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【カンチャナブリー観光】県内トップクラスの参拝客数を誇る豪華絢爛なWat Tham Suea

今回はカンチャナブリーでトップクラスの参拝客数を誇り、とあるウェブ媒体でも〈タイでもっとも美しい寺院TOP10〉に選ばたWat Tham Suea(ワット・タムスア/วัดถ้ำเสือ)について。ありがたいことに拝観料はタダです。

 

めざすは丘の上

カンチャナブリー駅を起点にして、東南方向へ16km進んだところにそびえるWat Tham Suea。メークローン川沿いのルート6066を走っていると、少し離れた場所からでもお寺の仏塔がよく見えます。

Wat Tham Sueaの最初の難所は急勾配な157段の階段。小高い丘の上に建つため、まずはこれをクリアしなければいけません(※階段の横にはジグザグのスロープも設置されています。小さなお子様連れや高齢者の方はこちらがオススメ)。

実は数年前まで有料のケーブルカーも通っていました。けれども、かねてより故障が多く、現在は運休中。復旧の目途は立っていない雰囲気でした。

裏技として、奥のほうにある第2駐車場から行くと階段は緩やか、かつ段数も少なめ。レンタル・バイクでアクセスする際はナビを無視し、サブの駐車場に回ったほうが断然ラクです。

このWat Tham Sueaは、丘の下の洞窟内にあった小さな僧院を前身とし、後に村民たちが力を合わせて建設。1971年に着工、1973年に完成したと言われています。

ちなみに、Thamはタイ語洞窟、Sueaはトラの意味。かつて辺り一帯にはトラが生息していたらしく、境内にはトラのオブジェもチラホラ確認できます。

 

巨大な仏像と巨大な仏塔

Wat Tham Suea最大の目玉はプラシンナプラターンポーンと呼ばれる黄金の仏像。157段の階段を登り切った先で、この巨大仏が参拝客を歓迎してくれます。

Wat Khao Chong Pattanaram(ワット・カオチョーン・パタナーラーム/วัดเขาช่องพัฒนาราม)やWat Khao Sung Chaem Fa(ワット・カオスーン・チェームファー/วัดเขาสูงแจ่มฟ้า)に関する記事でも巨大仏を取り上げましたが、プラシンナプラターンポーンのデカさはレヴェルが違います。何せカンチャナブリーでもっとも大きな仏像だとか。

巨大仏の隣には高さ75mを誇る9階建ての仏塔が(※写真上の左側)! ここへ来るまでの間、すでに長い階段を登ってきているわけですよ。それなのに9階建てって……。無論、エレベーターはありません。

でも、せっかく訪れたのだから行くしかないです。「俺はいいや」と早々に離脱したツレを残し、私はひとり黙々と最上階をめざしました。

仏塔内にはフロアごとにさまざまな神仏が祀られています。あまりにも数が多いせいか、写真上の通りけっこうテキトーに置かれている尊像もあって、予期せぬシーンでタイらしい大らかさ(≒良い意味での雑さ)を見せつけられました。

そうしたなか、最上階の中央に置かれた仏塔のミニチュアだけは超厳重なガラスで囲われています。これはいったい何だ?

説明書きによると、ミニ仏塔の中にはブッダの遺物を保管。骨とは明記されていなかったものの、仏舎利みたいな感じだろうと解釈しました。

 

ひっそりと佇む謎の井戸

さて、Wat Tham Sueaの隅に謎の小堂を発見。ローカルの参拝客も9割方はスルーしています。靴を脱がなきゃいけないあたり、宗教的な意味を持ったスペースなはず。とはいえ、神仏像の類いは見当たりません。あるのは井戸のみ。

先客(タイ人)が水を掬う様子を見学していたら、柄杓に鼻を近づけるや、思いっきり顔をしかめ、そっと水を元に戻していました。

敬虔な仏教徒と思しき彼らをして、思わず顔をしかめてしまう聖水の破壊力はいかばかりか。ためしに私も掬ってみると……以下割愛。

日本にはお参り前に手水舎で身と心を清める文化が根付いています。しかし、そうとう免疫力に自信がない限り、この井戸の水で口をゆすぐなどもってのほか、手洗いすらやめておいたほうがいいでしょう。

 

リピートしたくなるお寺

上述の井戸はさておき、Wat Tham Sueaには地元の方に崇められてきた高僧の遺体が安置されているほか、押さえておくべきポイントが多数。1つ1つのスケールも大きく見応えたっぷりです。

何より私が一番感動したのは眺めの良さ。仏塔の最上階から見渡せる緑豊かな景色は、息を呑むほど美しいです。

その写真は掲載しないのかって? 階段で体力を消耗し、まんまと撮り忘れました。苦し紛れに第2駐車場の階段上で撮影した画像を貼っておきます。

なお、同じ寺院のように思われがちなお隣Wat Tham Khao Noi(ワット・タムカオノーイ/วัดถ้ำเขาน้อย)側には中国式の仏塔があったり(※写真下)、日本式の建築も建っていたりするそうです。

残念ながら私にはどのへんが日本式なのか、まったくわかりませんでした。次回の訪問時には眺望写真の撮影日本式建築探しのをミッションにしたいと思います。

そんなこんなで、何度も足を運びたくなるWat Tham Suea。カンチャナブリーへ行かれた際にはぜひチェックしてみてください。

 

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