世界のマリファナ産業をリードする名門ブランド、Green Houseのタイ1号店と2号店にお邪魔してきました。訪店に先駆け、前回の記事ではGreen Houseの歴史やヴィジョンをまとめています。お時間があれば併せてぜひ。
旗艦店のロケーション
2024年夏時点でバンコクには4つのGreen House直営ディスペンサリーがあります。1号店(※写真上)はヌアンチャン通り、2号店はアソーク、3号店はトンロー、4号店はヤワラー。
何はともあれフラッグシップ・ショップに位置付けられる1号店を見ておこうと、まずはヌアンチャンをめざしました。
公共の交通機関を利用する場合はけっこう時間がかかります。いつもディスペンサリーを案内してくれるバンコク在住の知人とは現地で待ち合わせ。バスで向かう旨を伝えると軽く止められました。
行き方はBTSラチャヨーティン駅で降り、3番出口すぐのバス停から178番のバスに乗車。Team Buildingという停留所の目の前がGreen Houseです。途中で渋滞にはまったのもあり、バスの所要時間は1時間強。
ちなみに、178番バスは本数が少なく、帰り(18時台)は1時間待っても現れず、前を通ったソンテウの運転手さんに「BTSの駅まで行きたい」と懇願するも「そこまでは行けない」と言われ、結局、流しのタクシーを捕まえました。
このタクシーを捕まえるのもひと苦労。料金は200THBで交渉成立です。ほぼ向こうの言い値で、割高なのは百も承知。しかし、他に選択肢はありませんでした。
なぜこんな辺鄙な場所にGreen Houseは旗艦店を出したのか。察するに、ドンムアン空港と15kmしか離れていないためだと考えられます。
チェンマイやチェンライをはじめ、タイ全土にある契約農家から空輸したバッズをひとまず集めておくには好立地。実際、ディスペンサリーよりも併設されたオフィスや倉庫のほうが大きかったです。
ショップの雰囲気
店内は広々としていて、かなり贅沢な作りに。オーナーArjanが創業時に抱いた「世間に蔓延する大麻のネガティヴで閉ざされたイメージを払拭したい」との想いを、明るく開放的なインテリアで体現しているふうにも感じました。
壁にはArjanと彼の相棒たち(※YouTubeチャンネル『Strain Hunters』にも出演しているDustやSimon)が著名人や一般のファンと撮ったスナップ写真を大量に貼り出しています。
これも世界中のGreen House店舗で見られる1つの特徴。企業の顔役が積極的に表へ出ることで、Green Houseの製品、ひいては大麻自体の魅力を包み隠さずアピールする狙いが込められているんですって。
上掲の写真は店舗横の喫煙エリア。コーヒーやフラッペもオーダーでき、ちょっとしたカフェみたいです。もちろん、ボングや紙、クラッシャーのレンタルは無料。
さらに、『Strain Hunters』の最新シリーズを宣伝する巨大な顔抜きパネルもあって(※最新シリーズではタイに訪れています)、思いっきり観光スポット化していました。数あるディスペンサリーのなかでも風通しは抜群に良いです。
この喫煙エリアには店員さんが入れ替わり立ち替わりで吸いにきて(なかにはずっと吸っている人も……)、「大らかな労働環境だし、従業員への教育が徹底しているな~」と妙に感心。
それこそ「私は吸わないけど、これがよく売れています」と接客したCookies(クッキーズ)のスタッフさんとは対照的です。
店員さんたるもの扱う商品に対する知識はしっかり備えておくべき。特にマリファナは、建前上、医療目的で販売されていますからね。
商品の価格帯は?
主なバッズの価格は、Green Houseの代名詞と言って差し支えないSuper Lemon Hazeが1gで430THB(THC27%)、そのSuper Lemon HazeとClementineを交配させたLemon Orangeが400THB(THC25%)。
Arjanの亡き弟に捧げられたFullgas!が400THB(THC28%)、Mango Hazeが430THB(THC28%)、King’s Juiceが400THB(THC27%)。
このあたりのGreen Houseオリジナル株が店頭でも強力プッシュされていました。値幅は一番高くて1g500THB、一番安くて370THBです。
その他、ハッシュの種類も豊富ですし、シードバンクとして企業規模を拡大してきたGreen Houseだけに、種にも力を入れ、ビニールハウス栽培用(1粒250~350THB)、露地栽培用(1粒220THB)、オートフラワー(1粒400~500THB)と、あれこれ揃っていました。
夢中で大麻を物色する知人らを横目に、非喫煙者の私はアパレル・グッズをチェック。パーカーが2300~2500THB、Tシャツが890THB~1000THB。
開襟シャツとキャップがかわいかったのですが、値段を見落としました(※ごめんなさい)。買おうか迷っていたら「吸わないのに着るの?」とツレに突っ込まれ、「にわかファンっぽいのは確かに嫌だわ」と思い止まった次第です。
アソーク駅近くのスクンビット店
ヌアンチャンの旗艦店と打って変わって、BTSアソーク駅最寄りのスクンビット店はアクセス良好。1番出口から、コリアンタウンを左手側に約350m直進。徒歩5分で到着します。
ここは『Strain Hunters』のタイ編でもArjan御一行が初っ端に訪れていた店舗。ヌアンチャン店に比べるとフロア面積は若干狭いものの、内装は似ていて、商品のラインナップもまったく同じ。旗艦店より種やバッズ、アパレル・グッズのヴァリエーションが少ないわけじゃありません。
のんびりした空気を味わいたい人には郊外の旗艦店をオススメしつつ、そうでない限りはわざわざプチ遠出せず、バンコク中心部のスクンビット店で済ませるほうが時間を有効活用できる気もします。
補足として、トンロー店はChoo Choo Hemp(チュー・チュー・ヘンプ)の近く(※駅徒歩15分強、まあまあ遠い)、ヤワラー店はチャイナタウンのど真ん中(※駅徒歩5分)。知人曰く、この2店舗は小ぶりらしいです。
Green Houseのタイ1号店と2号店のレポートは以上です。興味のある方はふらっと見学してみてはいかがでしょうか。非喫煙者の私でも十分楽しめました。
最後に、私はタイでの喫煙を推奨していません。いくら身体に無害であろうが、日本人がガンジャを吸うのは(たとえ海外でも)日本の法律で禁止されています。くれぐれも誤解なきよう。
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