今回はかねてより気になりつつも、最寄りのBTSサパンクワイ駅から遠くてなかなか行く機会に恵まれなかったタイ中華料理の老舗、Yu Kee(イゥキー/หยิ่วกี่)についてです。
日本人にも馴染みのタイ中華
タイ中華とは華系タイ人によって広まったタイ料理の1ジャンル。カオマンガイやカオカームー、クイッティアオ、カオパット、ホイトート、ラートナーなどもタイ中華に分類されます。
パッタイもアユタヤ時代に中国系とベトナム系の移民が持ち込んだと言われているので、ある意味、タイ中華と捉えて差し支えないのかな? とにもかくにも、日本人に馴染みのタイ料理は、けっこうタイ中華に該当するものが多いです。
Yu Keeはいろいろなタイ中華メニューを揃えていて、とりわけ高評価を得ているのがペットヤーン(ローストダック)と、それをご飯の上に乗せたカオナーペット。ペットヤーンは普通サイズが250THB/大サイズが350THB。カオナーペットは90THBです。
せっかく来たのだから、私は名物のカオナーペットをオーダーしました。アヒル肉は脂っぽさ皆無。しっとり食感とロースト特有の香ばしい薫りが癖になります。
付け合わせの小松菜な塩茹で、キュウリは酢漬け。この味と食感の違いも楽しく、創業から40年間愛され続ける老舗の抜かりなさを感じました(※上掲の店内写真がガラガラなのは私たちの訪問タイミングが微妙な時間帯だったせいで、口コミを見る限り繁盛店です)。
ツレは春巻きとチキンのパッタイを注文。春巻きはYu Keeの人気No.2らしいです。100THBの小サイズでもヴォリューム満点。
ウコンっぽい苦味とパクチーの爽やかさが良いアクセントになっていて、他では食べたことのない味わいでした。
具だくさんのパッタイもクオリティーが高く、鶏肉はジューシー、野菜はシャキシャキ、麺はモチモチ。文句なしです。
たぶんYu Keeは何を食べても美味いはず。この3品だけでも、凄く丁寧に作られているのがわかります。
アクセス方法
冒頭で書いた通り店の場所はサパンクワイ駅からやや離れています。行き方はパホンヨーティン通りをアーリー方面へ歩いてプラディパット通りを左折し、500~600m直進。
通りを挿んで向かいにはElizabeth Hotel(エリザベス・ホテル)が建っています。ゆっくり歩いて20分かかるでしょうか。決して駅近の好立地ではありません。
とはいえ、プラディパット通りは両脇に屋台や飲食店が多く並ぶ道路。屋外型のお洒落フードコートThe Camping Ground(ザ・キャンピング・グラウンド)もあって、飽きずに散策できます。
営業時間は7時から20時。土日も開いています(※ソンクランをはじめとする大型連休期間は要確認)。ちなみにビールも飲めます(※ここ大事!)。
もう少し駅寄りのアヒル料理専門店
「あまり歩きたくないし、バイタクも使いたくないな~」という方には、以前にこちらのページで取り上げたUncle & Aunt Braised Duck(アンクル&アント・ブレイズドダック/ก๋วยเตี๋ยวเป็ดตุ๋นยาจีนลุง&ป้า)がオススメ。
品揃え豊富なYu Keeに対し、Uncle & Aunt Braised Duckはカオナーペットとバミーペットヤーン(※ペットヤーンをトッピングした麺料理)とバミーペットトゥン(※ローストじゃなく煮込んだアヒル肉をトッピングした麺料理)の3品のみで勝負しています。
この店は月曜が定休日。Googleマップには5時半オープンで深夜1時クローズと記載されていますが、20時台後半に行って閉店ギリギリ。バミーは売り切れていました。ちなみにビールは飲めません。
最後に
サパンクワイは庶民派グルメの宝庫。1食あたりの相場も周辺地区と比べてだいぶ安いし、味のレヴェルも高いし、ホント最高です。
交通の便とコスパの良さに惹かれ、私とツレはたびたびサパンクワイをバンコク滞在時の拠点にしています。チャトゥチャック市場(Chatuchak Weekend Market)も近いのに、なぜ日本人観光客が少ないのか不思議で仕方ありません。
もし同エリアに泊まられて、なおかつアヒル肉を食べたい気分になったら、ぜひこの記事を思い出してください。また、カオナーペット以外にもこちらのリンク先から私の好きなサパンクワイ周辺のローカル食堂が一覧できるようになっています。
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