Sikkha Asia Foundation(シーカー・アジア財団)とSlum Weed(スラム・ウィード)へ行きしな、腹ごしらえにふらっと入ったクイッティアオ屋が美味しかったので、今回はそのJay Tu Khlong Toei(เจ๊ทู่ คลองเตย/ジェイトゥ・クロントゥーイ)について。
「緑の丼」認定店
「ふらっと入った」と書きましたが、正確には近隣の食堂を2~3軒見たうえで、「ここなら外さないだろう」と目星をつけて入店。決め手は看板に掲げられた緑の丼マーク(正式名称はシェル・チュアンチム/เชลล์ชอนชิม)でした。
1960年代初頭、タイで家庭用ガスの普及を目指していたシェル石油と、食通として有名な王族のタナッシー・サワディワット氏が、ミシュランガイドを手本に立ち上げたシェル・チュアンチムは、地元の優れたタイ料理店を認定していく制度。
ローカルの方はもちろん、外国人観光客の間でも「緑の丼マーク=信頼の証」みたいな感じで広く知られていて、私も店選びの際は1つの参考材料にしています。
屋台から出世した女主人
メニュー横に掲載されたメガネのご婦人がこの店のボスです。メディア露出も多いらしく、なかなかのやり手とお見受けしました。
Jay Tu Khlong Toeiの歴史はクロントゥーイ市場の屋台からスタート。フィッシュボール入りのカレーが評判を呼び、やがて場内に常設店を設け、あれよあれよとMRT側に店舗を移設。
2016年にオープンしたショッピングモール、Suanplern Market(スワンプルーン・マーケット)のフードコートにも出店している他、お寺やイヴェント会場でのケータリング・サービスにも積極的なようです(※なお、Suanplern Marketはココナッツミルクに白玉を浮かせたブアロイの専門店です)。
何にせよ、店の規模が大きくなろうが、あくまでもクロントゥーイ地区にがっつり根差した地域密着型の経営に物凄く好感を持ちました。
どのクイッティアオにする?
店の1番人気はイェンターフォー。発酵させた豆腐のペーストを使った、うっすら酸味のあるこのピンク色のスープが、私もツレも苦手でして……。
私は無難にクリアスープのクイッティアオ(※写真上)をオーダー。価格は50THBです。ニンニク強めのスープはあっさり系の見た目に反して食べ応え抜群。
そして、屋台時代より定評のある自家製フィッシュボーがやっぱり絶品でした。臭み皆無でプリップリ。添加物を一切使用していないんですって。
ツレは60THBのトムヤム味(※写真上)をチョイス。「そこそこ辛い」と言いながら、汗を掻いて麺をすすっていました。
麺類以外だと、海老ワンタンのスープも自慢の一品とのこと。次回はぜひワンタンに挑戦したいと思います。
場所は市場のすぐ近く
店の場所は、クロントゥーイ市場からラチャダーピセーク通りを渡って50m少々。ラマ4世通りを挿んで向かい側には複合施設のThe Parq(ザ・パーク)がドーンッと建っています。
旅行に出ると必ず地元の市場を訪れる方も少なくないはず。ご当地の珍しい野菜やワイルドに置かれたお肉(※なかには生きた状態のものも……)を見るだけでドキドキしますし、地元の方の生活も垣間見られて楽しいですよね。
しかし、小腹が空いていざ場内で何か食べようと思っても、「衛生面がちょっと……」と躊躇してしまうケースだってあるでしょう。実際にクロントゥーイ市場も清潔感たっぷりとは言えません。
もしクロントゥーイ市場へ遊びに行って食事場所に困った時は、Jay Tu Khlong Toeiに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
最後に、店の外観や看板の写真を撮り忘れてゴメンナサイ。緑の丼マークを目印にしたら、わりとすぐに見つけられると思います。
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