FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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AirJapanバンコク路線、ZIPAIRやエアアジアとの違いは何? 狙い目の座席はどこ?

今後しばらくタイ行きはエアアジアじゃなくZIPAIRにしようと決めた理由』の記事で書いた通り、コロナ明けの直近数回はZIPAIRで渡タイしていた私とツレ。

引き続き次のバンコク便もZIPAIRにしようと数か月前にサイトをチェックしたところ、値段が爆上がりしていました。フルサービスキャリアのタイ航空と大差ありません(※いま現在、ZIPAIRの価格は一時より落ち着いた模様です)。

そこで、ANAグループのAirJapanを初利用。同ページではAirJapanのメリットデメリットや、最少価格で指定できるオススメの座席などを紹介していきます。

 

運航スケジュール

今年2月の初便欠航を皮切りに、しばらくは遅延が頻発していたAirJapan。予備機を持たないと、やっぱりきついですよね。

しかし、4月に2号機を導入してスケジュールはだいぶ安定。幸い私たちが搭乗した便も往路/復路共に出発は定刻通り、到着は30分ほど早まりました。

来年度までには6機体制にする計画もアナウンスされ、遅延・欠航のリスクはよりいっそう下がるはずです。

2024年7月時点のAirJapanバンコク路線は、成田空港18時00分発スワンナプーム空港22時45分着の便と、スワンナプーム空港23時45分発スワンナプーム空港翌8時05分着の便の1日1往復

日本から行く場合の往路に関しては、エアポートレイルリンクの終電に間に合わず(※受託手荷物なしで入国審査が空いているか、もしくは到着時刻が早まれば間に合います)、宿泊先への移動はタクシーになります。空港タクシーが嫌いな私は、ここに若干引っ掛かりました。

なお、ライバル社の成田発⇒バンコク行きの到着予定時刻は、1日2便のエアアジアが14時05分と17時00分、1日1便のZIPAIRが21時40分。

エアアジア電車バスも間に合い、ZIPAIRでも毎回エアポートレイルリンクと、その先のBTSに乗れていました。

フライト・スケジュールは3社のなかでAirJapanが一番悪いイメージ。ただし、見方を変えると、金曜日に半休を取って首都圏の会社から空港へ直行する週末トラベラーには使い勝手が良さそうです。

 

受託手荷物と運賃プラン

持ち込み手荷物の規定はAirJapan、ZIPAIR、エアアジアの3社でほぼ同じ。一方、受託手荷物に伴う運賃タイプには微妙な違いがあります。

AirJapanの運賃タイプは、一切のオプションを含まないSimple、中央後方の座席指定や受託手荷物(23kgまで)といった基本オプション付きのStandard、基本オプションに加えて機内食や前方ゾーンの座席指定ができるSelectedの3種類。

Standardは、ZIPAIRでいうVALUEエアアジアでいうバリューパックから機内食を抜いた感じです。SimpleとStandardの差額は3700円

そもそも私は機内食がいらない派なので、ZIPAIRとエアアジアではパッケージを選択せず、受託手荷物のみ個別に付けていました。

ZIPAIRバンコク便の受託手荷物料は30kg以内で5000円エアアジアは20kg以内で同額程度(※時期や為替で多少の変動あり)。

セール期間を除き、今夏のAirJapanとエアアジア基本運賃はAirJapanのほうが概ねお得です。さらに受託手荷物料金も安く済むとなれば、その差額はけっこうバカにできません。

ちなみに、成田空港ではこの3社のうちAirJapanとZIPAIRが自動手荷物預入機を導入。わざわざカウンターに並ばなくてOKなのも地味に嬉しいポイントでした。

 

機内の様子とシート幅

AirJapan機内の最大の特徴は、中央と後方のギャレーやクラスを仕切る壁が取り払われている点。視界が開かれ、広々とした印象を受けました。

シートピッチはAirJapanが81cm、ZIPAIRが79cmエアアジア70cmエアアジアはグレードを1つ上げても73cm)。

AirJapanとZIPAIRはフルキャリアのエコノミークラスにかなり近い座り心地で、USBポートも装備されています。

背もたれが薄く、後ろの人の足が少し触れるだけでダイレクトに振動が伝わり、USB電源のないエアアジアには、正直、もう戻りたくないかも。

 

どの席を狙う?

AirJapanとZIPAIRとエアアジア3社すべての成田⇔バンコク路線は横3-3-3の配席で、AirJapanとZIPAIRは窓側の左右後ろ2列が2人席になっています(エアアジアは忘れました)。

「俺はイビキがうるさい」だの、「俺は身体がでかい」だの、ああだこうだ言い訳され、いつもツレに窓側を占領される私は、真ん中の席を阻止すべく、今回、往路を後ろから2列目、復路を最後列に指定。

飛行機の最後列はとかく避けられがちです。疎まれている理由は5つ。1つ目はもっとも揺れが激しいから。2つ目はエンジン音がうるさいから。3つ目はトイレが近すぎて落ち着かないから。4つ目は降機が遅くなるから。5つ目はリクライニング幅に制限があるから。

1つ目と2つ目は自分的に気にならず、3つ目はむしろトイレが近くて安心、4つ目はどうせ荷物の受け取りで待つため、早く出てもあまり意味ないと考えています。

私が唯一気になったのは5つ目のリクライニング制限。ところが、仕切りを撤去しているAirJapanの最後列はめいっぱい席を倒せます(※写真上参照)。

無論、後ろに遠慮する必要なし。深夜便の復路を最後列にして本当に良かったです。今後、AirJapanのStandardプラン利用時に追加料金なしで座席指定するなら、私は迷わず最後列を狙います。

 

まとめ

以上、低価格帯で勝負するライバル社と比較しながら、AirJapanのメリットとデメリットを挙げてみました。最後に、3社の項目別ランキングを付記しておきます(※あくまでも今日の気分で順位付けしたものです)。

【運航スケジュール】1位:エアアジア、2位:ZIPAIR、3位:AirJapan

【価格】1位:AirJapan、2位:エアアジア、3位:ZIPAIR

【受託手荷物関連】1位:AirJapan、2位:ZIPAIR、3位:エアアジア

【座り心地】同率1位:AirJapan、ZIPAIR、3位:エアアジア

LCCでもなくフルサービスキャリアでもない、第3ブランドを謳っているAirJapanですから、近い将来、もう少し運賃は上がるんですかね?

ついでに、先月20日には冬ダイヤ以降の料金体系の見直しを発表。出発の5時間前までのキャンセルに対し、Standardは購入額の25%、Selectedは50%が返金されるようになるんですって(※そういえばZIPAIRもバウチャーによる払い戻しが受けられる新サービス・パッケージの販売を開始したばかりですよね)。

諸々のサービスの良さを加味すると、少なくともAirJapanエアアジアより安い状況なんて、そう長くは続かない気がします。

それでも、マイルを貯めなくなって久しい私は、当面の間、値段を見比べてZIPAIRにするかAirJapanにするか決めるつもり。この2つの国産ブランドの躍進に物凄く期待を寄せています。

www.flyairjapan.com

 

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