで、無駄に緊張。室内は撮影禁止でした。

少しすると係の人が登場。この人が怖いの何のって。こういううっかりミスを犯す日本人のせいで、彼女の仕事がムダに増えているんだろうな~と思うと申し訳ない気持ちになりました。

で、ビビリながらも事の顛末を説明し、「ゲストハウスのスタッフが英語をあまり話せなくて……」と付け加えて「大使館からゲストハウスに電話して、バンコクまで送ってもらうよう伝えてもらえませんか?」と懇願。

ピックアップ場所についてはホテルが良いのかと思っていたものの、カオサン滞在は2日間のみ。その後ヴィクトリー・モニュメントへ移動することになっていて、「万が一入れ違いになったら面倒だから」と大使館の方から郵便局留めの提案が。なるほど、そんな方法もあるのか。

どこの郵便局でも受け付けてくれるそうですが、週末でも確実に営業し、かつ一番わかりやすいのでは?という理由から、宛先は中央局に決定です。引き取りの際は私のパスポートを必ず持っていくようにとの補足もあり。

そしてゲストハウスのオーナーさんに連絡してもらい、大使館でキープしておく書類用に私のパスポートをコピー。これにて手続き完了……なのですが、この時、大使館の方が私のパスポートを返し忘れ、ツレがそれに気付いて即ツッコミ。

終始無表情で威圧感たっぷりだった職員さんも、思わず照れ笑いです。最後に人間臭い姿が見られて嬉しかった。というか、ツレのパスポート忘れ問題で大使館へ行ったのに、その大使館で私のパスポートまで忘れたら本当にアホですよね。

 

中央郵便局まで無事に届くかな?

日本大使館からふたたびカオサンに戻り、念のためパンガンのゲストハウスにメール。翌日の朝には「昨日送っといたよ」と返信があり、バンコク中央郵便局に荷物が届くのは2日後ということも判明しました。

この「2日後」が大使館経由で連絡した日から2日後なのか、レスを送ってくれた日から2日後なのか……。荷物の追跡もできず、余裕を持ってバンコク入りした日から3日後に中央郵便局へ行くことに。二度手間を踏むのは嫌ですからね。

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よくよく考えるとケリー・エクスプレスにすればタイ国内どこでも翌日に荷物を受け取れたのに……まあ、仕方ないか。大使館の方もこれがベストだと思ってそうしてくれたのですから、たぶん最良の方法だったはず。

バンコク中央郵便局があるのはマンダリン・オリエンタル・バンコクのすぐ近く。最寄り駅のMRTフアランポーンからはそこそこ歩きます。途中で道を尋ねながら徒歩15~20分で到着。

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この建物の威圧感がハンパなくって(写真だと分かり難いか……)。週末のしかも日没間近な時間で建物の中はガラガラでした。

さっそく係の人をキャッチして荷物を取りに来た旨を伝えるも、何だか解せない表情。そんな顔をされたら不安になるじゃないですか!

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しばらく待たされて、敷地の外にある別棟まで案内されました。ここでも「え? パンガン島からの荷物なんて届いてないよ」的な反応をされ、こちらはドッキドキです。さらに待つこと数分。無事に荷物を発見です。もう驚かさないでよ。

物が物だけにその場で開封して中身を確認させられ、サインをしたら終了です。大使館の職員さんに言われた私のIDチェックは結局ありませんでした。緩いな。

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パスポート忘れに気付いてからの3日間は本当にソワソワしていた私。「売り飛ばされる可能性だってゼロじゃないよな~」とかあれこれ考えていました。そんなこんなで、現物を目にした時は喜びのあまりツレと本気のハイタッチです。

ちなみに送料は元払い。ありがとうございます。ゲストハウスにもお礼と受け取り完了の報告、そして「また行くね」といった内容のメールを送っておきました。

とにもかくにも、宿泊先にパスポートを置いてくるなんて問答無用。今回は次のフライトまでに多少の日数があったから事なきを得ましたが、これがパンガンから戻ってすぐ日本へ発つ予定だったら完全にアウト。

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こんな凡ミスをする人はそう多くないと思いつつ、万が一似たようなことが起こった場合は、私たちの経験をぼんやり思い出していただけると嬉しいです。焦ってパンガンに戻らなくても何とかなるものですね。無事にチェンマイへ行けて良かった!

 

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