FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

普通に美味しいシーロムのカオマンガイ屋台

前回投稿したDutch Passion(ダッチ・パッション)の帰りに小腹が空いた私。ツレに「超無難なカオマンガイ屋台だったら近くにあるよ」と提案され、案内してもらいました。

 

屋台が点在するサラデーン通り

場所はサラデーン通りを入ってすぐ。シーロム通りの屋台に対しては10年ほど前に立ち退き命令が出たものの、そのシーロム通りから南へ伸びるサラデーン通りとコンベント通りにはまだまだ屋台ゾーンが残っています。

秩序と衛生面を保つために屋台を撤去したい政府や自治体の思惑も理解できなくはないですが、年々バンコクの屋台が減っていくのは淋しい限り。サラデーン通りコンベント通りはこのままそっとしておいてほしいです。

目当ての屋台の名前はPanya Chicken Noodles Saladaeng(ปัญญาก๋วยเตี๋ยวไก่มะระศาลาแดง/パンヤ・チキンヌードル・サラディーン。きわどいコスチュームでロティーを売るお姐さんが大バズリしたPuy Roti Lady(ピュイ・ロティー・レディー)の2軒隣です。

注文したカオマンガイを待ちながら、さりげなくPuy Roti Ladyの売り子さんをチラチラ覗き見していると、お客さんが途切れた瞬間にすかさず化粧直し。営業努力が素晴らしいです。けなげな姿に惚れました。

 

無難なところが最大の魅力!

さて、本題。ツレが「超無難な……」と説明していたわりに、ギュウギュウ詰めで10人強ほど座れるテーブルはほぼ満席。なかなかの人気店っぽいです。私たちの後に来たお客さんはしばらく待たされていました。

訪れたのはオープン間もない17時台。仕事帰りの昼職の方も出勤前の夜職の方も入り乱れた客層がシーロム地区らしくて◎!

店名にChicken Noodlesとある通りクイッティアオも扱っています。というか、むしろそっちがメインなのか?

しかし、ざっと眺めた限りお客さんの8割はカオマンガイをオーダーしていました。おそらくお酒を飲んだ後の深い時間帯にはクイッティアオのほうがよく出るのでしょう。

こちらが1皿50THBカオマンガイ。冬瓜のスープは出汁がしっかり効いているし(このスープがベースならクイッティアオも絶対当たり!)、お米はふっくらしていて臭みゼロ。鶏肉つけダレも、総合的にかなり美味しかったです。

確かに、ツレの言葉に偽りなく超無難。図抜けた特徴があるわけじゃありません。有力メディアに取り上げられたり、SNSで話題になったりするタイプのお店とは程遠いのかも。

でも、そこが良いんです。「これ! これ!」といった安心感。個人的には、ミシュランのビブグルマン掲載系の有名店と味はさほど大差ないように思いますし、結局リピートしたくなるのって、こういう気を衒っていないお店。値段も良心的です。

 

まとめ

今回取り上げたPanya Chicken Noodles Saladaeng然り、バンコクの屋台はレヴェルが高いです。ガイドブックはおろか、Wong Naiみたいな口コミ・サイトにすらスルーされているけど、普通に美味しいお店がゴロゴロあります。

特にここ数年はタイへ行く機会が増えていたなか、もはやそのへんの屋台小規模の食堂にふらっと入って食べることが冒険でも賭けでもなくなりました。だって、大概はどこも外さないんですもん。

マニュアルに忠実な接客・味・盛り付けの大手チェーン店が目立つ日本で暮らしていると、個人経営優勢なタイの庶民グルメ文化が心底羨ましくなります。そして、その象徴たる道端の屋台はやっぱり未来永劫残ってほしいと改めて感じました。

 

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