今月はサパンクワイのグルメ記事を連投しています。直近3回の投稿では、Somjai Ka Moo Khao Man Gai(ソムチャイ・カームー・カオマンガイ/สมใจ ขาหมูข้าวมันไก่)、Wattana 3(ワッタナー3/วัฒนา 3)、Yu Kee(イゥキー/หยิ่วกี่)と、いずれも老舗を紹介しました。
しかし、バンコクは移り変わりの激しい都市です。サパンクワイも例に漏れず、去年まで存在していた屋外フードコートが更地になっていたり、新店が続々とオープンしたり、めまぐるしく変化。
そこで、老舗ばかりじゃなく、今回はこの1年で新たに誕生したPad Thai Live(パッタイ・ライヴ/ผัดไทยไลฟ์สด)を取り上げたいと思います。
ライヴ感満点のパッタイ屋
場所はサパンクワイ駅の3番出口を降り、チャトゥチャックの逆方向へ100m直進したところ。目印はパホンヨーティン通りを挿んで向かいに建っているBig Cです。
ちなみに、現時点ではGoogleマップに未登録。地図は同記事の終わりにリンクを貼ったグルメ系サイトのWongnaiで確認できます
名前に違わずPad Thai Liveはライヴ感のあるパッタイ屋。店先で店主が威勢よくチャカチャカ調理しています。しかも調理台を1段高くしているんですよ。
この様子を見て、最初は「背が低いのかな」と思ったのですが(確かに高身長ではなかったですけどね)、これって明らかに行き交う人々の視野にがっつり入り、炒めている匂いもダイレクトに届く工夫。こういう細かい営業努力を怠らない飲食店は信頼できます。
このライヴ感をより多くの人に伝えるべく、何やらTikTokを積極的に更新しているみたい。さらに、イヴェントへの出店も行っていて、壁に張られたLINEのQRコードを読み込んでみたら女将さんの個人アカウントに繋がりました。
パッタイの種類と味
看板メニューのパッタイは、ベーシックな豆腐+卵+野菜入りが45THB(※大盛りは55THB)。写真上は通常サイズのベーシック・タイプです。見事にピンボケしてしまってごめんなさい。
エビ入り、イカ入り(※写真下)、エビ+イカ入りが各70THB(※大盛りは80THB)。思いのほか具だくさんでした。
出来立てのパッタイは、麺がモチモチ、卵はフワフワ、野菜はシャキシャキ。それぞれの具材の魅力をめいっぱい引き出していて素晴らしいクオリティーです。
帰り際に「美味しかったです。また来ます」とひと声掛けると、一見やや不愛想な雰囲気の店主が「そうだろ? うちのパッタイはNo.1だよ」と満面の笑みで応えてくれたのも印象的でした。
ホイトートも絶品
Pad Thai Liveはパッタイの他にホイトートもラインナップ。せっかくなので、こちらも頼んでみました。
ホイトートとは、小麦粉を溶いた生地にもやしと貝と卵を入れてカリカリに揚げ焼きした料理。ホイメンプー(※ムール貝に似た貝)を使うのが一般的で、ホイメンプーの代わりに牡蠣を入れたものはホイトートナーンロムと呼びます。
私は普段あまりホイトートを食べません。過去にナイトマーケットで数回試した程度。悲しいかな、胃が油に負けちゃうんです。歳ですかね。
でも、Pad Thai Liveのホイトートは私がこれまでに食べたホイトートと比べてだいぶ軽く、ペロリと平らげられました。
おそらく使っている油の鮮度が良いのでしょう。もっとも、私は夜市のホイトートしか食べたことのない人間。ホイトート経験値が低すぎて、何を書いても説得力ゼロですよね……。
とはいえ、少なくともPad Thai Liveのホイトートはもう一度トライしたいと思わせる1皿でした。願わくはビールと一緒にいきたいです(※Pad Thai Liveはアルコールを提供していません)。
営業時間は?
お客さんの大半はテイクアウトしているPad Thai Live。けれども、ここは絶対にイートインして、熱々の状態を食べてほしいです。
営業時間はランチ時から深夜遅くまで(※閉店時間は特に決まっておらず、BTSの終電まではやっている模様)。土曜のみ16時半オープンで、ケータリング出張日はお休みになります。
開業から間もないためWongnaiの口コミ件数はまだまだ少ないものの、軒並み高評価。TikTok効果も相俟って、ひょっとすると近い将来、行列必至の繁盛店に化けるかもしれません。
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