FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

【カンチャナブリー観光】内陸県でもビーチ・リゾート気分が味わえるターロー浜

直近の記事でも小出しに投稿してきた通り、魅力的なお寺が多数存在するタイのカンチャナブリー。まだまだネタは尽きず、今後も引き続き同県のお気に入り寺院をピックアップしていく予定です。

しかし、お寺ばかり巡っているとだんだん似たり寄ったりに見えはじめ、食傷気味になるなんてことはありませんか? 私はこの現象を寺疲れと呼んでいて、京都や鎌倉へ行っても同じような状態に陥りがちです。

そこで、今回はお寺見学の合間を縫って気軽に立ち寄れる箸休め的なスポット、ターロー浜を取り上げてみました。

 

川のほとりの異空間

ターロー浜とはメークローン川沿いに作られた人工ビーチ。幹線道路のセーンチュート通りを100mほど入ったところにあり、バス・ターミナルからは6km弱、カンチャナブリー駅からも8km弱と、思いっきり市街地に位置しています。

海なし県のカンチャナブリーにおいて地元の方が水のレジャーを楽しむといった感じの場所で、それ以上でもそれ以下でもありません(って書いたら話が終っちゃうか)。

よくバンコク近郊のバンセーン・ビーチを引き合いに出されがちですが、規模はもっとコンパクト。個人的にはシェムリアップ西バライを彷彿とさせるド級のローカル感がツボでした。

砂浜にはおびただしい数のビーチベッドやパラソル、ハンモックが並んでいます。見る角度によっては、確かにビーチ・リゾートっぽい雰囲気。けれども、振り返った先に広がる景色は山と川※写真下参照)。何とも不思議な気分になります。

ビーチベッドのレンタル料は1脚につき1日20THB(約80円)。テーブルから直接ドリンクや食べ物もオーダーできるシステムです。

ちなみに、本ページで掲載している画像はすべて平日に撮影。ガラガラでした。一方、休日にはたくさんの人が訪れ、とりわけ子どもたちを川で遊ばせ、大人たちはパラソルの下でのんびり過ごす家族連れが多いそう。

なお、有料のシャワートイレも併設されています。私が見た限り、大人/子ども問わず水着を着ている人より服のまま泳いでいる人のほうが割合はかなり高かったため、仮に水着を持参していなくても、いきなり入水して問題ありません。

ただし、お子さんはライフジャケットの着用がマスト。タイは水資源に恵まれているにもかかわらず、国民の約3分の2が泳げないと言われ、国や自治体で子どもたちを水難事故から守ろうとする取り組みが行われています。

実際にこれを読んで「ターロー浜で泳いでみたい」と思う方がいるかどうかはともかく、一応、補足のお知らせでした(※水はあまりキレイじゃないです)。

 

強盗に入られたお寺

さて、うっかり平日に足を運んだばっかりに、近所のおじさんたちが木陰で昼寝していた他は大して印象に残ったシーンもなく、ターロー浜について触れておきたいトピックが尽きてしまいました。

なので、文字数稼ぎもかね、ターロー浜の裏手にあるWat Ban Thong(ワット・バーン・トーン/วัดบ้านทอง)のことも軽く紹介しておきます。冒頭で寺疲れだ何だと書いたくせしてゴメンナサイ。結局、締めは寺の話です。

10年くらい前まではWat Tha Lo(ワット・ターロー/วัดท่าล้อ)の名で親しまれ、ターロー浜の名前の由来にもなったこの寺院。

改名理由も不明なら、そもそも建立時期もハッキリしないものの、1921年にはラーマ6世が参拝したとの記録が残されています。

そんな少なく見積もっても100年近い歴史を持つWat Ban Thongで、2022年10月に菩薩像と蓮の台座の盗難事件が発生。

犯人グループは数日のうちに捕まるも、すでに菩薩像と台座は熱で溶かされ、売却済み。コロナの影響であらゆる原材料の価格が高騰していたせいでしょうか。それにしても世の中には罰当たりな人がいるもんですよね。

お寺では新しい菩薩像を迎えるにあたっての寄付金を募っていました(※公式SNSよると現在も絶賛募集中)。で、何の足しにもならないとは思いながら、私たちもほんの気持ち程度のお賽銭を置いてきた次第です。

おまけの耳寄り情報で、ターロー浜の有料トイレはけっこう悲惨な状態だったのに対し、目と鼻の先にあるWat Ban Thongの無料トイレは清掃が行き届いています。

もしターロー浜へ行く機会があれば、トイレはWat Ban Thongで借り、浮いたお金をぜひお賽銭に回してあげてください。

ちょっと考え方が貧乏臭いですけど、やれる範囲でサポートする姿勢って凄く大事なんじゃないかと私は思っています。

 

【お知らせ】東南アジアで買い付けてきたアイテムを販売中。春夏は水着やリゾート服を中心に、秋冬はアクセサリーを中心にラインナップしています。ぜひチェックしてみてください。

farout.theshop.jp

 

ランキング参加中。ぽちっとしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村